おしきりさん

 

No.94

名前:押切大機

大学:立教大学3年

所属:ダイガク.TV

http://daigaku.tv/campaign/channel/index.html

 

 

「自分がやってることを忙しいとは思っていない。もう趣味ですよね。」

 

そう語り、大学生オリジナルの映像を日夜発信しているのはダイガク.TV代表の押切大機さんだ。

 

ダイガク.TVは、『リアルな大学の情報を発信し、大学選びのキッカケにしてもらう』というコンセプトのもと、学生だけで映像を企画・制作・配信している。 

 

「人に喜ばれたり、必要とされたりすること。」に経験したことのないやりがいを感じるという押切さんの姿に迫った。

 

 

ダイガク.TVの目指すもの

 

―― まず、ダイガク.TVの各チャンネルについて大まかに説明して頂けますか?

 

ひとつひとつ説明していくと、メインチャンネルである「キャンパスチャンネル」はコンセプトにおいている高校生の偏差値ではない大学選び・大学生の学生生活の透明化を達成するためのチャンネルとして大学生に一番フォーカスを当てるチャンネルです。

 

「音楽チャンネル」、「ファッションチャンネル」は大学生が興味関心のあるところで、更に僕らもやりたいことであるという観点からやっています。「就活チャンネル」は就活がやはり大学生に外せないものであることと、就活と動画という組み合わせがあまりなかったので大学生目線で伝えられたら面白いなということから始まりました。そして、それらで囲えないものを「特別チャンネル」で扱っています。

 

去年の夏から始まった「ユーストリーム配信」では、現在ユーストリームオープンキャンパスという企画とピックアップ大学生という企画をやっています。ユーストリームオープンキャンパスでは地方にいてオープンキャンパスに行けない高校生のために、インターネット上のソーシャルストリーム(※「ソーシャルストリーム」…Ustream上でTwitterやFacebookなどリアルタイムコミュニケーションサービスと連携できる機能。この機能によってライブ中継をしながら視聴ユーザーとのコミュニケーションが可能となる。Ustreamの人気の要因の一つにあげられている。)で質問をかき集めてそれに答えられるような仕組みを作っており、ピックアップ大学生ではいわゆる「スーパー大学生」と呼ばれるような人達に焦点をあてることで他の大学生に刺激を与えたり、高校生に大学生活のビジョンをもってもらえるようなヒントとなればいいなと思って行なっています。

(※ピックアップ大学生には弊団体代表も取り上げて頂いています。その映像はこちら⇒http://www.ustream.tv/recorded/20481308

 

 ―― 各チャンネルを通して伝えたいことは何なのでしょうか?

 

高校生は大学生がどんな生活を送っているか、志望校にどんな学生がいるのかわかりません。また、大学生になっても、他の大学の様子はなかなか見えてきません。僕たちは映像を通して「大学生活を透明化」することによって、高校生へ「偏差値だけではない大学選び」という新しい基準、大学生へ「大学生活を考えるきっかけ」を提供したいと思っています。

 

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何故、ダイガク.TVなのか

  

―― 押切さんは映像制作に元から興味があったのでしょうか?きっかけのようなものがあったら教えてください。

 

もともと映画が好きで自分でも映像作品を作ってみたいと高校時代から思っていました。その時はバンド活動に熱中する傍ら早稲田松竹など二本立ての映画館に週2回くらい足を運んでいて、その影響で有名な映画監督を多く輩出しているイメージの大学を受験しました。

 

そのため、大学に入るまでは作品を作ろうという意欲があって、それに意気込んでいたので、今のようなWEBで動画を配信するサイトに携わるとは思っていませんでした(笑)。

 

 ―― やっぱり映画を観ていたりするといまの活動に繋がるヒントって得られるのでしょうか?

 

カメラワークなどを気にしてしまうことはありますね。バラエティ番組を見ていてもテロップの出し方などには目が行ってしまいます。テレビを見ていたら使えるものがないか常に考えてしまいますね。 

 

―― ダイガク.TVに入った経緯を教えてください。

 

前副代表の方と1年の頃から映像を放送研究会で一緒に作っていたのですが、そのときその方もダイガク.TVに入った直後で、「今後こう実現していく際にお前の力を貸して欲しい」と誘われて、代表の方にもお会いして、コンセプトに共感して入りました。

 

―― 先代のコンセプトを受け継ぐ難しさなど2代目の辛さはありますか?

 

前代表がいわゆるスーパー大学生と呼ばれるような方で、少なからずプレッシャーはあったのですが、自分達の代は先代以上のチームワークに恵まれていると思っているのでそういう部分で先代を越えられればいいなぁと思っています。

 

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―― 現在は55人という大所帯ですよね。コンセプトを全員にちゃんと伝えられるかも難しいですね。 

 

コンセプト自体は入って映像を作っていくうちに意識してくれればいいと思っています。ひとりひとりにも「最近どうなの?」と直接アプローチをかけたりもしていますが、日ごろから口うるさく言っている訳ではないですね。

 

―― 押切さんはかなり面倒見よさそうに思えます。新人の教育システムとかは組まれてるんですか?

 

まだ若い団体なので、そういう手順は決まっていないのですが、手探りでワークショップを毎週行ったり、チャンネルごとで先輩が後輩に教えたりという基本のことを大切にしています。

 

ダイガク.TVの可能性

 

―― 私がダイガク.TVを拝見して思ったのですが、一般ユーザーが動画をダイガク.TVに投稿する機能などはつけないのでしょうか。

 

現在は6つのチャンネルでオリジナルコンテンツを作っているので、その体制を変える予定は基本的にはありません。今後サイトリニューアルなどを行って、出演者などの情報をサイト内により載せようと考えていまして、動画を観た後にその動画のなかでピックアップされてる大学生だとか、サークルに繋がれるようなアクティブな仕組みを今後作っていきます。

 

―― 大学生同士のコミュニケーションを作りたいという思いはダイガク.TVを見ることでどういった形で達成されるのでしょうか?

