宇宙

ブラックホール

超次元お茶会

理科の先生

 

彼女の興味や活動にはいつも宇宙が絡んでいる

一見ふつうの女子大生が

いかにして宇宙アンバサダーになったのか?

そんな彼女の過去と未来

そして、宇宙の魅力に迫った

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|少しでも宇宙に興味をもってくれたら

 

―榛香さんは超次元お茶会というものをひらいていると聞きました。

 どういった感じなのかまったく想像できないのですが、

 いったいどんなお茶会なんですか?

 

このお茶会は、星形のチョコレートや金平糖、アポロなど、なんとなく宇宙っぽいお菓子を食べながら、宇宙について考える会です。一回目のタイトルは、「もしもで巡る宇宙旅行」。この回では、“もしも小型ブラックホールがあったらどうなる?”“宇宙の外側はどうなっている?”っていう話をして、みんなの妄想ですごく盛り上がりました(笑)。参加者は、宇宙の事は何も知らないけど、お菓子目当てで来た!暇だから来た!といった方が意外と多いです。このお茶会で少しでも宇宙に興味をもってくれたら、本当に嬉しいですね。

 

―宇宙に関する妄想、楽しそうです。

 お茶会以外にもなにか活動はしているのでしょうか?

 

先日、学生が主催している青春学園夢高校というイベントに登壇させていただきました。そこで理科の先生になりきって、宇宙の話をしましたね。ほかにも、中学生に向けた理科の授業動画を配信する会社からも依頼が来ていて、今その動画をつくっているところです。

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超次元お茶会

 

 

|宇宙人の人権…?

 

―榛香さんは、大学では何を専攻していますか?

 

現在は、法学部で宇宙法を勉強しています。宇宙法っていわれてもピンとこないですよね。例えば、JAXAで宇宙飛行士になって、NASAでの訓練中にケガをした場合、その補償はJAXAとNASAどちらが行うのか。人工衛星を打ち上げた際に発生する宇宙ゴミは、どの国が責任を持つのか。このような宇宙に関する取り決めのことを、宇宙法と呼びます。12月に法学部研究発表会があったのですが、「宇宙人が地球にやってきたら人権は適応されるのか」というテーマで発表したら、みんなびっくりしていました(笑)。

 

―おもしろいテーマですね。

宇宙人に人権は適応されるのでしょうか? 

 

それにはいくつか条件があります。攻撃性はないか、コミュニケーションはとれるかどうか、とか…。もしも人権が適応されたら、宇宙人が地球の選挙に出馬することになるかもしれませんね。でもこの発表では、大学の先生に人間の基準がわからないって言われてしまいました。もしも猿がこの先進化をとげて喋れるようになってきたら、出馬していいの?って(笑)。

 

|宇宙に広がる無限の可能性

 

―宇宙人が選挙に出馬してきたら、大変なことになりますね(笑)。

 榛香さんの想像力の豊かさと宇宙愛の強さは相当なものですね!

 そもそもの、宇宙を好きになったきっかけを知りたいです。

 

物心ついた時から星が好きでした。地元が田舎だったおかげで、本当に星がきれいに見えて。両親が誕生日プレゼントで天体望遠鏡を買ってくれたことも、宇宙好きに拍車をかけましたね(笑)。理科や算数は苦手だったけど、宇宙に関する本はたくさん読んでいました。

 

―宇宙の魅力って、なんでしょう。 

 

宇宙人の存在やブラックホールの謎は、私が生きている間にはきっと証明できないですよね。それくらい、宇宙ってよくわからないものだし謎が多い。その宇宙のもつ可能性に、すごくロマンを感じます。

 

―春香さんは、宇宙人についてどうお考えですか?

 

宇宙人はいると思います!生命のいる星がこの広い宇宙で地球だけって、ありえないですよ。今、火星に宇宙人がいた場合の貿易に関するレポートを書いていまして。その場合、地球と火星の間の領土はどうなるだろう?とか妄想しています(笑)。レポートのタイトルは、妄想法律。宇宙法は未開拓なんですよね。本当に面白い分野だなって思います。

 

―妄想法律、読んでみたいです!

 将来は、どんな職業に就こうと思っていますか?

 

私は去年まで、JAXAで働くことが夢でした。だけど、一年間いろいろ動いてみたらその考えが変わってきて。科学系のジャーナリストになるのも素敵だし、宇宙旅行の会社もつくりたいなって、最近は思っています(笑)。宇宙旅行団体とか、あったらすごくおもしろそうだなって!それくらい、宇宙が身近なものになってほしいんです。みんな、海外に行ったら世界変わるよって言うけれど、私は宇宙に行ったら世界変わるよって言えるようになりたいですね。それに、宇宙から地球を眺めたら、絶対に地球のことが愛しくなりますよ。正直かたちはまだ分からないけれど、将来はこんなふうに自分で発信していきたいなと思っていて。そのためにもまずは、理科の授業配信で自分の中の基盤をつくっていこうと思っています。

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理科の授業の様子

 

|毎日に、もっとわくわくすることを

 

―榛香さんは個人でここまで活動していますよね。

 それってすごく大変なことだと思うのですが、その原動力になっているものって何でしょう。

 昔から、そんなに行動力があったんですか?

 

そうですね。高校生の時から一人で宇宙に関する講演会に行って、積極的に手を挙げて質問していました。ノーベル賞を受賞した益川さんの講演会に行った際には、益川さんの控室に出向いてまで気になったことを聞いていました。今考えたら本当に失礼…(笑)。あとは浪人生としての一年間も、今の活力の源になっているかもしれません。その一年間で、大学生活での夢をたくさん膨らませていました。これしたい!あれしたい!って。いろいろと企んでいましたね(笑)。

 

―その企みが、今こうしてかたちになっているんですね。

 最後に、この記事を読んだ方にメッセージはありますか?

 

子供みたいって思われるかもしれないですが、もっと毎日わくわくしようよって言いたいなあ。友達のツイッターを見ていたら、バイトしんどいとか、テストしんどいとか、そんなつぶやきばっかりの子がたくさんいるんです。もっと毎日にわくわくすることを見つけられたらってすごく思います。 これは私の考えですが、結局世の中はすべて宇宙から始まっていますよね。歴史も国語も。 古文のなかで、超新星爆発のことが書かれている一節が実はあったりして。そうやって、宇宙はいろんなことに絡めることができる。そんな風に新しい発見や驚きをたくさん発見してもらって、毎日にわくわくしてほしいなって思います。対象が宇宙じゃなくても、その人が純粋に夢中になれるものを見つけられたら、それってすごく素敵ですよね。

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インタビュー中

溢れんばかりの宇宙への愛が私に伝わってきた

 

彼女の頭の中の宇宙は

これからどんな風に広がっていくのだろう

 

毎日にわくわくする

 

彼女のインタビューを通して

何かに夢中になることの大切さを

思い出したような気がする

【文章:橘京】