アフリカが好き。
アフリカをもっと知ってほしい。

ただの思い出作りにならない、本当の意味でのボランティアを目指すASANTE PROJECT設立者
ありふれるボランティア志向の中で他とは違うと思わせる。
彼はどんな人なのか
彼の思うボランティアとは何なのか
その設立者に迫る。

稲川雅也
1995年 神奈川県出身
早稲田大学社会科学部4年 22歳
大学一年のころからバックパックをしながら世界中を旅する

突然ですが、なんでそんなにアフリカが好きなのですか?

最初バックパックで行っていた東南アジアは外国人も多くて、結構、観光地化されていたんです。現地の人々も外人慣れしていて、結構ビジネスの対象として近づいてくる印象が強かったんですが、アフリカではそうじゃありませんでした。
周りはみんなアフリカ人で、その時外国人は自分しかいなくて、近づいてくる人たちも握手とかハイタッチしに来てくれて(笑)なんか、そういうビジネスの目で全く見たりせず、遠い国からよく来てくれたねっていう温かい国民性に惚れました。それからすごく好きになっちゃったんです。
根っこに人と違うことをやりたいっていうのがあるんですけど(笑)

 

“ボランティア”と聞くとどうしても偽善的なイメージをぬぐいきれないといった部分が見受けられますが、稲川さんは“ボランティア”に対してどういったイメージをもっていましたか?

バックパックしながらいろんな国を見てきましたが、その時はそこに支援したいとかは思わなかったです。物資も少ないし食べ物も少ないけど、みんな笑顔で幸せそうでしたし。
自分が大学入ったときはボランティアブームで、学生が就職活動とかのためにボランティア始めたっていうのを見ては、なんか違うんだけどなっていうのはずっと思っていました。
しかも、学生団体でも現地に行ったことないとか、現地のことよく知らないけどやってますみたいな人見た時、ほんとにそれって自分のキャリアのためでしかない、そういう活動になんかな・・・っていう。そんな感じで、最初は全く興味がなかったです。

 

では、そこから今の活動を行うようになったきっかけはなんですか?

アフリカが好きだからかな(笑)
アフリカが好きでアフリカのことを知っていくうちに、自分にできることを見つけて、ちょうどその時アフリカに一人で来ていた小林と出会って、ふたりでなんかやろうかってなって立ち上げたのが、“ASANTE”です。

 

ボランティアをしようって意識というよりは、自分ができることをやったら、それがボランティアになったってことですか?

もちろんもちろん。
ボランティアは、目的じゃなくて手段だから。
それが目的になりがちなのが、今の学生団体だから。ボランティアをしたいって言って入ってくる子たちがいる中で、うちはやることがあって、それをどうやって解決できるかなって思った時に学生ボランティアっていう形をとるのが最善だったってことです。

 

稲川さんがASANTEを通して目指すボランティアとはどういう形ですか?

ネガティブキャンペーンじゃなくて、ポジティブキャンペーン!

ボランティアって、“どれだけ苦しい子供たちがいて、これだけやせ細ったこどもたちがいて、こんな大変なんですよ。日本のみなさんお金くれませんか。”っていうプロセスが多い中で、うちはできるだけ楽しそうな、いい面を出していけたらいいなって思っています。

うちのホームページでも結構記事書かせてますが、アフリカのタンザニアのいい面をだしていって、それによっていいところを知ってもらって、それでも、その背景に大変な子供たちがいるんだよっていうのを知ってもらえたらいいかなっていう気持ちがあります。

ポジティブな面から広げていきたいんです!

アフリカの魅力を伝えて、それがゆくゆくはアフリカの支援に繋がっていったり、好きになってアフリカのもの買ってくれたりとかするといいなって。

そうやって、支援につながるのが一番継続的だと思うんです。かわいそうだからお金募金するってあまり継続的じゃないし、スマートでもないと思うし。

 

そのアフリカのポジティブキャンペーンを進める一環として、【Tokyo Africa Collection】というアフリカをテーマにしたファッションショーを2016年の夏より運営しています。

そして年末にコンテンツをパワーアップさせて公演する予定です!

ご興味のある方はチェックよろしくお願いします!(ページ下にリンクを記載してます)

筆者の周りでは「海外でボランティアする前に、日本でまず解決するべき問題があるんじゃないのか」という意見を聞くことがあるんですが、そういう意見に対して、稲川さんのように現地で活動している人から見てどう思われますか?

それはまさに俺も思っていたことだし、正直、海外のことやる前に、日本のことやったらどうだっていうのも分かるんですが、なんでそこで優先順位つけるのかなっていうのはあんまりわからない。なんで日本のことを先にやって、海外のことを後回しにするのかっていうのがわからないです。
そこでできる人が、現場を見てやらなきゃいけないと思った人が動けばいいこと。それこそ日本のボランティアとか、そっちに問題意識を感じてそれが大事だと感じた人は、それらをやるべきだし、逆にアフリカに行ってる人が少ない中で、自分はそこで活動をすることに使命感を感じたんです。
各分野、場所で、効果を発揮できる人っていうのはそれぞれいるわけで、日本国民だからってまず日本第一に考える、とかなんで優先順位がつくのかなって。問題意識が別々にあるんだから、それを感じた人が、感じたところで動けばいいと思いますね。

そのなかで、ボランティアで問題になっているのが“必要なものと支給されるものが違う”っていうことです。“ニーズ”っていうところは、捉えていかなきゃいけない。それはまあ大前提として、海外でも、日本でも、問題意識を感じてどう対処すべきか考えて、動くことができるなら別に優先順位は関係ないと思います。

なるほど。
“気づいた人がやればいい”っていうのはすごく納得しました!
興味ある人がやった方が結果もでますよね。(笑)

今後の就職はどうされるんですか?

