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楽しそうに仕事をして輝いている女性が。
なんて素敵な人だろう!
屈託のない笑顔には人を惹きつける力。
彼女は飛澤園子さん。
実は彼女、女子ラクロス元日本代表だった。

 

 

私に「合う」のがラクロスだった。

 

ラクロスを始めたのは大学生になってから。「元気で明るい先輩たちがいて楽しそう!」
そう感じて入ったラクロス。彼女は「天職」ならぬ「天スポーツ」を見つけた。

中学では陸上、高校ではバレーをしていました。

陸上は短距離だったんですが、「一人で走ってタイムを競う」そんな競技にあまり魅力を感じていなかった(笑)。

バレーは好きでしたが、背が低いのでアタッカーには向いていなかったんです。
面白かったけれど、上手くなく、下手でもなく(笑)。 

大学に入って見つけたスポーツがラクロスなんです。
陸上にもバレーにも未練はなくて、すぐに「ラクロスに入ろう!」と決めました。

ラクロスをしている人ってとても明るくて元気。本当に天真爛漫という感じなんです(笑)。

 

――飛澤さんからもまさに「天真爛漫」を感じます(笑)。「未練なんてない!」ってなかなか言えない言葉ですよね。

向いてないんだから、未練はないです(笑)。
それに、本当に楽しくて「ラクロスは私に合っていたんです!」

  

――どんなところが「合う」のでしょうか?

1人よりも大人数が好きなので、「団体競技」であるというところ、スピード感があって試合展開が早いところですね!

ポジションはアタックができるところを選びました。その方が面白いから(笑)。
シュートを決めたら誰よりも喜んでガッツポーズ!(笑)

ラクロスを心の底から楽しんでいたんです。

 

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ラクロス日本代表へ

 

ラクロスを初めて半年、彼女はU19の日本代表に選ばれた。
学校、部活、ユースの練習に忙しい日々。
それでも大変だなんて思っていなかった。

 

1年の冬にはユースの選手に召集されて、ラクロスを初めて2年目でU19のワールドカップに出場しました。

そこで「キャプテンやる?」と聞かれて「やります!」と簡単に引き受けてしまいました(笑)。

 

――即答ってかっこいいですね!

人に着いていくタイプでもないし、いろいろと自分で決めていきたいタイプなんです。
若い頃は何も考えていなかったのかもしれないけれど(笑)。


――私のイメージでは日本代表の選手ってとても忙しいイメージなのですが、実際どうなのでしょうか?

平日が学校で授業を受けて、空き時間に部活。
休日は月に1・2回東京へ行って練習をするという感じですね。

忙しくて大変だったのかもしれないけれど、面白いし楽しいのでしんどいなんて感じたことないですよ。
それに負けず嫌いで、「できない自分が嫌だ」というエネルギーで動いています(笑)。

 

――「楽しいからしんどくない」と感じるモノがあるって素敵ですね。

ワールドカップなど1週間連続で試合のときもあります。
若いから試合中は大丈夫だったけれど、家に帰って27時間も寝ていたみたいでびっくり!

「え、今日は何日?」って。

私は楽しかったけれど、体は疲れていたみたいですね(笑)。

 

――27時間も!「疲れに気づかないくらい楽しかった」って伝わってきます(笑)。

本当に楽しいですよ!
ワールドカップでは体格差もあるしスピードも違うし、相手の言葉がわからないから、次どう攻撃が来るかわからない。

そんな中、いつも日本は6位だったのですが1ランク上げて5位になったときは大喜びしました。

ランクを上げたことはもちろん嬉しいですが、何より「普段は感情をあまり出さないコーチが喜んでくれた」ことが嬉しかったんです!

 

――それは嬉しいですね!スポーツの世界はやっぱり結果が全てですか?

勝ち負けが全て、結果を残すことに意味があります。

スポーツの世界だけでなく、どの世界だって「結果がついてきたらそのプロセスは正しい」「結果のついてこないプロセスは間違っている」だと思うんです。

だから結果にこだわります。

 

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私、日本人だったんだ

 

外国へ行くと世界観が変わる。
世界の見方だけじゃない、自分自身の見方だって。

 

――ワールドカップでアメリカに行って感じたことってありますか?

最初は「テレビの中の世界が目の前にある!すごい!」という思いでした(笑)。

 そのあと「私は日本人なんだ」って実感しました。
世界にはいろいろな国の人がいて、私はその中の日本人だということに気づいたんです。

世界観も変わりますね。行くたびに世界の文化に触れ、考え方を知って世界観が広がりました。

でも、英語ができないのでコミュニケーションはジェスチャーで何とか…という感じだったんです。
伝えたいのに伝えられないもどかしさを感じていました。 

 

ギャップという個性

 

見たままよりも「意外!」と思われるモノを持っていたい。
その方が面白いと思いませんか?

 

本当に全然英語ができないのですが、いつか仕事で外国へ行きたいと考えているので、英語の勉強を始めようと思っているんです!

「英語ができる」というギャップも作りたいな、と(笑)。 

 

――ギャップを作るって面白いですね!

大学時代はスポーツやってなさそうな雰囲気になりたいって思ってました!
夏はどうしても黒いからバレてしまうのですが(笑)。

髪も長くして巻いたり、ネイルをしたり「ギャップ作る」ということを楽しんでいました。

 

――最初、飛澤さんがスポーツをしていたようには見えませんでした!

それ、私の作戦に引っかかっていますよ(笑)。

今は料理を頑張っているんです。最近は徐々に食べられるくらいに…。
今はまだ楽しいと思えるレベルには達していませんが、楽しいと思えるようになれば嬉しいです!

今はスポーツしてなさそうで、本当にしていないからギャップにならないので他のことを(笑)。

 

――もうラクロスはしないのですか?

去年までは社会人チームに入っていたのですが、もういいかな、と。
大学生から始めて11年もしたし、プライベートのこともあるのでもうラクロスはしないと思います。

でも、やりたい気持ちはあるからどうなっているかはわかりませんね(笑)。

今、大切なのは仕事です。
だから仕事を全力で楽しみたいと思っています!

 

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自分に「合う」ラクロスを楽しんだ彼女は
自分に「合う」仕事を見つけ楽しんでいる

 

 

【文・・・田中瑞穂】