 

ユーストリームでソーシャルストリームを用いて出演者と交流することを考えています。また、ユーチューブのアノテーションという機能を使って(※アノテーション…動画のなかにタグ付けを行う機能)リンクを貼ったりしてもコミュニケーションを促進できるのではないでしょうか。

 

TV

―― せっかく作った動画も観られなければ意味が薄れます。広報に関してはどのような工夫をされていますか。

 

現在の広報活動としては、サイトのターゲットである高校生・大学生に特化してmixiやfacebook、ツイッターなどのSNSでアプローチしたり、また、あるメンバーがNHKラジオの出演枠をとってきたりなど自分達から積極的に働きかけるようにしています。

あと、ひとつユニークで他の団体にないと思うのがあります。それは自分が始めたプロジェクトなのですが、直接自転車で高校に行って「校内にポスターを貼らせて頂けませんか?ホームルームで生徒にビラを配ってもらえませんか?」というお願いをするんです。先生達の中には映像から情報収集することになかなか馴染みがなくて難しい面もあるのですが、上手くいったところだと教頭先生が直接出てきてくれて「協力するよ」と言って頂いたりも。

 

新聞等に載ればもっとオフィシャルな感じになって高校の先生方にも受け入れてもらいやすくなると思っているので今後はそのあたりにもアプローチできたらいいなと考えています。

 

偏差値以外の価値観

 

―― 先ほどもおっしゃっていたようにダイガク.TVでは「偏差値だけではない大学選び」をコンセプトとされています。押切さん個人としては、どういった新しい基準で大学を選ぶのが理想だと考えていますか?

 

繰り返しになるのですが、現在は大学選びの際に「偏差値」が絶対的な基準になっていると思います。自分も大学受験の際は実際にそうで…その原因と考えられるのが偏差値以外の情報が不足していることだと思います。高校生が得られる情報って限られていまして、オフィシャルの大学のHPだったりパンフレットはもちろん、学園祭やオープンキャンパスに行っても普段の大学生活が全然伝わってこないじゃないですか。そこでやっぱり偏差値だけじゃなくて雰囲気とかサークルとか学生の様子とか大学側が直接伝えられないことを学生が伝え、それもひとつの基準に出来たら最高なのではないでしょうか。

 

―― 生の大学生の姿を伝えるためにグータラしている大学生を今後取り上げていく予定はありますか?

 

発信する側が一般の大学生なので、そこに生の大学生という価値があるとは考えていますが、一般の大学生を取り上げるのも重要なテーマなのは間違いないので、オフィシャルな姿じゃない普段の姿も取り上げたいですね。

 

ですが、どうしてもPV数の獲得がひとつの目安なので、注目を集める企画をうっていくことのほうが優先順位は高いです。

 

―― PV数が多い動画はどういったジャンルのものなのですか?

 

青学のファッションショーなど、個人よりも大学にフューチャーした方が人気は出ますね。学園祭特集を行った時は特に観て頂きました。

  

「映像」×「大学生」=∞

 

―― 押切さんは多くの学生を見てきたと思います。そのなかで今の大学生・団体の特徴のようなものを感じたことはありますか?

 

これまで自分達が出演依頼をしてきてほとんど断られた試しがないんです。それはなぜかというと大学生が情報発信だとか自分たちのPRに意欲的で、そういう性質が今の大学生にはあるんじゃないかなと思いますね。

 

大人が思ってるほど受動的ではなく、自分から情報を出していくアクティブな学生が多いんじゃないかと感じています。

団体としてのイメージ。今も昔もずっとでしょうけどボランティア団体等が数的には多いですよね。いまはユーチューブなどが出てきて、なんらかの媒体をはさんで発信するような団体が多くなってきてると思います。情報発信が容易になったから学生団体も増えているのではないでしょうかね。

 

―― これからのダイガク.TVでやっていきたいことを教えてください!

 

まだまだ2年目の団体なので、体制を自分達の代で固めてこの先もずっと続いていく団体にしたいですね。

 

映像は他の団体・活動との相性が抜群にいいので他団体とのタイアップもどんどん行っていきたいです。

今はチャンネルで発信するという活動でやっていますが、自分達の中でコンセプトを達成できるようなアイディアが出てきたら、チャンネルという枠を超えて行っていけるような柔軟性のある団体でもありたいです。

 

―― 押切さん個人の夢を聞かせてください!

 

大学入学以来ずっと自分の生活の中心が「映像」で回ってきたので、映像という分野に携われたらと思っています。

現在の報道やニュースはその情報が正しいかどうか分からない。震災関連の報道でも個人的に思うこともたくさんありましたし、そのような状況を是正して正しいとかみんなが本当に欲しがっている情報を発信できるような立場になりたいと考えています。 

 

■元吉さんからみた押切さん■

リーダーって引っ張っていく人も多いと思うんですけど、うちの代表は、引っ張っていくとともに親しみを持てるリーダーであると思います。割と下ネタとかもいけますし(笑)。フレンドリーでみんなをまとめてくれる、そんな存在だと思います。

 

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■吾妻さんからみた押切さん■

いい意味で畏怖の念が無く高い目線じゃなくて同じ目線でモノを考えてくれます。メンバーみんなもこれやりたいんだっていう意見を出すのですが、リーダーとしてコンセプトずらさないようにまとめたり、いい形で取り組めるような環境を作ってくれています。面倒見もよくてすごく尊敬しています。

  

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【文…長瀬晴信】