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インタビュー団体Lien(リアン)

 

そう、このサイト【繋がリアン】を運営している学生団体である。

 

団体創設者:長瀬晴信さんがこの春、大学を卒業する。

 

同団体の後輩である私たちが、インタビュアーの先輩にインタビューをしました。

 

ご卒業、おめでとうございます。

 

長瀬晴信の、駆け抜けた大学4年間の物語。

◆長瀬晴信(ながせ はるのぶ)

日本インタビュアー協会認定インタビュアー(A-105)

1990年生まれ。神奈川県川崎市出身。駒場東邦高校を卒業後、2010年一橋大学入学。

大学1年時に、オールラウンドサークル「学生団体Lien(リアン)」を発足するも、分裂解体。

大学2年時に、「インタビュー団体Lien」として再スタート。運営サイト「繋がリアン」( http://tsunagalien.com )は運営11日目で14000PVを記録。その後、関西・東北・東海へと団体支部を展開し、400人以上の取材記事を掲載(20143月現在)

全国規模の学生メディアを作り上げた。

20143月、大学を卒業。

 

 

以前は「チャラサー」!?

 

大学に入って最初は、「オールラウンドサークル」を運営していたんですね!()

 

オールラウンドサークル・・・サークル員の親睦を深めること自体を活動目的とし、遊びのイベントや様々なスポーツなど、all round(何でも)に楽しもうとするサークル

 

そうだね()

クラブでイベントをしたり、代々木公園でバトミントンをしたり、たくさん人が集まりそうな、おいしいイベントを企画して楽しんでいました。

 

団体名も、人と人との繋がりを作りたい、ということで、フランス語で繋がりを意味するLien(リアン)をつけました。

 

 

チャラチャラしたかったんですか?

 

 いや、そういうわけでもないんです。

実を言うとね、大学1年の時にインターンをしていて、そこで、大学生のサークル情報検索アプリを企画したんです。

 

その時に、インターン先の上司から、そのアプリに集客させるためには、まず自分からサークルを作って、できる限りたくさん人を集めなきゃだめだろう、と言われて立ち上げたのが本音かな。

自分は活動的な人だと思われているけど、最初の最初は、受動的な動機なんだよね()

 

 

だから、女の子と遊びたいから設立したわけでもないし、そんなにチャラチャラもしてないと思います()

 

15人いたメンバーが5人に減った。

 

そこから、インタビュー団体設立という、真面目な路線に舵を切りましたね。

 

 何ヶ月か団体を続けていき、もっと団体としての色を出そうと考えました。

 

そこで、元々「身の回りにいる人の魅力をより多くの人に伝えたい」という想いがあったので、友達にインタビューをして、その記事をブログに載せるという活動を、その団体で始めたんです。

 

すると、次第にそちらのほうが面白くなって、インタビューに特化した学生団体にしようと考えました。

当時、「インタビュー団体」なんてどこにも存在しなかったし、自分たちの団体がメディアとなることで多くの人と関われるのも魅力的に感じました。

 

だけど、ユルく楽しむことを目的で入った人もいたので当然、揉めました。

彼・彼女らにとって、どういうことを提供したらプラスになるか、必死に考えました。

結果的に、自分たちの活動とは距離を置くメンバーも出てしまい、自分の不甲斐なさを当時は非常に感じました。しかし、そこで強い意志をもってインタビュー団体を創ると決意したことがその後に繋がりました。

 

 

インタビュー団体Lienは意外なかたちで発足したんですね。

 

 もし俺がそのとき、「かき氷作りたいな」と思っていたら、「かき氷団体Lien」だったかもしれないね()

 

 

「インタビュー団体Lien」という組織を、ここまで持続発展できた秘訣として「強い志」を以前挙げておりましたね。

 

 団体の趣旨を変える際に離れてしまったメンバーへのけじめ、と同時に、ついてきてくれたメンバーに有益な機会を提供したいという想いですね。

絶対にこの組織を有益な場として存続させなければならないと決意して走った3年間でした。

 

 リーダーという立場は、メンバーの意見を汲みながら、しっかりと団体の舵取りをしないといけない立場。他のメンバーと見る景色が異なります。最終的な団体の意思決定をするのは自分だけ。ある意味「孤独」と呼べるかもしれませんし、責任も重いです。今となっては、もっと他人に頼ってもよかったと思っていますが()

 

自分でメディアを持つメリット

 

入学してから、基本的に「学外団体に所属する」という過ごし方をなさってきましたが、寂しく感じたり、学内の体育会やサークルを羨ましく思ったりすることはありましたか?

