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名古屋を中心に展開されるフリーペーパーDON。

個性的な先代が作ってきたベースに、 自分たちの新たな色を加えるべく、日々改良を図る野田さんと常富さん。 

そんな彼らの作る理由を聞いてきました。

 

DONに関わるようになったきっかけは?

常富大輝(トップ写真右) 名古屋大学情報文化学部社会システム情報学科3年

アルティメットのサークルに入っていたんですけど、 何か面白いことはないかとフラフラしていました。
そのとき興味があったのがソーシャルデザインで。
人を動かすという意味で、DONは一緒かなと感じたのと、
単純にフリーペーパーを作るのが面白そうだなって思って入りました。

野田貫大朗(トップ写真左) 中京大学総合政策学部 3年

サッカーを小さいころからしてたから真面目にやってたんですけど、大きなけがをしてしまって。
いい加減サッカーから離れてもいいかなと思ってたときに、DONの先輩と授業で知り合いました。
彼は授業中に発言を積極的にする人で、興味を持って話すうちに良くなっていったのがきっかけです。

だけどDONを通して、なにかをやりたかったっていうわけではありませんでした。

 実際に入ってみて、見えてきたものとは。

常富
やりがいはありました。
自分の興味のあることはネットなり書籍なり、情報収集はもともとしてたんですけど、
それを上手くいかせるようにするためにはどうすればいいか考えるようにはなりましたね。
単純なところで言えば、フリーペーパーを作るために、レイアウトに注意するようにもなりました。

野田
小さいころからサッカーしかしてなかったんで、
部活を離れてサッカーがなくなったとき、自分が何もできないことに気付きました。
DONの活動に参加し始めた当初のミーティングでも、全くついていけなかった。
今はだいたい分かるようになってきて、実用的なノウハウも以前と比べて学べていると思います。

何より紙が好きになりました。 雑誌はもともと好きだったんですけど、電子書籍でもいいじゃんって思ってて。
それがDONに関わるようになって、紙の良さも気づくようになりましたね。

DONでは、どんな仕事を担当していったのですか?

野田
文章を書きました。Vol.4ではインタビューもしに行きました。
不慣れな部分もあって、聞きだしたい話の部分になかなかたどり着けない経験も。
初めて1人でインタビューをしたときも、企画で「No.2に話を聞く」という特集があったのですが、
インタビューをした方が副代表になったばっかりで、
苦労話を聞きだすはずが聞きだせないという
経験もしましたね。

常富

僕は1個の企画を任せられて。
最初のページに有名人からコメントを貰ってくるという企画があるのですが、その企画だけを担当しました。
いろんな方に断られて、やばいなと思いましたが、
メール、電話を駆使しながら秘書の方とやりとりして、コメントを貰うことができました。

もともと繋がりがあった2人。

常富
高校同じで、同級生なんですよ。
僕がちょうどDONを見に行ったときに貫大朗がいて、 それがDONに入るハードルが下がったきっかけの1つで。

野田
初めて聞いたわ、そんなん。(笑)

常富
1年と3年、クラスが一緒で。部活も陸上とサッカーで、グラウンド近いしで。
DONで貫太郎がいるって聞いて、話聞かせてもらって入ろうと。

野田
僕が入った時は年上の方しかいなかった。 それが嫌でもないし、なんでもなかったですけど、
彼は高校の同級生で、
個人的に尊敬してる友人でもあったので、一緒にやれることになったときは心強かったです。

彼らが主軸になってから。

野田
僕ら2人入った後に、1年生の女の子が入った。 最終的にDONに残ったのが僕らと女の子1人でした。

常富
今までは、先輩がいるからやることやればいいやって感じでした。だけどそれじゃだめだと。
僕たちの手でDONをどうしていくか、その部分を自覚し始めました。
それで先代の作ったDONのベースに俺らなりの解釈をつけようと2人で話し合って。

「どういう風に解釈したのか?」

野田
『名古屋の学生に挑戦するきっかけを』
この従来のDONのコンセプトに
自分たちなりの解釈を加えて、もう一度DONのコンセプトの意味合いを考え直しました。
何かに挑戦したい、だけどなにをすればいいか分らない。
そんな学生さんにも届けたいんですが、今の状態に満足してる、 自己完結してしまってる学生さんたちにも、
DONを読んで何か感じてもらえたらと。
ターゲット層を広げたうえで、名古屋の学生に届けていきたかった。

学外活動から「抜け出す」のではなく、「広げる」。 抜け出すってなると、その子1人だけが抜けることになる。
広げることで従来いたコミュニティにも、「あいつがんばってるなあ」って伝わると思うので
前にいたコミュニティの人たちにも「挑戦」の良いきっかけを与えることになる。

「名古屋」という場所。

常富
だいたい活動的な子は繋がっている。
だから、活動的な人たちが集まったある程度のコミュニティはあるけど、
そうではない人たちとのコミュニティとは開きがある。

野田
発信する側と活動する側の人たちが打算的な感じがするんです。 自分に不利益のない人間には関わらない人が多いのかなと感じる部分があって。 活動していない子たちにそれが伝わっていないから、
その両者の繋がりがないのかなと感じます。

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フリーペーパーを発行するうえで、譲れない一線。

野田
僕は先代の人にDONを見せてもらったときに素直にかっこいいなって思ったんですね。
フリーペーパーっていうと薄っぺらくて、読む気にならないっていうのが多いと思うし、
自分が1年生の時には取る気にもならなかった。 僕らの年代はかっこいいもの、きれいなものが好きですし、
そういう物を見てるときがわくわくする。だからこそ、紙面のデザインとか人の目にしっかり入っていって、
かっこいいなって思ってもらえたら手に取ってもらえると思う。

常富
DONは挑戦をテーマにしてるので遠慮はいらない。
なるべく1回やってみようと、言い方を変えるなら我を出すくらいでいいんじゃないかと。
認知度がないなかで、どう知ってもらえて、どうムーブメントを起こしていけるか。
受け取った人のなかで、きっかけとなって、
自分たちのコンセプトに沿えるようなものを作っていけたらと考えています。

DONのこれから。

常富
Webマガジンも始まります。 DONのウェブ版ではなくて、DONのメンバーによって作られた別のものです。
コンセプトは名古屋がさらに魅力的に見えるウェブマガジン。 こっちのコンセプトからもやっていきたい。
メンバーも少ないんで、ウェブ用でメンバーも新たに募集したいと思っています。

野田
マジでアホなことに挑戦していくコンテンツも載せていきたいですね。

常富
イベントレポなども取り入れて。
名物、名所紹介もそうですし、新たなアプローチで名古屋の魅力を広めていけたらと思います。

挑戦を通して、世界が広がること。
その楽しさをフリーペーパーDONは伝えてくれる。

                         作り手自身が変わるきっかけを知っているから、 その喜びが1つの冊子へ還元される。

彼ら自身が挑戦し続ける限り、 名古屋の学生の世界は広がり続ける。

F1.8magazine
http://f18-mag.com/

【文章・トップ写真:江口 春斗】
【写真2枚目提供:常富 大輝】