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 小学校教師歴1年。

まだまだ大学生のような

フレッシュな雰囲気を醸し出す彼女

受けた3つの都道府県の教員採用試験で

全て採用された。

そんな大塚先生の秘訣と魅力に迫る。

教師を目指している大学生必見!

 

■大塚美雪(Miyuki Otsuka)

1990年12月1日生まれ。12年間徳島県で過ごし、2002年から6年間香川県で過ごす。2013年3月鳴門教育大学 学校教育学部 小学校教育専修 体育科教育コース卒業。徳島県某小学校教諭2年目。専門科目は体育。現在4年生の担任を受け持っている。小学校3年生の冬からバレーボールを始めて約14年になる。好きなことはバレーボールと食べること。

教育以外の視点から考える

―なぜ教師になろうと思ったのですか。

 きっかけは高校生のときでした。食べることが好きだったので栄養関係かコックさんか、そんな風になりたいなぁと思っていたのですが、ある日、けがをしてバレーができなくなったときに、(ショックのせいか)食べることができなくなってしまって(笑)。自分はバレーのほうが大事なんだと単純なことを思ったのがきっかけでした。それで、バレーをするのに選手は難しいし、バレーを子どもと一緒にできる仕事がなにかあればいいなぁと思ったんです。だから教師になりたいというよりは、子どもと一緒にバレーができて自分もバレーができる職業に就きたいって思って教育学部に行こうと決めました。

 

―教師になるために必要な教員採用試験があると思うのですが、それに向けてどんな対策をしましたか。

 まず、やりたいことをする時間を作りました。やりたいことっていうのは、まずいろんな勉強会(教師を目指している大学生がそれぞれ主催し、教採の対策をするもの)に参加することです。香川会だとか徳島会というような都道府県の名前がついてるんですけど、教育大学などで都道府県別に必要な対策が違うので、自分の受ける都道府県以外の勉強会にも参加する時間を作って、いろいろ勉強しました。

あとは、教育関係以外のことも勉強するようにしました。行きたい場所に行ったりとか、新聞を読んだりして教育以外で今の社会の問題とかトピックを調べたりしました。

 

なるほど。教員採用試験は教育に関することだけではなく、ほかのこともやったほうがいいということですか。

そうですね。もちろん教員採用試験の指導要領を全部覚えることは大前提で、丸暗記は絶対に必要ですけどね。

 もう一つは、自分ノートというものを作っていました。自分ノートっていうのは、よく就活のときにも使うと思うんですけど、面接の答えを書くことはもちろん、自分がなぜ先生になりたいかを書いたり、模擬授業とかをきっとすると思うので、その授業をしたときの友達の感想を書いてもらったり、自分の板書を写真に撮ってそれを貼り付けたりとか。自分ノートと言いつつ自分をほかの目線から見た記録をどんどんつけていってほしいと思います。都道府県によって傾向や対策も違うと思うので都道府県ごとにノートを作ってもいいと思います。ぜひ活用してみてください。

自分ノート

(↑模擬授業をした友達への感想が書かれたメモ)

 

大塚さんは3つ受けた都道府県の採用試験で全て採用されたということですが、その要因は何であると自分で思いますか。

 要因…えーっと、大学の先生にも言われていたのは、まず面接の中の集団討論などで教育以外の面からなにか話すようにということだったのでそれができたと思います。たとえば、『“早寝早起き朝ごはん”をどういう風に子どもに伝えますか』と問われたときに、『子どもに“大事だよって言う』とか『保護者にお願いする』とかそういうのではなく、私の専門が運動生理学だったので、そこから、早寝するためには早く起きなくてはいけないし、早起きするためには朝ごはんを早く食べなくてはいけないってことで、生理学的に言ったら『朝ごはん→早起き→早寝』の順番が大事で、とにかく朝ごはんを食べなきゃいけないというような教育以外の生理学的な面からも保護者に伝えて子どもにも授業できたらいいと思います、みたいな感じでなにかこう違う面から答えられたのが大学の先生に言われた通りできたのではないかと思います。

あとは、部活に入っていたのが大きかったかな。周りの友達もサークルに入っている人とかはたくさんいるんですけど、部活で4年間という人はなかなかいないので部活の中で大会を運営したときの話などをしたことで、面接官も熱心に聞いてくれました。

 

温かい人情を持っている徳島県

3つの都道府県(徳島県、東京都、石川県)で採用された中でも徳島県を選んだ理由は何ですか。

生まれが徳島県なのでそれが一番だったんですけど、やっぱり徳島の人っていうのがとっても好きで。面接に行くときもそうですし、それまでの道中とかの人との関わりなどでも他の都道府県よりやっぱり徳島の人たちのほうがどこか安心するような気がします。

