服部愛さん写真

人生を変えるようなきっかけ。

それは人かもしれないし、出来事かもしれない。
素敵なきっかけを引き寄せるために、私たちに出来ることはなんだろう。

 服部愛さん。
1つ1つの出逢いに全力な彼女の言葉を記録した。

服部愛
1994年2月28日、愛知県一宮市生まれ。
高校時代3年間ボランティア活動を部活として行い、3年時は部長。
老人ホーム訪問、募金呼びかけ、エコキャップ運動、東日本大震災寄付金活動を行い、
現在も児童福祉系のサークルにおいて、代表として活動を行っている。

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人と話をすることは苦手だった。

「もとから福祉に興味があったわけではない。」と語る服部さん。
きっかけはおばあちゃんでした。おばあちゃんはいろんな人と話す人で、家にもたくさんの人が来ました。
幼少期の私は人と話をするのが苦手でした。

おばあちゃんはその性格を直すためにおじいちゃんやおばあちゃんたちと話をさせていったんです。
そうしたらだんだん人と話すことに抵抗がなくなっていって、 中学生ぐらいからは人と話すのが楽しくなってきました。

そんな彼女がボランティアに関わりだしたのは高校時代。
高校で、ボランティア部に入りました。最初は、なにそれって感じで。
でも、おばあちゃんと小さいときに行っていた老人ホームでの経験が活きました。
お年寄りの人たちとの接し方や話し方が活きて、こんなに楽しいことはないと感じたんですよ。
最初は受験目的や評価稼ぎといった周囲の目を気にすることもありましたが、
同世代の子たちとは異なる年齢層の人たちとさまざまな話をすることがなにより楽しくてそこに助けられましたね。

大学生になった今も彼女は活動を続けている。どんな活動を行っているのか。
大学では老人の方々以外ともボランティアを通して関わりたいと思ったんですね。
今は毎週、土曜日に児童養護施設で暮らす子どもたちと交流を行っています。

1年生の時は全力で楽しむことしか考えていませんでしたが、
2年生になって、企画のリーダーを任せてもらうようになって少し変化がありました。
それは、 人とコミュニケーションを取り、良いきっかけを与えていける仕事をしていきたいと考えるきっかけ。

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語り「続ける」こと。

さまざまな出来事から変化していった彼女。
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年生という早い段階でのリーダー。
負担も大きかったのではないだろうか。

先輩から後押しを受けても自信が持てませんでした。
団体における計画や発信、仕事の割り振りなど自分に何ができるんだろうと悩みました。
そのときに活きたのが同期だけの話し合いの場でした。

これまでは互いにすれ違いがあって、関係が希薄になりつつあったのですが、
後輩ができる前にとことん話して、これまで以上に関係を深めていく必要があったんです。
その話し合いを通して、お互いの考えを言い合えるようになりましたね。

長い伝統を持つ団体のなかで活動する。
子どもたちに密接に関わるからこそ、求められることがある。
伝統を統一させて語り継いでいくこと。
上の人たちが経験したこと、そして私たちが経験してきたことを語り継ぎながらも、
後輩たちの意見を取り入れて、関わる人たちが全員で取り組んでいける方法を考えていく。
学生同士にしか聞けない話を子どもたちから引き出して、
子どもだけではなく職員さんにとってもより良い未来を作っていきたいですね。

そんな彼女の現在の課題は。
自分を見つめなおすこと。
特に昔は、なんのために生きているのかわからなくなるときもありました。

今、心から自分のやりたいことはなんなのか。 3年生になって、自分の将来にも、団体の将来にも向き合っていく必要がある。 何もかも両立していくことは難しくなる。でも手を抜きたくもない。
だからこそ、仕事を割り振って、それぞれの団体で、 メンバー全体で取り組んでいく必要があると考えています。
抱え込むのではなく、分かち合う。今まで以上にメンバーと心を合わせてやっていきたい。

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出逢いに「私」を足していく。

やはり彼女を支えるのは人、そして出逢い。
良い人に恵まれすぎてますね。 大学の友達、サークルの友達、名古屋で刺激し合える仲間。
今の学生のうちに、たくさんの刺激を与えてもらえるつながりに感謝している。 来るものは拒まず。
感謝して、全力で感謝を返していく。 そうすると、つながりも濃いものになっていって、みんなと濃い関係を築いていける。
そしてなによりも伝統を語り継いでいくこと。

上の人たちが経験したこと、そして私たちが経験してきたことを語り継いで、後輩たちの意見を取り入れて。
自分たちの色も出して、先代の想いも反映させた方法を考えていく。

全てはより良い未来を作っていくために。
全て勉強ですね。いろんな立場を経験して、いろんな分野で活動して。
相手の意見を吸収して、足りない部分を埋め合わせていく。
いろんな人、言葉があるので良いなと思った部分を取り入れて、疑問を抱いた部分はそこで気づいた自分の考えを足していく。
全てはきっと繋がっているから。 だから、動いていたいなって思うんです。

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出逢いを重ねるほど、自分の足し方をつかんでいく。

私にしか。
あなたにしか。
作ることのできない明日がある。

明日を照らす彼女の言葉。
今日も彼女は出逢いをかさね続ける。


【文章・写真一部:江口 春斗】

【写真一部提供:服部 愛】