まな&なおと画像編集

United Rhythm Carriers』。
通称、”URC
と称しているヴォーカルグループが
青山学院大学にある。

R&Bやゴスペルといった洋楽を歌い、観に来てくれる人たちに笑顔を届ける、エンターテイメント集団である。

 

小学生からラグビー一筋で生きてきて、大学から音楽の道を志してきた曽根さん(写真左)と、
幼い頃から歌やミュージカルなどに触れてきた川口さん(写真右)。
まさに対照的な二人にお話を伺った。

 

アーティストたちがステージにあがる「覚悟」とはいかなるものなのか。
二人の人生を追いながら、その「生きる」に迫る。

 



学生団体jagzziのイベント、「Peak Up」でのパフォーマンス(曲:Joyful Joyful/Sister Act2)



曽根 巨人(そね なおと)

青山学院大学文学部英米文学科3年生。URC14期会長。担当パートは、テナーだが、ほかにもソプラノやバスなどと幅広くこなしている。5歳からラグビーを始め、大学までラグビー一筋で生きてきた。小学生の頃、海外で生活もしていた帰国子女である。趣味は音楽を聴くこと。

 

川口 愛(かわぐち まな)

青山学院大学国際政治経済学部国際コミュニケーション学科3年生。URC14期演出係(歌だけでなく振り付けなど)。担当パートはソプラノ。中学からミュージカルを始め、高校ではチアリーディング部に所属していた。趣味は歌うこと。

 

 

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族のようなメンバーとの出会い
—家族感があるからこそ、良いライブを創れる

 

 

 

■どうやら二人は、全く対照的な人生を歩んできたらしい。大学入学前に、今のURCの活動に繋がるようなエピソードやきっかけはあるのだろうか。

 

川口私は中学生の頃は劇団に入ってミュージカルに打ち込んでいて、高校生の頃はチアリーディング部に入っていました。私の家系が劇団四季などのミュージカルが好きなので、その影響もありましたね。私の目立ちだがり屋という性格に、親は気づいていたのかもしれません(笑)。

 

大学に入り、URCに惹かれた理由の一つは、もともと歌が好きだったのはもちろん、歌っている先輩方がすごく楽しそうだった事です。二つ目は、高校のチア部が少人数でお互いのことを知りすぎているくらい仲良しだったという経験もあって、家族感があり、一体感があるURCに入ることを決めました。

 

 

曽根僕は4歳からイギリスに住んでいて、5歳になってからはラグビーをずっとやってきました。初めてラグビーの試合を観たときに、本能的にラグビーをやると宣言していたそうです。10歳で日本に戻ってきて、高校までラグビーを続けていたのですが、怪我が重なり、違うものに切り替えなさいと親に言われて。そこで姉に薦められたのが“歌”でした。

 

僕はそれまでスポーツの世界で生きてきて、姉は芸術の世界で生きてきました。そんな姉に薦められて歌をやり始めたのですが、カラオケに初めて行ったのが高校3年生の春休みだったくらい、歌とは無縁でした(笑)。

 

 

 

■小さな頃から歌に親しんできた川口さん、スポーツの世界一筋で生きてきた曽根さん。まさに、バックグラウンドが違うから面白い。世界観の表現の仕方も違うのだろう。代表の曽根さんにとって、活動の大変さとはどんなところにあるのだろうか。

 

曽根—みんなの“意志統一”ですかね。今部員が81人いるのですが、81通りの考えがあるし、僕らの代だけでも20人いるんですよね。その全員の意志をまとめるということが一番難しい。URCにとって大事なのは、もちろん良いライブを創ることなのですが、それと同時に一人一人を大切にしていかなければいけないと思います。それがあるからこそ、URCの家族感というものが生まれますし、ライブも良くなるというのはありますね。

 

 

 

■さきほど川口さんからも、“家族感”という言葉を聴いた。URCの一体感を表現するためには欠かせない要素だ。団体内では、そういうことを大切にしているが、外に向けてはどんなことを発信したいのだろうか。

 

 

曽根—さきほども言った“家族感”というものも発信したいんですよね。一人一人を大切にして、私たちの笑顔で、観にきてくれる人にいい時間を過ごしてほしいと思っています。

 

川口—私たちはプロではないし、歌はまだまだですけど、学生が81人も狭い部屋に詰め込まれて、週に何回も顔を合わせて、練習して生まれるものって、プロが歌ったものとはまた違った、キラキラしたものや、全力さがあると思っていて。

 

81人全員が一生懸命いいものを創ろうとしているので、学生の全力感や一体感が伝わったら嬉しいです。「歌上手いなぁ、すごいなぁはもちろんなんですが、「すごく一体感があるな、全員本当に楽しそうで素敵だな、生き生きしているな」ということを感じてもらいたいですね。