実は、就活途中でやめたんです。しょうもないなと思って(笑)ひねくれてるから(笑)
なんで今日初めて会った人に自己分析されて、いろいろとやかく言われなきゃいけないんだって思って(笑)
最初は、大手の企業とか受けていたんですけど、飽きちゃって。正直言うと、俺は今内定がない状態で、基本的に言うと落ちこぼれみたいな。卒業後は、卒業後にまた自由に決めていこうと思ってます(笑)

日本は3年生になったら就活しなきゃいけないっていう流れがありますよね?

しかも早稲田出て、就活全部けって、多分相当落ちこぼれ、もう親にもめっちゃ怒られて(笑)
でも死ぬわけじゃないし、バイトでも稼いで食べていけますしね(笑)

確かに、日本って安定した就職に就くのがいいってイメージですよね(笑)

もちろんそれは大事だし、そういった考えとか、姿勢は大切です。けど、それだけが全てじゃないと思うんです。大学卒業後でも、バイトして金稼いで、自分のやりたいことを追い求めたり、模索したりするっていう考えがあってもいいんじゃないでしょうか。新卒で企業に就職しなきゃいけないっていう規則はないですしね。

たしかに、日本は安定志向が強くて、新卒で就職することが正解みたいなイメージはありますね。

稲川さんのご家族とかでも、「なんでタンザニアで支援しているの」とか言われないんですか?

「なんでタンザニアなの」はめっちゃ言われます(笑)
それは別にたまたま自分がタンザニアに遊びにいって、そこの状況を見ちゃって、やりたいと思った、としか言いようがないですね。
自分がいろんな国回って、タンザニアに遊びに行って、そこで自分ができることを見つけちゃったから始めたってだけで、そこに大きな意味はありません。
たまたま行って、自分ができること、やりたいと思ったことがあったから、じゃ、やれる人がやればいいかなっていうスタンスです。

 

これから稲川さん自身は活動を通して、支援している子供たちがどうなっていったらいいなっていうのはありますか?

んー、まあ、そんなおっきいことをしているわけじゃないから。
うちの支援校は3校で、全部で250人くらい。なので、250人の教育環境を整えて国が変わるとも思ってませんが、国を変えていくのは自分たちじゃなくて、今の子供たちなので、その250人の子供たちが何かを感じ取って、それを、大人になってその輪を広げていってくれれば、何かは良くなるのかなと思って。
だから、何かをでっかく変えたいというよりは、何かプラスに働いてくれればいいなっていう気持ちです。

 

最後に、稲川さんが卒業された後、“ASANTE PROJECT”がどうなっていってほしいみたいなのはありますか?
アフリカに興味があっても、なかなか行けない。行く機会もないし、そういうこと斡旋している業者も少ない。だから、そういう意味ではこのままアフリカに関わる、結構先頭はしっている団体として、存続はしてほしいなって思いますね!
支援校も増えて、団体自体も大きくなっていくと、自分たちにできることがそれこそ現地のニーズに対応できなくなっちゃうので、そこは見極めながら、どこまで手広くいくのかっていうのも考えながらやっていってほしいなっていうのはあります。
まあでも、常に新しいことは考えていかないとこのまま維持していくって思ってたら維持できないんで、どんどん挑戦していって、気づいたら維持できてるみたいな。そのマインドはもっていてほしいです。

その場に応じた団体で会ってほしいみたいな、そのニーズにあった、その時々にあったことをしている団体であり続けてほしいみたいな感じですか?
まあでも、存続してほしいかな。単純に(笑)なかなかそれが難しい。設立者がいなくなったら、そこの思いとかの部分が薄くなっていくとは思うんですよ。その中で、なくならないでいて欲しいっていう気持ちはありますね(笑)

最後まで自然体で語ってくださった稲川さん。

話し方や雰囲気はとても気さくな方だけど、思いの部分はとても強く、やりたいことに正面から向き合うその姿に純粋にかっこいいと感じました。

繋がリアンはこれからの稲川さん、そしてASANTE PROJECTの活動を応援しています!

こちら筆者が勝手に読んでとても面白かった稲川さんのブログです。
http://inamasa.hatenablog.com/entry/2017/04/28/013300
●ASANTE PROJECT公式HP
http://asante-project.com/about/
●ASANTE PROJECT公式インスタグラム
@asanteproject
●ASANTE PROJECT 公式Twitter
@ProjectAsante
●Tokyo Africa Collecion
http://tokyoafrica2016.wixsite.com/tac16/booklet