ボランティアが出来ることに、感謝しなさい。

 

No.83

名前:謝 迪

大学:東京大学 大学院 修士一年

所属:みちのくcaravan

 

 

【みちのくphoto caravan~東北のキセキ~ 開催告知】 

 

■12月12日(月)~16日(金)

一橋大学(国立西キャンパス)

→図書館前スペース えん

立命館大学(びわこ・くさつキャンパス)

→セントラルアーク1F

■12月19日(月)~ 12月23日(金)

立命館大学(衣笠キャンパス)

→諒友館B1F

 

 

 

東日本大震災から今日で9ヶ月が経ちます。

今回は震災の復興支援活動を独自の視点から行っている「みちのくcaravan」で、副代表を務める謝 迪さんにお話を伺いました。

 

 

 

★活動について教えて下さい。

 

写真には一瞬で人の心に入り込む力がある。

そう考えた僕達「みちのくcaravan」は、東日本大震災の復興支援活動に学生に興味を持ってもらうため、全国各地で写真展を開催しています。

メンバーはyouth for3.11(学生向けボランティアを提供する団体)で知り合った20名ほどの学生で構成されています。

10月にICUで開催した写真展を皮切りに、東大・慶応・法政など…計11の大学で開催してきました。

写真展で展示する写真は実際に被災地に訪れた学生が撮影したものや、活動に賛同して下さったフォトジャーナリストの方の写真など約40枚の写真があります。 

(写真展の様子)
 
 
★現地に行った感想を聞かせてください。
 
僕は7月に宮城の南三陸に行ったのですが、「光景が何もない…」というのが第一印象でした。
TVを通して見た事はあったけれど、実物は全くの別物。
文字通り、本当に何もない風景が広がっていたのでそこが被災地であるという実感がわきませんでした。
そんな場所にいるのにもかかわらず、現地の方は常に笑顔で。ボランティアに行ったのにも関わらず逆にパワーをもらい「人間の生きる力ってすごいなあ」と素直に思いました。
現地の方との会話で、あるおじいさんに「ボランティアが出来ることに感謝しなさい」と言われた事がすごく心に残っています。
 
★写真展の反響はいかがでしたか。
 

開催日には毎回多くの方が見に来てくださり、写真展を通して様々な方とお話をしました。

学生は勿論ですが、東北の方が訪れて「ありがとう」と声を掛けて下さったことも。

見に来てくれた学生は「忘れかけていた大切な事を思い出した」「自分にも何か出来ることはないか」とそれぞれ色々な事を感じてくれている様です。

写真展を通して僕たちの活動に賛同してくれた学生と出会い、今後関西・九州・北海道でも開催する事になりました。パリの学生も「母国でも是非開催したい」と興味を持ってくれています。

そんな風にボランティアを通じて次々と”縁”が出来てくるんです。全国規模で学生が同じ「復興」の目標をもって行動を起こせる事がとても嬉しいです。

 

(みちのくcaravanメンバー)
 
 
★ボランティアに敷居の高さを感じている学生は多いと思いますが、そんな学生に何かメッセージをお願いします。
 

3.11は日本人なら誰でも体験した出来事。無関係の事ではありません。

陸続きの場所で起こった震災…。何か感じた事があれば忘れてほしくない。

震災はとても恐ろしい出来事だったけれど、人としての優しさを感じる事が出来た日でもあったと思います。その優しさを常に感じていて欲しい。そんな思いもあって、写真展では笑顔やひとの暖かさを映す写真を多く集めました。

もし興味があるなら是非現地へ!そこで見たもの感じたものは絶対に忘れないし、きっと自分の為になるはずです。

 

僕自身、ボランティアを通して多くの出会いがありました。

活動の中で「何の為に活動をしているのだろう」と何度も問い詰め直す機会があった。

でもみちのくcaravanには”ボランティア”という一つの同じ土台がある仲間たちが集まっている。だからこそ時には沢山の議論を通して真剣に語り合い、想いを共有できる。

おじいさんが言っていた「環境に感謝しなさい」というのはそういう意味でもあるのかもしれません。

 

あの日何かを思ったのならそれを思い出すきっかけとして是非写真展に来てほしい。

写真展が誰かの背中を押すきっかけになれば嬉しいです。

 

 

 

 

一つ一つ丁寧に言葉を選び、語ってくれた謝 迪さん。

みちのくcaravanの活動は朝日新聞や毎日新聞など、多くのメディアに取り上げられています。

現地に赴いてボランティア活動をすることは勿論大切ですが、今後は風化防止のための活動も同じように重要な活動になってくると思います。

また、継続的なボランティア活動を行っていく上では時間・体力共に与力のある大学生の力は必須です。

 

皆さんも是非、みちのくphoto caravanを覘いてみて下さい!

 

 

 

 

【作成…明石華那