前回記事:No.424-425 2015年注目新人アーティスト「はちみつ。」って誰?90年代風上質JPOPを歌う女子大生ユニットに直撃!楽しんでいただけましたでしょうか?

 

彼女たちのデビューの裏側を、「つばさレコーズ」のマネージャー:堀切裕真さんが答えてくれました。

 

歌手としてプロデビューしたい若者たち、音楽業界に興味ある学生も必見です!

 

アーティストの原石の発掘の仕方は?→読む

 

どうやってレコード会社に就職したの?→読む

そして、堀切さんの職業の「プロモーター兼マネージャー兼アーティスト」って何!?→読む

 

 

◆ 堀切裕真 (ほりきり ゆうま) ◆

19885月生まれ。埼玉県出身。㈱つばさプラスの音楽レーベル事業部(つばさレコーズ)「プロモーター兼マネージャー兼アーティスト」をしている。音楽ユニット「はちみつ。」のマネジメントを手がけている。特技はジャムおじさんのモノマネ。

 

<前回のおさらい 「はちみつ。」とは?>

 

現役女子大生のMOMO(モモ 写真左)SETA(セタ 写真右)で構成される、二人組ボーカルユニット。20144月に結成以来、90年代の上質なJPOPを彷彿とさせる作風で注目を集め、同年115日に1stシングル『うたたね』で全国プレデビュー。いきなりオリコンデイリー初登場14位を記録した。同シングル収録曲『マニアックに恋して』が、読売テレビ・日本テレビ系番組「秘密のケンミンSHOW」のエンディングテーマに抜擢されるなど、猛スピードでJ-POPシーンを駆け上がっている。

プロデューサーは、あいのり主題歌『明日への扉』で有名なI WiSH(川嶋あい)を手がけた山口光氏。7年ぶりに音楽業界に復帰する。

「はちみつ。」Youtube 公式チャンネル:http://www.youtube.com/channel/UClt-WCvMjOIzeQrlEHIbBuQ

 

はちみつの二人を発掘した過程を教えてください

 

『明日への扉』で有名なI WiSHを手がけた山口光プロデューサーが、7年ぶりに音楽業界に復帰して、女性二人組ボーカルユニットを売り出したいという話を僕に言ったのが始まりです。201310月のことですね。

 

そこからは、女性ボーカルを探すために、毎週3人くらい面接しました。累計60人を突破した頃に、ようやく見つけたのがSETAです。

 

SETAを見つけたあと、相方のMOMOを見つけるまで更に苦労したとお聞きします。

候補者はいくつか出たのですが、なかなか決まらず。そこでシビレを切らした山口プロデューサーに、「427日にもうデビューさせる!」と言われてしまいました。

 

そこからは、ほぼ寝ないでSETAの相方を探し回りました。

MOMOに巡り会えたのは、3月の中旬。デビューの1ヶ月半前のギリギリで、ほっとしました。地獄の期間でしたね()

 

はちみつ。(左:MOMO 右:SETA)と堀切マネージャー(中央)

アーティストの原石を発掘するのに最も良く使った手段は?

最近は多くのライブハウスがYouTubeに映像を上げていらっしゃるので、ライブハウスのタイムスケジュールを確認し、そこに記載されているアーティスト名をYouTubeで検索し、良い歌手だったらそのライブハウスに連絡することですね。

 

ひたすらそのくり返しです。これを半年間、続けていました。

 

さくっと半年と言いましたが、半年ですよ!?()

 

毎週毎週その作業の連続は、辛かったです。

 

MOMOさんは、YouTubeに一つも自身の動画を上げていなかったようですね。

 

MOMOは、とあるライブハウスの店長さんの紹介で、出会いました。

 

YouTubeだけでなく、「出れんの!?サマソニ!?()の応募者やmyspaceをくまなくチェックしたほか、

直接ライブハウスに潜って関係者に顔を覚えてもらって、紹介をお願いしたり・・・

ありとあらゆる手段を使って探していました。

 

