「福岡」といえば ―― みなさんは何をイメージされるだろうか?

明太子、豚骨ラーメン、九州男児……

答えは様々だろう。

では「福岡の学生」といえば??

さて、ここに

『福岡=学生が日本一アツイ都市』

そう思ってもらえる日を本気で目指し、動き始めたひとりの学生がいる。

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松口健司 九州大学教育学部3年生

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―将来の夢は“社長”
 ずっと社長になりたかった。まあ「何の」社長になりたいかも決まっていないけど(笑)。だから、経営系の学部に行きたくて。それは何故かというと、父が建設会社の社長だったのね。だから、家も正直、地元ではわりと豪邸って感じだったんだけど、会社が倒産して父が夜逃げしたんです。結果、離婚して俺は母のほうについてった。母は学校の先生だったけど、定年前に辞めて、独立してカウンセラーを始めたんです。そんな家族だったから、自分もなんとなく独立精神は強いほうだったかな。

 

―社会人に会えるのは、大学生の特権
 1,2年生の時は、割と遊んでいて。単位がとれる程度だけ通学して、ほとんど学校に行かずに週6でアルバイト、その後に飲み会って感じの毎日。志望校の経営学部を諦めて、九州大学に入学して3か月くらい経ったとき、大学を辞めたいって思ったんです。授業の内容やシステムとかに魅力を感じなかったし、なにより座学主体の講義が楽しくなかった。

 その一方で、このままじゃだめだとも思っていた。で、「なんで大学生になったのかな、大学生の身分使って何しようかな」って考えたときに、「社会人に会おう!」って思ったんです。それで、一年後期にQRECに参加して、そこでの社会人との繋がりはもちろん、個人での社会人との繋がりも増やしていきました。学生と話すより社会人と話す方が好きだと感じていたので、自然と起業関係のセミナーにも顔を出すようになりました。

※QREC 九州大学 ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター(QREC)。米国にて起業家として大成功をおさめた九州大学の卒業生、ロバート・ファン博士の百周年記念寄付金をきっかけとして設立された、アントレプレナーシップに関する総合的教育研究センター。有志の学生に対して、様々なプログラムが開講されている。

 

―とりあえず、海外へ
 大学1年の春休み、上海、マレーシア、シンガポールに行きました。思い立って一週間後に荷物まとめて、いわゆるバックパッカーってやつ(笑)。宿泊先とかも現地で決めて、本当にただの放浪って感じでしたね。期間は10日間くらい。現地の電車で隣になった小6くらいの男の子と話したら、その子は普通に英語も現地語も喋れて、「なんだこの教育は!?」って衝撃受けて。これが、一番の原点だったかもしれないなあ。2年生のときは、香港に5日間くらい行ってきました。香港和僑世界大会っていうイベントに、知り合いの経営者の方が団体で参加するっていうことで、連れて行っていただきました。その懇親会、参加者大勢いるなかで学生は俺一人やったんです(笑)

マラッカ海峡

マレーシア、マラッカ海峡にて

―カッコイイ大人との出会い
 3年の春休みにQRECのプログラムでシリコンバレーに行きました。今思うとこれが人生を変えたのかもって思う…。現地集合現地解散だったから、プログラムに1週間参加して、次の1週間は個人旅行って感じで一人で旅をしました。プログラムを通して、始めて「カッコイイ大人」って思える人たちに出会って。それは「語れる人」―日本を、世界を、こうしていきたい!って思っていて、そのための地道な作業も目の前のコツコツしたことも本気でやっている人―ってのが、カッコイイって思ったんですよ。

 あと、もうひとつ影響を受けたのが、プログラム中に出会ったモナちゃんっていう日系アメリカ人の女の子。その子は専攻が教育で、自分と一緒だった。仲良くなっていろいろと話したんだけど、その子に「将来何したいの?」って訊ねられても俺は答えられなくて。でも、モナちゃんに同じことを尋ねたら、「起業したい」って言われて、その理由もちゃんと答えられて……。

