よしできた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よっしゃ夏休み!自由だ!!」

テストが終わると学生ははしゃぐ。
でも、いざ夏休みが始まるとやることがなかったりする。

夏休みのワクワク感の正体ってもしかしたら、息苦しさからの解放感なのかも。

誰もが振り返ってみれば、学生生活のどこかで息苦しさを感じていたはずである。
現在、小松サマースクールの運営に携わる渡邊もその一人だった。

 慶應義塾大学理工学部応用化学学科生物化学研究室  渡邊理紗
1992年生まれ。
2005年慶應義塾湘南藤沢中等部入学。
2011年慶應義塾大学理工学部入学。
大学2 年の夏、ハーバード大の学生と日本の高校生の交流を目的としたサマースクールの運営に携わる。現在は研究室の傍ら小松サマースクールの運営に携わる。

 

サマースクールってなんだ?

まず、サマースクールとはどういうものでしょうか?

 サマースクールは世界・日本各地から集まってきた高校生・大学生が数週間を共に過ごして学ぶプチ留学のようなプログラムです。 

アメリカ人の学生によるリベラルアーツの授業を通したディスカッション、各分野著名人による講演、地域独特の文化に触れるワークショップ、今までの自分では気が付かなかった新しい感情や想いをみんなと共有できるフリーインタラクションなどで構成されています。

こうして多彩な生き方や価値観に触れ合う事で、高校生に「新たな自分を発見する」「自分自身の将来を考えて行動する」きっかけを作る事を目的としています。

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(写真 サマースクールH-LAB 2012) 

自由なはずが不自由な高校生活

 

渡邊さんは、なぜサマースクール実行委員に参加しようと思ったのですか?

 これから大学の進路を決める高校生に学校の外の世界や色んな選択肢をみせてあげたい!と思って参加しました。

 私自身は中学高校時代にはあまり戻りたくないんです。当時は部活も委員会活動もガンガンのめりこんでいたし、非常に充実していたと思います。でも、一つの価値観が押し付けられている気がしてどこか息苦しかったんです

私の高校は「自由な校風」で評判の学校だったんですが、実際は中学高校一貫教育で他の学校の生徒や地元住民との交流も少なく、外部の世界から隔離されていました。 だから、大学付属校内部だけの常識がまかり通るし、それがみんなに強要されている気がしていました。

「自由にしていい」と言われても、みんなで揃って「理想の学生像」に近づこうとしている気がして。「自由」な校風のはずなのに「不自由」な空間に感じました。それが個人的には苦手でした。 

今考えると高校って閉鎖的といいますか…他の価値観にあんまり触れる事が出来ないし、なかなか肩身の狭い場所でしたよね。

 

高校生に外の世界を!

 大学に入ってからはいかがでしたか?

 大学に入って私は解放された気がします。色々な価値観の人がいて、みんなバラバラで。本当にやりたいようにやっていいんだ、ってホッとしました。好きな陸上の練習に、大学の勉強に、自由な日々が楽しかったです。 

ある日ひょんなことから、学部決めの時にお世話になった先輩に、ハーバード大学と日本の高校生が交流するサマースクールの実行委員に誘われました。 

日本国内という横の多様性と、違う世代という縦の多様性に加えて、国籍の多様性もあったらどんなに面白いだろう、って思って即参加しました(笑)

ラララ

(写真 サマースクール H-LAB 2012) 

 

小松サマースクールの魅力

 この夏開催される小松サマースクールについて教えてください。

小松サマースクールは、石川県小松市内外の高校生に向けたプログラムです。 小松市はブリンストン大学の日本語学習プログラムと提携しているので、 ブリンストン大学の学生と全国各地の大学生・高校生とで交流してもらおうという

今年初開催の新しいサマースクールなんです!

(詳しくはこちらでhttp://komatsu-ss.org/)

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(写真 小松市 小松サマースクール HPより)

色々な情報に触れる機会の多い東京みたいな場所ではなくて、他の価値観と出会う機会が少ない場所なら、高校生だけじゃなくて地域全体で何かを変えられたら良いなと思って関わる事になりました。

 小松サマースクールが好きな所は、多様性を通じての「自分」「日本」の良さの理解を促している所です。「グローバル」と言って外を見ることも大切だけど、自分自身の軸を持って生きていくためには、自分、そして自分のルーツである土地のことも知らなきゃいけないと思います。

 最後に小松サマースクールへの思いを聞かせてください。

私が高校生の時に知りたかった「多様な可能性」と「自分に自信を持っていいという事」を本サマースクールを通じて高校生に伝えたいです。

 

渡邊さん自身が感じた「同じ方向を向く息苦しさ」。
多様な価値観に触れる事で、
同じような息苦しさを感じている高校生を楽にさせてあげたい。

そんな彼女のあったかい想いがつまったサマースクール、
高校生の友達や兄弟をお勧めしてみてはいかがでしょうか?

小松サマースクール http://komatsu-ss.org/

開催期間 7 月 30 日(水) ~ 8 月 4 日(月) 開催地 石川県小松市 ( 宿泊施設 : 里山自然学校 大杉みどりの里 )
※当日は小松駅集合 募集人数 40 人 使用言語 日本語・英語

【執筆・写真 中村勇斗】