これは最近の話なんですけど、徳島マラソン(毎年4月に行われる四国最大規模のフルマラソン)にこの前出たときに、接待がすごく良くて。ご飯をいっぱいくれたり、応援をいっぱいしてくれたりしたので、とっても温かい人情を持ってる都道府県だなぁと誇らしく思います。

 

では、教師をしていて、一番楽しいこと、大変なことは何ですか。 

楽しいことは校外学習です。皆さんの知っている通り、運動会、遠足とかですね。この前は警察署へ見学に行ったんですけど、そこで子どもと一緒に私もパトカーと白バイに乗せてもらいました(笑)。休み時間に外で遊んだりするのもそうですが、子どもが楽しいときが一番楽しいかなぁと思います。

大変なことは、授業の準備は割と楽しいんですけど、それ以外の*校務分掌っていうのがあって、それが大変です。1年目はそんなになかったんですけど、2年目になったら結構それ以外の業務も増えて、夜になるまで校務してそのあと授業の準備をするので、その準備をする時間がほとんどないのが一番辛いですね。

(*校務分掌…学校内における運営上必要な業務分担のこと。児童・生徒の生活・進路の指導や時間割の作成、保護者団体や同窓会など外部団体との交渉・調整などについて、それぞれを担当する分掌組織が中心となって業務を行う。)

授業

(↑勉強会で模擬授業をしているときの様子)

 

大学生活の中で一番打ち込んだものは何ですか。

 一番はやっぱり部活のバレーですね。小中高ではずっとチームメイトにも監督にも恵まれてそんなに苦労はしなかったんですけど、大学ではまず人を集めることから始まり、試合に出れる出れないとか、監督をお願いしなければならないとかがあってとても大変で。一つの試合だけなんですけど出られないときがあって。全国教育大学大会っていうんですけど、その試合はもう運営側にまわってそれの運営を東京で施設の手配から全部したのが一番大変でした。もちろんプレーも大変ですけど企画する側も大変なんだなって思いましたね。

もう一つが、バレー以外にどれだけ時間を使えるかということですね。いろんなところに旅行に行ったり、ボランティアに行ったりなどをしました。

 

そのボランティアで一度震災後に東北を訪れたとお聞きしたのですが、どういう理由で行かれたのですか。

すぐに行くべきだったと思うんですけど、バレーの試合とかいろいろ予定があって行けなくて、半年経ってなにかできることがあればという簡単な気持ちでまず行きました。そこで実際に見れたし、徳島が温かいところだということは知っていたんですけど、宮城県石巻市の人たちもとってもいい人たちばかりで現地の人と関われたのがとても楽しかったし、すごく元気をもらいました。

 

そこでは具体的にどんな活動をしていたのですか。

仮設住宅の人たちに新聞を配っていました。その新聞も普通の新聞ではなくて、週に一回出すんですけど手渡しで渡していきながら、仮設住宅の方がどんな生活をしているのかだとか、一人暮らしをしているおばあちゃんが最近受け取る時間が違うとかで変化が見えたりするのも目的で、一週間ぐらいそこでボランティアをしていました。

 

ほかにも旅行で大学4年生の夏に一人でタイとカンボジアに行ったということですが。

 海外旅行に行ったことがなかったので、大学生のうちに一回は行きたいなぁとずっと考えていたんですけど、たまたま大学の寮の隣の部屋にタイ人の留学生の方がいらっしゃって、その人と仲良くなって一緒に案内してくれると言ってくれたのがきっかけでした。やっぱり一人旅っていうのが目標だったんですけど不安だったので、現地にいるそのタイの友達の友達とかをたくさん紹介してもらって一緒に遊んだりしました。タイではいろんな寺院を回ったりしてほとんど観光をしました。後半はスキューバダイビングをしようと思ってたんですけど、耳が悪くて中耳炎になってしまって(笑)。その上虫歯にもなり病院に行き、結局ダイビングはできませんでした。ですが、そこでいい出会いがたくさんあって今でもFacebookで繋がっている人もいるし、すごく尊敬できる人とも出会いました。

カンボジアは一人で行ったんですけど、ずっと行きたかったアンコールワットを見ることもできて。そこで住みながら働いている子どもの姿とかを見て、いつか世界中の子どもたちのために何かしたいと思えるきっかけにもなりました。

美雪2

(↑念願だったカンボジアのアンコールワットにて)

 

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