人に喜んでもらいたい。

人を楽しませたい。

その想いが、1人の学生を動かしました。

そして多くの人を巻き込み、動かすようになりました。

カメラを向けるとおどける彼は、

羨ましいほど、真っ直ぐな人でした。

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作業療法士に関してはこちら(No.257)を参照してください。

 

分からないまま進んだOTの道

高校時代にサッカー部に所属した松本さん。
そこでスポーツトレーナーと出会い、OTの存在を知るようになる。

とりあえずの進路でOTを選んだという松本さん。最初はOTに対して何も想いが無かったというから驚きだ。

「僕は、まず最初にOT科クラスの皆のことを好きになりました。個性豊かな皆が共存できる、心地良い環境に恵まれたんです。
だからこんな人たちが学ぶOTって、きっと面白いんだろうなと思ったんです。」

 

しかし、ある出来事がそんな彼を変えにやってくる。

  

学生のOT連盟をつくりたい

 「作業療法の世界大会(WFOT)のプレ企画で、昨年の秋、学生が各国のOTについて議論する場があったんです。
この場限りの企画でしたが、こういうことを自分たちもやってみたいよね、と皆で話し合いをしました。」

WFOT


そして2013年12月30日。WFOTをきっかけに彼は日本作業療法学生連盟(以下、JAOTS)を立ち上げた。
この日、連盟の目的、方針、集客方法…様々なことについてメンバーと一日中話し合ったという。


「この連盟を通して学生同士が繋がってくれることを期待しています。
自分の世界の外にある、様々な考え方や価値観を知って欲しいんです。
そこで得たものを今後、作業療法界で生かしてもらえたらなと思っています。」


立ち上げに携わったコアメンバーも、様々な考えを持って連盟で活動をしているという。


「WFOT、そしてその後の話し合いで様々な考えに触れたことがきっかけとなって、OTに対するモチベーションが生まれたメンバーがいます。
彼はその経験を多くの人に体感して欲しいと思って彼は活動しているんです。

また、OT界にある不満を持っているメンバーは、OTの学生団体を作ることで、その不満にアプローチしようと考えています。
このように本当に様々な考えを持ったメンバーが所属しているんです。」

 

ここまでやれたのは、皆のおかげ。

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そして2014年1月12日。
結成してたった2週間足らずで、JAOTSは記念すべき第一回目のイベントを開催した。

「12日は団体を立ち上げて、『こういう形でやっていきます』ということをお話ししました。」

そして3月9日。
2回目のイベントを開催した。

「第2回には150人以上の人が参加してくれました。
生の声は聞けていないのですが、そこで人数が倍になったということは、それだけ皆が楽しんでくれてるんじゃないかなって思うんです。」

そして第3回目となるイベントを5月10日に開催する。

無題

「今回の企画は、OT界でも有名な方をお招きします。
それに対する社会人からの反応が特に多かったですね。
繋がりがどんどん広がっていく実感があります。」


照れながらも嬉しそうに話す松本さん。
彼をここまで動かす原動力は一体何なのだろうか。

 

「僕自身には、本当に何も無いんです。」

そんな彼のことを、メンバーの山本さん(写真左)と須山さん(写真右)はどう思っているのか伺ってみた。

山本さん「そんなこと言って、実は松本が一番動いてくれているんですよ。

彼は一年の頃から皆が喜ぶことを積極的にやってくれているんです。」

なんでも、クラス全員の誕生日をサプライズで祝ってくれるのだとか。しかも、年々進化しているというから面白い。

山本さん「あと、二年の時に学祭の実行委員長を務めてくれたんです。本当に、皆を楽しませるのには必死になってくれるんです。」

須山さん「じっとしてられないんですね。楽しいことに対してとても積極的なんです。」IMG_3933

日本を救う、救世主として

松本さんの思う、これからJAOTSが目指すものは何なのだろうか。

「日本作業療法士協会という社会人の組織があります。
その協会に各部門があるのですが、そこに学生部門として入りたいんです。
各部門の責任者が集まる会議があると思うのですが、そこにJAOTSが学生部門として参加して、意見を発信・吸収できたらいいなと思うっています。」

OTを全く知らなかった松本さん。
OTを学んで3年経った彼の考えるOTの魅力とは何だろうか。

第二回交流会

「僕はOTは日本を救う救世主だと思っています。
今の日本って、障害者に対して不親切と言いますか、健常者にしか適応しようとしない面があるんです。
そして大半の方は障害者に対しての知識が何も無い。入学前の僕もそうでした。
障害に対して何も知らないから、偏見があると思うんです。
でもそこにOTがアプローチできる。OTこそが関わることのできる場なんです。

だからOTは、日本を救う救世主だと僕は思うんです。」

 

最後に彼はこう言った。

「僕は本当に運がいいんです。
皆の存在が無かったら、こうして何かしようって思わなかった。
皆のおかげでここまでやってきたし、成長できたなと思うんです。
本当にこのメンバーに出会えてよかったなと思うんです。」

どこまでも謙虚な日本の救世主は、
今日もみんなを楽しませるに違いない。

JAOTS公式twitter

 

【文:市川陽菜・写真:山本・市川】