 

 

 

■プロではない。確かにそうだ。でも、あの空間を創り出せるのはURCだからこそできるとライブを観た人は感じるのだろう。同じ学生があのパフォーマンスを観たら、勇気づけられるのは必至だ。

ふと気になったのが、歌が下手という人はメンバーの中にそんなにいないと思うのだが、実際のところどうなのだろうか。

 

曽根—それに関しては、自分が良い例だと思います。カラオケに初めて行ったのが高校3年生で、点数も低かったんです(笑)。歌が上手くても下手でも誰でも入れる、そこがURCのいいところでもあります。歌以外でも振りをつけたり、歌を引き立たせるものをつけて、演出しています。

 

川口—なおと(曽根さん)はそんな経歴でも、今ではソロをばんばん歌うくらい主戦力になったからすごいよね。

 

曽根—歌の上手さも大事だと思うのですが、コーラスにおいては“声を揃える”という作業があって、全員で一つの声を演出しています。そこは、気持ちを寄り添えなくてはいけないし、目を合わせてアイコンタクトも取らなくてはいけない。

 

川口—私たちは歌を歌う前に、みんなで大きな円を作って歌うんですけれど、そのときに絶対目を合わせて、笑顔で歌うようにしているんです。そういう意味で、“寄り添う”っていう表現は私たちの歌い方にあっていると思います。

 

 

 

■歌が上手いだけではどうやらダメなようだ。チームでやっているからこそ、歌の上手さよりも、お互いに寄り添うことがとても重要である。

まるで“以心伝心”。メンバーの考えていることまで分かりそう。

 

川口—メンバーの考えていることはわかりますね(笑)。大事な曲で、この人は今こんな気持ちなんだろうなとか、この人今泣きそうなんだろうなとか(笑)。

 

曽根—歌というものは不思議です。歌を今までやってこなくて、初めて分かったのが、“心が揃わないと歌は揃わない”ということなんです。

 

川口—それはすごくわかる。みんなが分裂しているときは、音がバラバラで汚いけれど、気持ちが揃うと、本当にきれいな歌になるよね。

 

 

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ーティストたちの決意

—ステージに立ち、私たちは『魅せます』

 

 

■二人は、観にきてくれる人を魅了する“アーティスト”なのだ。

アーティストの“心構え”、“魅せる”とはいかなるものなのか。

 

曽根ソロのときでも、コーラスのときでも、観に来てくれたお客さんと“心を通わせる”ということは常に心がけています。お客さんの顔つきで、今この人がどういう想いで観てくれているのかということを考えたり、一緒の空間で一緒のライブを創ること、ソロのときは特に“架け橋になるように”と考えています。

 

川口—質問で投げかけてくれたように、私はまさに“魅せる”がテーマなんです。聴かせる歌も大事だけど、動きや表情の面で『魅せる歌』は私の強みだと思っていて。歌の上手さならコーラス部出身だった人たちには勝てないと思うけれど、私はミュージカル、チア部というバックグラウンドがあるから、『魅せる』という面では自信をもってやっています。ソロのときもコーラスのときも観に来てくれている人全員が自分を見ていると思ってやっています。

 

 

■バックグラウンドが違うから、それぞれの「魅せ方」がきっとあるのだろうと思う。曽根さんはラグビー、川口さんはミュージカルとチア部という経歴がある。こうして活動してきてラストステージまでもう少し。

自分の中での“Change”というものはあったのだろうか。自身とお互いに振り返ってみた。まずは、曽根さん。

 

曽根—ラグビーと歌は全くやっていることが違うんです。スポーツは勝つか負けるか、白か黒かの世界なんですよ。おまけにラグビーは相手を倒すわけなので、交戦的で闘志むき出しでした。そこからURCに入り、心を通わせることを知りました。もっとちゃんといろんな人の話を聴いて、全員の気持ちを汲み取らなくてはいけないと思えるようになったのが大きな成長です。

 

川口-なおと(曽根さん)は、とにかくジャイアンみたいだったね(笑)。勢いがすごくて、パワフルで。リーダーシップはずば抜けていましたよ。

 

 

■ジャイアンというのは、つまりどういうことなんだろうか。ジャイアンのようなリーダーって一体なんだろう。

 

川口—決していじめっこだった訳ではないんです(笑)。ただ、俺についてこい!感がすごくて!

