5月16日、17日。
レッドブルエアレース2015第2戦が行われた。

場所は、千葉市にある幕張海浜公園。

世界中で人気のエアレースが初めて日本に上陸した、
歴史的な瞬間だった。

P-20150517-00287_HiRes JPEG 24bit RGB Samo Vidic/Red Bull Content Pool

レッドブル・エアレースとは、時速370km、最大重力10G(体重の10倍)の中、パイロンによって設定されたレーストラックを高速かつ低空で飛び抜けていき、そのタイムを競う飛行機レース。世界8都市で開催され、年間チャンピオンを決定する。

第2戦の会場である幕張海浜公園には、選ばれし14人の世界トップクラスパイロットが集結。その中に、以前ここでも取り上げた室屋義秀選手の姿もあった。

P-20150516-00034_News Jason Halayko/Red Bull Content Pool

 

レースは2日間に渡って開催される。1日目に予選、2日目に決勝が行われ、14人のパイロットが千葉の空で熱い闘いを繰り広げる。

参加パイロットの中で唯一の日本人である室屋選手。初めて挑む日本の空でのレースで、どのような活躍を見せたのだろうか。

ついに迎えた初の日本開催!レース直前の室屋選手を直撃

5月16日、朝。千葉の空は厚い雲に覆われ、時折強い雨が地面を打つ。空を飛ぶコンディションとしては決して良いとは言えない中、室屋選手はただ冷静にその時を待っていた。

「たしかに良い天気とは言えませんね。でも、準備は整っています。どんな天候にも対応できるような訓練を積んでいますので、風を読んで瞬時に判断しながら、自分のイメージに沿って飛ぶだけです。

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Andreas Langreiter / Red Bull Content Pool

また今回、日本でレッドブルエアレースが開催されるのは初めてです。非常に嬉しく思いますが、特に気負わずいつも通りベストを尽くしたいと思っています。

ただ、朝食に白いごはんと味噌汁を食べることができたのは、素直に嬉しかったですね(笑)。」

今シーズン、室屋選手は新しい機体を導入。直前まで拠点である福島県で入念に調整を重ねたこともあり、万全の状態だと言う。

以前に比べて大きく性能の上がった機体でのフライトに、世界中から注目が集まる。

日本初のレッドブルエアレース、ついに開幕!

朝から降っていた雨は止んだものの、どんよりとした曇り空。しかし、そんな悪天候にも関わらず、6万人ものエアレースファンが幕張に集結。室屋選手への熱いエールを送った。

予選では全14名のパイロットがそれぞれ2回ずつフライト。早かった方のタイムが採用され、予選順位が決定される。

浜から海へと吹く風の影響で、予選では思うようなタイムの出ない機体が続出。波乱の闘いを予想させるレースだった。

そんな中、見事予選を1位で通過したのはフランスのニコラス・イヴァノフ選手。気象条件が悪い中、臨機応変な判断が光り、表彰台の常連を抑えて初めての1位通過を果たした。

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Andreas Langreiter / Red Bull Content Pool

気になる室屋選手の予選タイムは52.429秒。順位は14人中9位とはいえ、1位との差はわずか1.327秒だ。

レースを概観すると、たった1秒の僅差の中に8人もの選手が入るという非常にタイトな戦いであることがわかる。誰が表彰台に上ってもおかしくない状況だ。

予選後の記者会見では、唯一の日本人パイロットである室屋選手のコメントに多くの注目が集まった。

「2009年にレッドブルエアレースにデビューしてから、この日を待ちわびていました。まずは無事に日本で開催されたことに感謝します。非常に興奮した1日でした。」

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Jason Halayko/Red Bull Content Pool

「また、中でも千葉県で開催されたことにも特別なものを感じます。というのも、僕は小学生の頃にこの幕張海浜公園の近くに住んでいたことがあるんです。

見慣れた景色でレースをするというのは初めての体験だったのですが、地元ならではの良いコンディションで臨むことができました。空の上からスカイツリーも見えて、嬉しかったです。」

新しい機体、Edge540 V3も満足のいく出来上がりだと言う。予選フライトの解析をし、決勝に向けてより良い状態で臨みたいと力強く語った。

決勝は翌日。気になる結果は? >>

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