※「出れんの!?サマソニ!?」・・・大型音楽フェスティバル「SUMMER SONIC」(サマーソニック)への出演権を賭けたオーディション企画。2009年から始まり、「神聖かまってちゃん」などを始め、新人アーティストの登竜門として定着しつつある。

 

誰をデビューさせるって決まってしまえば、コンセプトも決められるし、プロモーション戦略も決められるのですが、その手前の、人を探している段階って、未来がないんですよ。

 

この先どうなるんだろう、って毎日先が見えなかったのは辛かったです。

何百人の歌声を審査して、SETAMOMOを選び抜いた基準は何ですか

 

もちろん我々の感覚に頼るところがありますが、強いて挙げると、SETAの場合は、一回聞けば耳に残る独特の歌声と、歌ガムのオーディションを見ていて、忍耐力がありそうだなという点です。

MOMOは、彼女はヴィレッジヴァンガードで販売されているカバーアルバムを歌っていた経験から分かるように、クセのない声を持っています。SETAの歌声とのハーモニーがとても上手くハマりました。

 

 

「はちみつ。」のコンセプトが決まった背景は?

 

山口プロデューサーは、あみん・Kiroro・花*花などの、キレイめ系な女性ユニットをやろうと考えていたので、それを意識して思いついたテーマが、90年代の上質なJPOP」です。

 

あえて90年代っぽい、イントロ聞くだけでも懐かしい作風にしています。

僕も入社前にシンガーソングライターをやっていて、スピッツやMr.Childrenなどの90年代上質ポップスが大好きでして、そこで勝負したいと思っていました。

 

最近そのユーミンサウンドというか、90年代J-POPの系統を継ぐアーティストがいないので、ちょうど狙い目という計算も正直あります。どうして誰もやらないんだろうと思っていました。

 

今の若年層の方でも、カラオケでは90年代~00年代前半の王道なJPOP”を歌う方が多いと聞きましたし、イントロを聞いた瞬間に90年代を感じてもらえるような、ちょっと古いかんじをわざと出すことで、勝負できると思います。

 

現役女子大生ユニットという肩書きは、蓋を開けたら偶然2人とも女子大生だったということもありますが、同世代の大学生に「90年代の上質なJPOP」を知ってほしいという思いもあります。

 

「はちみつ。」には、学生を巻き込んだ応援プロジェクトがあるそうですね。

“はちみつ。” は、路上ライブをやった後に、学生さんたちと一緒に渋谷の街をきれいにするクリーンプロジェクトをやっています。

(オフィシャルブログより)

 

今の若い人は「ゆとり世代」「さとり世代」って悲観的な名付け方をされて、良い見られ方をされてない世代な気がするんです。そこを逆手に取って、みなさんの同世代からデビューする音楽ユニットと共に、はちみつ。学生応援隊として、はちみつ。” を多くの人に知ってもらうための熱い活動をしてもらいたいと思っています。

 

はちみつ。マネージャー:堀切さんのおすすめ曲を教えてください。

 

「マニアックに恋をして」です。

 

人気番組「秘密のケンミンSHOW!」のエンディングとして今流れている曲です。(2014年現在)

201411月の全国デビューシングル『うたたね』のカップリング曲として収録されております。

作曲したDBZ氏は、PUFFYと、その作曲家陣である井上陽水さんや奥田民生さんが好きだったので、PUFFYっぽい曲をイメージしたそうです。

手売盤1stシングルの素顔のままでよりもっと明るい曲です。

 

魅力は歌詞ですね。映画に詳しい人に恋をしている設定なのですけれども、

「マイケル・ケインって誰かしら?ジョン・フォードって誰かしら?」から歌が始まるんです。

 

マイケル・ケインもジョン・フォードも、映画が好きかどうかで名前を知っているかどうか分かれそうですよね。それを狙ったものです。

 