 

―Loquiの立ち上げ
 帰国して日本の大学生をみて「こりゃダメだ」って自分も含めて思ったんです。それで「カッコイイ大人」を福岡で探してみたら、俺が知らなかっただけで、本当は福岡ですらいっぱい「カッコイイ大人」はいたんだなぁ!って気付いたんです。そこから、「普通の大学生活じゃ会えないような大人にインタビューをしたい」って、帰国して1週間後には思うようになっていて。「協力するよ」って言ってくれた子が10人ちょっと集まって、実際に取材に行き始めたのはその1か月後くらいかな。最初に会いに行ったのは学生起業してシェアハウス運営している人。そのあと2人目3人目ってやってみると、形になってきて、15人くらいで「Loqui(ロクイ)」として始めた。Loquiは、ラテン語で「語る」っていう意味です。シリコンバレーでのプログラムを通して、金融とか経済とか社会とか……いろんな問題を考えるようになったけど、それらは全部「教育」に繋がっているんだって、教育には双方向性“語ること”が必要だって、そう感じたので、この名前をつけたんです。

image4はじめてのインタビュー記事執筆。1限目「杉本隆太郎」学

―活動はインタビュー、だけじゃない
 「今学びたい100人の学問」というタイトルで記事を出しています。はじめは、学生にキッカケを与えて、それが社会人とどう繋がっているのか、に焦点を当てて取材していたんだけど、文字にするだけじゃなくて実際に会えるイベントをしたいなって思って。3限目(3人目)に取材したセットユウイチさんという方にイベントをしてもらって。
 これを機に、団体としての方向性をインタビューだけに絞るべきかどうか悩んで、メンバーと個別面談をしました。メンバーの話を聞くうちに、「Loqui」がメンバー1人ひとりの成長に繋がる場になって欲しいなって思って。例えば、将来金融関係に就きたいと話していたメンバーは、「金融塾」というイベントを主催して、結構反響が良かったんです。
 最近は、他県のメンバーや新入生もどんどん増えています。今後もメンバーは増やしたいけれど、何よりも認知度的な規模観を増やしていきたい!

 

―福岡から学生力を発信していきたい
 今も、実はあまり学校に行っていないんです、というか休学しています(笑)。その分、学校外で学ぼうって思って、社会人とかに会える機会がある学校外のイベントとかには積極的に参加しています。インターンとかで、東京や関西に行ったことも多いんだけど、やっぱり刺激を受けるね。出会う学生の質も違うし、社会人の方から受けるフィードバックから得られる学びも多い。その一方、福岡の学生力は、平均するとまだまだ弱いって感じる。というのも「キッカケ」の数が少ないから
 福岡でのイベントやセミナーの数なんて東京に比べたら圧倒的に少ないと思うし、社会人側の意識も足りないと思う。実際、社会人が学生向けに開催するイベントって、就活関連以外だったらほとんどないのが現状じゃないかな。だからこそ学生側から訴えかけていけたらいいなぁって思う。

 

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県内で開かれた学生団体のビジコンに出場。設立3か月にして入賞を果たした

 

学生が学生の為に何かをする、それに社会人も関わる、
こんなサイクルが福岡でも広がって欲しい。
だからLoquiを通して「キッカケ」を発信し続けていきたい!

そのために、最終的にはLoquiを法人化したいんです。

そう生き生きと語る松口さん。表情は晴れやかだが、力強さも感じられる

彼ならきっと、夢を夢で終わらせない ――

学生のみなさん、社会人のみなさん
福岡に行くときには
是非彼とコンタクトをとってみてください。

日本の中心では経験できない、素敵な「つながり」が待っています!

 

✳学生団体Loqui
ホームページ http://loqui-0.jp/
Facebook https://www.facebook.com/loqui.project
随時更新中!

✳松口健司Facebook https://www.facebook.com/kenji.matsuguchi6

 

【インタビュー、文 馬田さとみ】