アイ山内さん

 

 

いま、東北の女子学生がアツい。

 

国際交流やボランティア、イベント企画など近年、全国各地では様々なビジョンを持った「学生団体」が立ち上がり、活動している。

しかし、東北では学外で活動する仕組みがあまり整っていなかった。

そんな中、2014年に、東北地方に新しいジャンルの学生団体が誕生し、話題を呼んでいる。その名も「東北女子学生コミュニティepi(エピ)」。
ファションショー、撮影会、商品開発、フリーペーパー。

活動資格は東北の女子学生なら、だれでも。

設立から1年でメンバーが5名から60名になったとのこと。今や東北の学生の間では、知名度急上昇中である。

今回は、epiの代表を務める大学4年生の山内菜緒さんに、活動の経緯や思い、これからの展望について話を伺った。

 

山内菜緒(やまうち・なお)

1993年岩手県生まれ。東北大学文学部4年生。

東北6県の女子学生で構成される学生団体「東北女子学生コミュニティepi」の代表。大学1,2年生の時は東北大学祭実行委員でミスコンテストの運営を担っていた。

  

※東北女子学生コミュニティepi(エピ)とは 

「東北の女子学生が活躍できる場を提供する」をモットーに、学生ファッションショー「東北ミスキャンパスコレクション」の運営全般、フリーペーパー「Bealthy」の編集・発行、企業とタイアップを組んでの女性向け商品の開発、撮影会の実施などといった多岐にわたる活動を行っている。

特に「東北ミスキャンパスコレクション」は過去4度の開催で延べ950名の動員を記録。東北地方の学生イベントとしては異例の人気を誇る。リピーター率も5割と高い。

2014年4月に立ち上げ。活動2年目を迎えた(2015年6月現在)。東北6県20以上の大学・専門学校から約60名の女子学生が集まり、活躍している。

 

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(提供:東北女子学生コミュニティepi)

 

 

HP http://tohoku-epi.jimdo.com/

Facebook https://www.facebook.com/tohoku.epi

 

誰かの笑顔を見たくて

 

小さい頃から学校行事やイベントが大好きでした。

参加者として楽しむよりはプログラムを考えたりする楽しませる側のポジションに魅力を感じていました。「こんなことをしたらみんなに喜んでもらえるのではないか」と想像するプロセスが楽しい。

何かを還元することで笑顔になる人がいる。その空間を共有することで私自身も幸せになれるんです。

 

高校時代はソフトボール部に軽音部、応援団に全力投球。

もっと自分で楽しめるようなものを作りたい!と思い、大学入学後は、大学祭実行委員になりました。担当することになったのは「ミスコンテスト」の運営。

ステージの演出から協賛金集めのための広告取りまでミスコンに関することは幅広く任されました。

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2012年東北大学大学祭ミスミスターコンテスト。当時、山内さん(写真左)は大学1年生ながらMCという大役を務めた。

 

 

 

パートナーとの出会い

 

人との出会いは、時に人生を大きく変える。

 

大学2年生の時に、大学祭の活動を通じて、松橋穂波さん(写真右)という一人の女性に出会いました。「東北ミスキャンパスコレクション」という学生イベントの代表です。

 

 

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▲ミスター東北大学2013年候補者(グランプリ受賞)の写真アシスタントとして、突如現れた松橋さん(写真右)この時、山内さんは撮影補助を行った。(提供:山内さん)

 

松橋さんは「美しく健康であることの大切さを若い人に伝えたい」という思いで、東北ミスキャンパスコレクションを立ち上げました。出演モデルもスタッフも全員大学生。自分の思いをより多くの若者に受け入れられるよう、「ポップでキャッチー」を心がけ、ファッションショー形式にしたそうです。

ショーは仙台市内のクラブで開催され、観客動員数は約200名を記録しました。

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▲2013年2月に行われた、第1回「東北ミスキャンパスコレクション」。東北各地のミスキャンパス受賞者が、モデルとして出演。当時は、松橋さんが代表を務めていたイベント団体「穂波会」が運営していた。(提供:東北ミスキャンパスコレクション実行委員会)

周りの人を巻きこみながら、信念を持ち行動する姿に私は心を動かされました。

松橋さんは、やっていることこそ派手ですけど、実際はまじめできちんと考えている人なんですよ!

「この人と一緒に働きたい!」という私の思いは2014年3月に行われた第2回目のミスコレで実を結ぶことになります。

 

大学祭実行委員をしていたので、イベント運営の経験は慣れているつもりでしたが、大学祭という、ある程度マニュアル化されているものに携わるのと、東北ミスコレのような、ゼロからイベントを自分たちで創り上げるのとでは勝手が違うということを痛感しました。

 

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▲ヘアメイクはパリコレ初め数々のショーで実績を積んできたプロが担当。学生イベントとはいえ、各種演出は一級品だ(提供:東北ミスキャンパスコレクション実行委員会)

              

通常、半年から1年かけて準備するようなイベントを3か月で作る。企画、広報、人材管理、営業など本当にいろんなことを松橋さんには教えてもらったし、経験させてもらいました。

 

初回のミスコレではモデルをミスコン受賞者に限っていたのを公募制にして話題性を上げたり、大学生が普段愛用しているブランドを扱う企業さんに衣装提供してもらったり、といったパワーアップできるような工夫を凝らしていきました。

 

睡眠時間を極限まで削って、準備に追われる日々で大変でしたが、終えた時の達成感は今でも忘れられないです。

深夜の開催ながら、約350名の動員。目標動員を大きく超える大盛況でした。

 

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▲ミスコレを無事終えた達成感から、思わず笑みがこぼれる運営スタッフと出演モデル(山内さんは写真1列目の左から2番目)(山内さん提供)

この数字を見てみなさんはどのような印象を抱くだろうか?

 

実は、東北地方で開く学生イベントの集客は「全国屈指で難しい」と言われている。一つの理由としては、「外に外に」出ていこうとしない控えめな学生が他地域に比べ、多いことがあげられている。

「どれだけ難しいか」、というと、1つの学生団体がイベントを開くとしたら、集まるのは30~50人が限界。

東北地方で来場者200人以上を集めた学生団体のイベントは、「東北ミスキャンパスコレクション」と、東北の学生団体を一堂に集めた新歓イベント「東北学生合同新歓」の2つのみである。

 

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