“はちみつ。” をこの記事ではじめて知った人へ

 

まずは毛嫌いせずに一回きいてほしいですね。いま人気のSEKAI NO OWARIさんやback numberさんなどのバンド系も素敵ですが、こういうポップス系も一度聞いて欲しいと思います。

今の若い方々は、音楽を聴く耳の肥えた方が多いので、「はちみつ。」の良さはきっと伝わると思います。


 

 【絶賛発売中】

はちみつ。の全国デビューシングル『うたたね』

発売日 : 11月5日発売

価 格 :【通常盤 CD】XQJZ-1039 ¥500(税込)

【DVD特典盤(CD+DVD付きバージョン)】XQJZ-1038 ¥1,300 (税込)

1.うたたね 2.マニアックに恋して 3.放っておいてください

●「うたたね」MV収録+本人コメント (DVD特典盤のみ)


 

 

ここからは、堀切さん個人への質問に移ります。

プロモーター兼マネージャー兼アーティストってどういう仕事ですか?

 

プロモーターはコピー機会社でいうコピー機を売る営業マンです。テレビ・ラジオ・雑誌などの媒体に出向いて、営業をかけ、担当するアーティストの仕事を取る仕事です。

 

マネージャーは、みなさんが想像している芸能マネージャーそのものです。スケジュール管理やライブの手配などを行います。

 

そしてアーティストという文字が気になると思うんですけれども、僕、20歳の頃から5年間、渋谷でシンガーソングライターをやっていたんです。今はレコード会社の正社員としての仕事をこなさなければならないのでお休みしていますが、4年後の30歳までには、僕自身もアーティスト活動をやりたいですね。

シンガーソングライター時代の堀切さん

シンガーソングライターから、レコード会社の正社員になったというのは、どういう経緯があったのですか

 

最初は、つばさレコーズの新人養成部にシンガーソングライターとして所属していました。今勤めている会社から、デビュー予備軍としてレッスンを受けていたんです。

 

しかし、所属してから丸々2年半、ずっと放置されました()

 

「俺、養成部の中で一番ライブの動員数高いのに何でだろう・・・」とか

「アイドル志向の事務所に転換するからなのかも・・・」とか不安になっていました。

(当時、つばさプラスは過激アイドルで有名なBiSを売り出していた頃だった)

 

そこから、同会社の社長のところに、3ヶ月毎週通って、名前をアピールし、飲み会や麻雀に参加し、「僕はデビューさせてもらえないのでしょうか?」と粘り強く問い続けました。

 

根負けした社長は、「ここで俺の下で働きながら、自分を売り込みなさい。レコード会社のプロモーターならメディア媒体と繋がることができるから、デビューしたいなら中から攻めなさい」と言いました。こうして、僕はいつの間にか所属事務所の正社員になりました()

2013年の4月のことです。

 

正社員になったからには、まずは仕事の実績を作らないといけません。ということで、 “はちみつ。“ のマネジメントとプロモーションを必死にやっています。

 

仕事の実績を積み上げたその後、堀切さん自身はどうしていたいですか。

 

先ほど申し上げたように、30歳までに、自分の歌手活動を含め、好き勝手に色んなことをやれるようになりたいです。

 

作詞作曲もできるし、ソロもできるし、マネージャー業もできるマルチな人ってなかなかいないと思いますからね。

 

学生時代は、Mr. Childrenの櫻井和寿さんを神として崇めていました。バンド一本で生きる人に憧れていました。けれども、最近は、自分は1本に絞る人ではないんだなと思っています。

俳優もミュージシャンも文筆家もやっている星野源さんみたいなタイプになりたいです。

(前列中央:はちみつの2人、後列中央:堀切さん、その他:リアン取材チーム)

 

堀切さん、ありがとうございました。

【繋がリアン】は、「はちみつ。」と堀切さんを応援しています!!