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ショセキカプロジェクト学生代表 平野雄大

どうやって穴だけ残してドーナツを食べよう?
阪大生たち企画した本の中で
多角的視点から教授たちがその質問にお答えします!

 
【ショセキカプロジェクト】

阪大生が阪大出版会、阪大教員とともに『書籍化』に挑戦
学生が企画提案し、広報から販売までを学生自身が行う書籍作りのプロジェクト。
自らのアイデアを社会に形あるものとして出し、伝えるために必要なことを学ぶ。
書籍企画コンペにて学生が提案し、通った企画が
『ドーナツを穴だけ残して食べる方法 越境する学問—穴からのぞく大学講義』

 

 

アイデアが形になる


ショセキカプロジェクトは、有志学生たちの参加からはじまり、その後授業として実施されました。
「何か面白いことをしたい」そんなことを思っているときに出会ったんです。


――授業として本を作るって面白いですね。授業はどのような内容なのでしょうか?

グループに分かれてアイデアを出し合う、次は違うグループに分かれてアイデアを出し合う、最初はそれを繰り返していました。

「ドーナツを穴だけ残して食べる方法」は僕が2回目に組んだグループで出たアイデアなのですが、「それ面白い!」と盛り上がっていて、気づいたら決まっていました。

4年程前に2chで一度話題に上った題材だったので、今回もネットで話題になっています(笑)。


――知らないところで広報が行われているなんて面白いですね(笑)。

 
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執筆者を探して

 

――そこから、どのように企画を進めていったのでしょうか?

題材が決まれば内容を詰めて出版会議でプレゼンをする、という形です。
ずらっと並んだ大人たちを前に、大真面目な発表を要求されて……。
1回目のプレゼンは成功とは言えないものでした。
まず、企画が決まってからプレゼンまでの期間が短くて内容が薄いままだったんです。

「執筆者がほとんど決まっておらず、中身が少ない。」
当たり前ですが、会議で実現性の低さを指摘されました。
ただの学生活動としてではなく、1つのビジネスとして容赦なくダメ出しをされました。
アニメーションを使ったキャッチーなスライドで心を掴もうとしたのですが、それも一切笑いが起きなくて少し焦りましたよ(笑)。


――反応が薄いと焦りますよね…。書籍化が実現しているということはもう一度チャンスをもらえたということでしょうか?

そうですね、もう一度プレゼンをするチャンスをいただきました。
次の会議まではたくさんの先生に直接会いに行って執筆者になってもらえないかとお願いをしました。
全員が協力的ということはありませんし、快く引き受けてくれた先生でもドーナツを穴だけ残すことを専門分野の学問的に証明するということができないから書けないなどの問題もあって内容を厚くするのは大変でした。


――企画を通すだけでも、かなり大変なんですね。

授業の合間をぬって会いに行くので、慌ただしかったです(笑)。
なんとか十分な執筆協力者を得ることができ、会議に挑みました。
プレゼンは前回のときとは違い、反応が良くて本当にほっとしました。
発表はとても緊張しましたが、企画が通ったときは大喜びです!


――自分たちが企画したものが通るって嬉しいですよね!

本当に嬉しかった。
けれど、ほっとしたのも束の間。
教授に執筆してもらうことが決まってからのメールのやり取りが思っていた以上に大変だったんですよ。

 
――メールですか?

お願いをするにあたって、メールでやり取りをすることが多かったんです。
正しい敬語ができているか、失礼はないかなどの不安要素がたくさんありました。
一通一通のメールに時間がかかりますし、やり取りをする相手は一人ではないのでメールが一番大変だったことかもしれませんね。

 
ソロ

 

分野を越えて理解を

 
僕は理系ということもあり、全体的に文章を扱うという面で苦労したかもしれません。
文章の校正は文系の得意な人たちがいて本当に助かりました。

自分たちの専門分野ではない学問だと知識が少ないのでわからない部分も多く、それを理解するということも大変だったんです。
一般の人向けの書籍だったので、専門用語が難しすぎるという場合には教授に書き直してもらうこともありましたよ。
原稿が赤文字だらけなんてことも(笑)。

 
――専門分野ではない原稿を校正するって想像を絶する作業ですよね…。

どこをどう直してほしい、ということも伝えなければいけませんし時間を費やしました。
でも、嬉しいことに、「学生にとって理解しがたい部分がどういうところかを知る機会になってよかった。」と教授から声をいただくこともできたんです。

 
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ここからが本番

 

たくさん課題を解決して書籍化されて達成感はありますが、書籍ができた=終わりではありません。
ここからが本番なんですよね。
どれだけたくさんの人にこの本を手に取ってもらえるかです。

紀伊国屋書店さんで販売イベントをさせてもらったり、テレビやラジオ出演をしたり。

この本のアピールポイントはたくさんあります。
学生が企画して販売するまでを手掛けたということ、タイトルのインパクト、メディアに取り上げてもらっているということ。
そして様々な専門分野の事柄にこの1冊で触れることができるんです。

全てを活かして多くの人の手に渡れば嬉しいです!

 

ショセキカ集合写真

  

『穴だけ残してドーナツを食べてみる』
そんな不思議を学びたい、そう感じたら本屋さんへ。
もちろんその帰りにはドーナツをお土産に。

ゆっくりお茶でもしながら、
『ドーナツを穴だけ残して食べる方法』
いかがですか?

 

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Amazon:『ドーナツを穴だけ残して食べる方法 越境する学問—穴からのぞく大学講義』

Facebook:平野雄大

 

【文・・・田中瑞穂】