浪人、退学、そして早稲田大学へ。

 

№42

名前:川原慶明

大学:早稲田大学 商学部

今回は川原慶明さん(以下、川原)にお話を伺いました。川原さんは一浪してM大学に入学したものの、自分が求める環境で大学生活を送りたいという決意から退学し、晴れて今年希望通り早稲田大学に入学したという経歴の持ち主です。

★では、まず川原さんの高校時代の話を聞かせてください。

川原:高校時代はとにかく毎日遊んでいましたね。勉強よりファッションに興味を持っていて、髪を染めてオシャレをして…当時見ていたメンズegg系のギャル男になろうと日々頑張っていました。(笑)
現役時は「今の学力だと受験しても何処にも合格しないだろう」と思ってセンター試験しか受けなかったので、必然的に浪人することになりました。



(高校一年生時の川原さん 左から二番目)

★一浪時はどのような生活を送られていましたか?

川原:Y学院という予備校に通って国立大学を目指していました。生活スタイルは9:00~17:00まで予備校の授業を受けて、17:00~21:00まで自習という感じ。
当時は予備校で出来た浪人友達とつるんでいて、その友達と「今日は勉強よくない?」とか言いながら遊んだりした日もありました。今振り返ると、彼らとは受験について励ましあったりもしたけれど、決して高めあう仲では無かったように思います。

 

 

★当時の受験結果をお聞きしてもよろしいですか?

川原:先ほど一浪時は国立志望だったといいましたが、実は11月頃に成績面から国立を諦めて私立にシフトしていたんです。そして一般入試で早稲田大学3つ・A大学・R大学・センター利用でM大学を受験し、M大学にだけ合格して入学することになりました。
当時の心境としては、早稲田大学に行きたかったし悔しい思いもあったけれど「やっと大学生になれる!」という思いが強かったので前向きな気持ちで進学しようという気持ちでした。

★しかしその後M大学を退学したと伺っていますが、入学後なにがあったのでしょうか。



川原:4月1日にM大学の入学式があったんです。そこは都内にキャンパスがありとても綺麗な校舎だったので、楽しい大学生活が送れるだろうとすごく期待をしていました。しかし僕は文学部に入学したのですが、入学式で周りを見渡すと男女比が2:8くらいで…。それを見た瞬間「あれ?思っていたのと違うな。」「俺この大学辞めるかも」思ってしまったんです(笑)
本当はその日に辞めたかったけど、「折角入学した大学なんだから最低1年間は頑張ろう」と思いとりあえず通っていました。
けれどその後友達を作る気が全く起きず、大学にいる間は殆ど1人で過ごし、授業を受ける時や昼食時も1人でした。
そんな毎日を過ごしていた時、電車で帰宅中涙が出てきたんです。「自分の人生なのにこのままでいいのか?」って。
そしてその日の内に母に大学を辞めたいという旨を伝えたのですが、当然「ふざけるな」と怒られて(笑)でも「早稲田しか行かないし、M大に払ったお金は全部返すから」と頼みこんでなんとか説得しました。

★思い立って直ぐに決断されたのですね。

川原:そうですね。両親と話し合ってから直ぐに大学の事務所に退学届を提出しに行きました。職員の方に「3ケ月で辞めるの?」「休学もできるよ?」と説得されましたが、意志は相当強かったので未練なく辞めました。



★(実質)二浪時の生活を教えてください。

川原:8月に友達と車の免許を取得しに合宿に行ったので、本格的に勉強を開始したのは9月からです。(笑)9月以降はM大学入学後にバイトで稼いだ12万を使ってYゼミの単科を受講し、自習室をフル活用しました。生活スタイルは7:00~21:00までYゼミで1人で過ごして、帰宅後は深夜の2:00まで勉強。昔はとりあえず机に向かって勉強する振りをして自分を落ち着かせていましたが、この時とにかく時間よりも質を意識し、教科書の一文字一文字を頭に刷り込むイメージで勉強していました。

★モチベーションが低くなってしまう時期はありせんでしたか?

川原:たまにありましたね。「なんでこんなに勉強しているんだろう」と。だけどM大学に通って1人で過ごしていた自分を思い出すとすごく怖くなって…。早稲田大学に通う自分を想像しながらモチベーションを高めていました。
一浪時は「これくらいやっておけば大丈夫だろう」と少し甘えた考えを持って受験勉強をしていましたが、二浪時は「早稲田に落ちたら就職する」という思いでいたので本当に必死に勉強しましたね。ただでさえ遅れて勉強を始めたという背景もあったし、「これだけやってもまだ足りない。もっとやらなきゃ」という思いに駆られながら日々を過ごしていました。
その甲斐あってか一浪時63くらいだった偏差値が二浪時は80にまで到達し、早稲田模試で英語15位・世界史3位の成績を取るくらいにまで成長しました。

★二浪時の入試時の話をお聞かせください。

川原:二浪時は早稲田大学の文化構想・法・商・政経・社学・教育を受験しました。試験時に早稲田大学の大隈講堂を前にした時は「とうとうここまできたか」「お父さんお母さんありがとう」という思いが込み上げてきて涙が出てきましたね。
試験を受けている時は一浪時とは問題を解いている時の感覚が明らかに違いました。実力を出し切れずに落ち込んだ時もありましたが、なんとか乗り越えて。結果的に合格したのは文化構想商学部。両親がとても喜んでくれた事が本当にうれしかったです。

 

 

★実際に早稲田大学に入学した感想はいかがですか?

川原:イメージ通り、早稲田大学には本当に色んな人がいましたね。元ジャニーズだとか、モデルだとか…あとは野生の鹿を捕えて売るハンターなんかもいました。(笑)
授業の質的には正直M大学も早稲田大学も大差ないように思います。やる奴はやるしやらない奴はやらない。結局は自分次第です。
ただ早稲田大学には野心をもった人が沢山いるので毎日刺激を受けながら過ごしています。


 

★最後に川原さんと同じような境遇にいる方へ何かメッセージをお願いします。



川原:そうですね…。受験は思っているほど甘いものではありません。よく「どこまで勉強したら合格しますか?」と質問してくる受験生がいるけれど、そんな考えの人は基本的に受からないです。仮面浪人をしたり自分自身に言い訳をしたり…逃げ道を作ることなく、真摯に受験勉強と向き合って欲しいですね。

将来は沢山の人に必要とされる人間になりたい語ってくれた川原さん。
現役時から現在に至るまで、沢山の出来事を包み隠さず聞かせて下さいました。
決断力と行動力を兼ね備えた川原さんの今後が楽しみです。
素敵なお話ありがとうございました!

【作成…明石華那