 

曽根—リーダーの種類が違っていたんだと思います。ラグビーのときもリーダーをやっていて、「お前ら、来い!」って感じだったので(笑)。どんどん引っ張っていく、先頭を突っ走っていくというやり方から、後ろを見ながら前に進めるようになったんですよね。

 

川口—昔は一人で突っ走っていたのに本当に変わったと思います。今まで後ろなんか振り向かなかったのに、今では一人一人の背中に手を添えて、みんなに「こっちに行くんだよ」って導けるようなリーダーになりました。

 

曽根—そう言われると泣けてきますね(笑)。

 

 

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■自身の振り返りと、お互いに変わったことをフィードバックすることは見えなかった面も見えてくる。川口さんの場合はどうなのだろうか。

 

川口—私の場合は、部活に対する気持ちがとても変わったなと思います。URCはとても家族感が強いのですが、最初の頃は、正直適当にやろうと思っていた気持ちがどこかにありました。でも、みんなとは共通の歌というものを通じて、こんなに仲良くなっていて。こんなに団体のことを好きになり、自分でこの団体の為に何かしたいと思えるようになったのは、初めてかもしれません。

 

 

■最初の頃は、情熱的ではなかったとは意外な答えが出てきた。当初、彼女をそうさせていた原因というものは何かあるのだろうか。

 

川口私は内部進学者なんですが、高等部のチア部の友達は、有名なサークルにどんどん入っていって。でも、私はURCというあまり知名度がないところに入ると決めて。決めたはものの、きちんと前みたいに心を燃やせるのか正直不安だったんです。

 

曽根—まな(川口さん)の変わったところはちゃんと人と向き合うようになったところですね。「魅せる」のが上手いから、そういう適当にみせるのも上手かったんだろうね(笑)。昔からとにかく笑顔で明るくて、みんなを明るくしていた。今のまなに変わってからは、一人一人ちゃんと向き合うようになり、その笑顔が、自分だけの笑顔から周りに対する笑顔に変わっていったよね。

 

川口—泣いちゃうね、ありがとう(笑)。

 

 

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ストステージとこれから

—『生きる』と『ありがとう』を伝える

 

 

■URCの話を聴いていて、ベンチャー精神という、まさに今急成長の段階にあると思える。もうすぐ始まる本人たちにとってのラストステージへの意気込みを聴いた。

 

曽根—3年間の集大成というのはあるんですけれど、僕の場合はちょっと違うんです。今まで過ごしてきた、21年間の集大成と考えています。ラグビーして、イギリス行って、日本に帰って来て、いろんな人に触れて、今URCにいる。もうすぐ学生も終わるので、その全てを表現できる最後の場なんじゃないかなと思います。

 

川口—私は一つが、部員に対する“ありがとう”の気持ちが大きいです。このメンバーでステージに立てることがとても幸せで。最後のステージで“ありがとう”の気持ちを置いてくる気持ちでやります。

 

もう一つは家族や部活以外の友達にむけての“ありがとう”です。その人たちのおかげで立てるステージでもあるので、周りの人のおかげで私は今ここで活動できています、という“ありがとう”の気持ちをもって、来てくれる人を楽しませたいです。

 

 

■曽根さんは、まさに人生そのものを『生きる』という形で伝える。川口さんは『ありがとう』をステージで伝える。
引退した後のことはどうしていきたいか聴いたら、こんな答えが返ってきた。

 

曽根—ずっとみんなで歌っていたいです。いつでも帰る場所がURCというのはありますね。

 

川口—言おうと思っていたことを言われました(笑)。

 

曽根—じぃちゃんになっても、ばぁちゃんになっても、会って歌える仲でいたい。歌って笑顔でいたいですね。

 

川口—何も付け足すことはないし、本当にそれです。歌を続けたいとかではなくて、またここで歌いたいという気持ちが全てですね。

 

 

記事ボード用

 

One for All』 by曽根巨人

みんなの笑顔』  by川口愛

 

二人に共通しているのは、みんなを大切にする気持ち

 

話を聴くだけで、

みんなへの愛が、これでもかというくらいに伝わってきて

URCの家族感が想像できた

 

 

インタビュー後、二人からとても感謝された

 

「これまでを振り返ることができてよかった

なかなか言っても伝わらないんだけど、

伝わったようで

とっても話しやすかったよ」

と。

 

 

それは、二人の話すことが次々に僕の頭の中で

面白いように描くことができた結果なのだ

 

要するに、私も二人に「魅せられた」のだ

 

これもまたアーティストの

魅力なのだろうか

 

 

インタビュアーもまた

人の魅力を惹き出す

アーティストである

 

人の心に寄り添えるアーティストに

私もなりたいと

このとき強く思ったのである

 

 

 

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【インタビュー・文・写真…木村優志】