 

 もちろんどの団体にも魅力的な部分があると思いますし、やってみたいなと思うことはありましたが、寂しいという感情はさほどありませんでした。

今お付き合いしている人たちのおおよそ7割ほどは、このサイト、「繋がリアン」をやってきたおかげで出会えた人たちです。

自分でメディアを持ったことで、人が寄ってくるし、自分から寄ることもできる。

自分の活動を載せて欲しい学生団体の関係者から、日頃お会いできない社会人の方まで、人との繋がりが、放射線状に広がった。

 

自分でメディアを持つことはすごく大きいことです。インタビュー団体という形でなくても、ボランティアサークルでも震災復興支援団体でもいいから、自分でメディアを持つことは、その団体のプラスになることは間違いないと思います。

 

風俗嬢から、上場企業社長まで

 

400人以上にインタビューを行ってきた、「繋がリアン」。長瀬さん個人でも120名以上にインタビューしてきた。その中で、印象深かった記事をいくつか教えてください

 

 自分個人の中で印象深いのは、風俗嬢の記事(自分とお金は裏切らない-No.97- 年収1千万円。21歳現役トップ風俗嬢 Sさん (2012年5月7日)

かな。相手自体が印象的だった。

母子家庭の環境の中、自分でお金を稼いでいて、自分の職業に堂々としていた彼女に感心するものがありました。友達の友達の紹介で実現した取材です。

 

読者の反響という点で印象深かったのは、法政大で学生デモを主導した2人の記事(論戦だけでは何も変わらない -No.143,144- 法政大学文化連盟委員長 齋藤郁真さん・法政大学国際文化学部3年(無期停学中) 武田 雄飛丸さん (2012年10月31日) )かな。

今の時代に学生運動というのは冷たい目で見られていて、「拡声器を用いて暴れているだけ」と印象を受ける人が多いと思いますが、

大学当局に対し、「自分たちは代表としてこの問題点に声を上げたい」「本当はこういうことを考えて行動しているんだ」という彼らの考えを、中立的の立場から、表に出すことができたのではと思っています。

 

 

「インタビュアー」だからこそ、意識的にはなかなか会いにくい人たちに会える。

 

そして、直接会うことによって、彼らの思いを理解する。

 

全く会わないまま印象だけで築かれていた、単一のイメージが、カラフルに彩られる。

 

これぞ、インタビューの醍醐味だ。

 

就活にも役立つ「インタビュー」

 

 

インタビューは、人との繋がりを生み、コミュニケーションを営むためのツールだと思っています。しかしコミュニケーションの一形態とは言え、インタビューはとても奥が深いです。

 

他人に話を聞くだけだから、簡単かと思いきや、人の本音・魅力を惹き出すことは本当に難しい。そういう観点から、インタビューは就活にも役立つと思います。面接≒Interviewなので、面接官がどういう情報を欲しがりこの質問しているのか、逆の立場から考えられるようになると思います。

 

リアンの後輩に言いたいのは、質にこだわるのもいいけど量をやりましょう、数をこなそう!ってかんじかな。

 

そう、だからね、インタビューはライフワークにもなるし就活にも役立つと思います。やらないともったいないですよ!

 

 

 

最後に、大学生読者にメッセージをお願いします!

 

大学生は自由に使える時間がいっぱいあるし、好きなことをやればいいと思います。

特に、学生団体に携わっている学生は、「意識高い」と揶揄されることもあると思いますが、でも、それが好きでやっているのなら、他人が批判しようと気にせず、全力で楽しんでほしい。学生生活に満足したいという思いは、好きでゴルフをやったり、好きでテニスサークルを楽しんだりする学生たちと、本質的には同じだと思うので。

 

たまたま俺は、好きでインタビューをやってきて、うまく団体も大きくなって、今日こうして取材を受けているのも、好きなことをやるために一歩行動を起こしたことがきっかけでした。

 

やらないで後悔するよりは、やって失敗して後悔したほうがいい。他人に迷惑かけない限り、貪欲に挑戦してほしいです。

 

 

自分の大学生活を振り返って採点するとしたら、何点ですか。

 

75点!もっと色んなことできたかな。

 

えー!?すごく密度の濃い大学生活を過ごしたように見えるのですが。

 

現状に満足しない性格というのも影響してるのかな。

 

フランクに、さらりと語ってくださった70分間。

その裏には、約2000000分(大学4年間)の

葛藤、喜び、悔しさ、楽しさがあったに違いない。

背中で語る前代表を追いかけ、今日も僕たちは、”人の魅力を惹きだす”ために、街へゆく。

 

 【執筆:吉田健一 協力:伊藤桃香、中村勇斗】