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2014年12月13日、
学生DJ日本一を決める「Red Bull University Thre3style」関西予選が開催された。 

Red Bull University Thre3styleとは、
“Party Rock”をテーマに、15分の制限時間の中で、3ジャンル以上の音楽をプレイし、
大学生Party Rock DJの頂点を決める大会だ。

選ばれた者が北海道、関東、中部、関西、九州でそれぞれ地方予選を行い、
優勝すれば日本一を決めるJapanFinalへの切符を手にすることができる。 

関西予選に出場する6名のうち、
「サムライのようなDJ」と称される男がいた。 

DJ YY(シカシカ)として、ディープハウスという音楽ジャンルを
専門に活動する彼の名は、高崎雄太。

大会前から大会後までのインタビューを通して、
繊細な音楽、その裏に秘めた熱い思いに迫った。 

時間は、大会前にさかのぼる。

 

~大会1週間前インタビュー~

DJ YYの誕生

DJの世界に足を踏み入れたきっかけは、大学に入って始めたダンスだった。

 

―DJに出会ったきっかけはなんでしょう?

もともとダンスをしていたのですが、そのうち一度のオーディエンスが限られていることに気づいたんです。自分が1回踊ることによって影響を与えられる人数は、せいぜい2、30人くらいでした。

そんな中興味を持ったのが、DJだったんです。

 

そうなんですね。恥ずかしながら、私はDJのことをよく知らなくて。そもそもDJってなんでしょうか?失礼ながら、ディスクをこすっているイメージくらいしか湧かないのですが

DJとは、場の雰囲気を見ながら異なった複数の曲を繋ぎ合わせて切れ目無く音楽を流し続ける人のことです。ディスクをこすったりするのはパフォーマンスの一部ですね。主にクラブやディスコ、ダンスホールなどで活動しています。

 

-なるほど。クラブやディスコといった場所ですと、やはりオーディエンスは多いですよね。

そうなんです。つまり、DJはその手でダンサーを躍らせ、フロアの人たちのテンションを担う存在、というわけです。一度のパフォーマンスによるオーディエンスは、ダンスとは桁が違います。何より、このオーディエンスの多さに惹かれました。僕はできるだけ大多数の人に影響を与えたかったんです。

そこで僕は所属していたダンスサークルを辞め、DJスクールに入校しました。大学2年生の秋のことです。

 

わざわざスクールに入校したんですか!お金もかかったのでは

はい。お金も時間もかかりましたし、本当に大変でした。

でも独学でやるのは良くないと思って、スクールに通うことにしたんです。とにかく中途半端なことが嫌いで、1回手に付けるとやめられない。そういうタチなんですよね。

 

人を喜ばせる生き方がしたい

話を聞いていると、より多くの人に影響を与えたいという思いが非常に強いと感じた。この「人を楽しませたい」という思いはどこから来ているのだろうか。

 

高崎さんは、自分のことよりも周りを楽しませることを意識しているように思えます。これは簡単なことではないと思うのですが

人を喜ばせることが本当に好きなんです。僕は自分を中心にして考えることがあまりありません。基本的に他人を中心にする、他人主義の生き方なんです。

 

なぜ、そう言い切れるのでしょう?

僕が5歳の時、父親が亡くなりました。残されたのは母親と妹、そして僕。
男は家族で僕一人になったんです。

 

 

5歳ですか

はい。まだ5歳とはいえ、その環境で自分を中心にして生きるなんてことは、とてもできませんでした。家族のことがいつも気になって、そのうち周りのことも気になるようになって…

そうしていくうちに、おのずと他人中心の生き方になっていったんです。

 

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幼い頃に父親を亡くし、家族でたったひとりの男となった高崎さん。その出来事があったからこそ、常に他人のことを思い続ける今の彼がいるのだと、強く感じた。

みんなを楽しませたいという強い思いが、彼の創り出すサウンドを通してフロアに響き渡る姿が目に浮かんだ。

そんなDJ YYが、日本一を目指す! >>

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