政処裕介

 

「表現者」

 

彼が紡ぎだす言葉の一片、一片に

表現者としての責任と確かな軌跡が表れていた。

 

写真、映像、音楽、ウェブサイト。

 

 

彼が映し出す世界は

どことなく温かさに満ちている。

 

 

表現者、政処裕介。

 

その目の奥に迫った。

 

 

政処裕介

1992年4月22日生まれ。兵庫県淡路島出身。愛称は「まろけ」。

世界を歩いて見つけたちいさな発見を、映像にまとめて配信中。

ウェブサイト: http://maro.us/

YouTubeチャンネル: http://www.youtube.com/user/marokejp

 

あまりガッと切り取ってしまうのではなくて、ありのままの姿を伝えたい。

SONY DSC

 

ただ美しいものを伝えるのではなくて、

「生活感」も伝えていくっていう。

 

彼の映像を見ると、「政処裕介」を通して

その街の良さ、人の良さが伝わってくる。

 

実際に現地を歩いてみると、行くまではわからなかった発見があって、

その場の日常、そのものを伝えたかった。

 

彼は2年生の時、北欧スウェーデンのルンド大学に留学をする。

そんな彼が「スウェーデン」を選んだ理由。

 

まずは英語圏以外に行きたかった。

英語を使ってない国に行って、日本では触れられない何かに触れたかった。

で、2番目の条件は大学の授業は英語でして欲しかった。(笑)

だって、モンゴル語で授業されても分からないもん。(笑)

モンゴル国立大学も調べたけど、学部長に聞いて、「何語ですか?」って聞いたら

もちろん「モンゴル語です」って答えられて、「あ、そりゃ無理だわ」って。

その条件から選んだら「ルンドだけど行く」。

たまたまその大学がスウェーデンにあっただけ。

 

彼はこの1年で、約19か国を旅した。

アジア、ヨーロッパ各国、ロシアやアラブ、トルコ、イスラエル。

SONY DSC 彼が撮影した中東パレスチナ、イスラエルの映像。

僕は彼のその映像が一番心に残っていた。

 

 あたたかさがあった。

 

緊迫してるときはすごく緊迫してる。

でも緊迫していないときは、イスラム教、キリスト教、ユダヤ教、いろんな宗教の人が

集まっていることもあって、いろんな人が仲良くやってる。子どもたちは、特に一緒に遊んでるし。

僕、子どもたちの写真撮るの大好きで。けっこうあのへん(イスラエル)の子どもたちはカメラ向けると、すぐポーズ撮ってくれるし。人があったかい。なんかこう街に生活感、ゴミが落ちてたり、そういうもののなかであたたかさがある。

 

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そんな彼が感じた留学前の「日本」と留学後の「日本」の変化。

 

 

商店街がなんであんなに日本は衰退してるんだろうなって。スウェーデンは人口950万人ちょっとしかいない。日本は1億2千6百万人。スウェーデンは日本より面積広いのに、この人口。なのに、商店街は昔のまま、昔の建物のまま。シャッター通りとか全然ないし。普通に日本みたいな大規模のショッピングセンターはある。でも、商店街はそのまま「生きてる」。

 

 

「日本語」と「英語」に対しても。

日本人は英語話せない人が多いって言われるけど、それはごく当たり前のことなんだなって。スウェーデン人はみんな英語話せて、スーパーの人もおじいさんもおばあさんも英語で話しかけると、絶対英語で返ってくる。

でも、それは理由があって、「仕方がないから」。日本は1億2千万人いて以上いて、高校大学も全部日本語で授業が受けられる。スウェーデンは950万人しかいないから、テレビもスウェーデン語の番組がほぼなくて。高校もある程度習ってきたら、もうスウェーデン語で書かれた教材がないから英語のものを使って。英語での勉強をなんとなく「強いられてる」感じで。

だから、日本語で授業が受けられることが幸せなんだ。わざわざ教育をしなくても必要だったら英語は話せるようになる。

 

 

そんな彼の「創り続ける」原動力とは。

 

最初の15秒が勝負。

 

みんなのコメント。

YouTubeでのみんなの評価とかコメント、これがいちばん嬉しいですね。

コメントから新しい発見が生まれることもあります。

 

動画を作る時から、見てくれる人のことをある程度考えて作るようにしています。再生回数だけが上がるような動画を作ってもいいけど、それはおもしろくない。最後まで映像を見てもらえるために工夫するんです。

でも最初だけ見て他の動画に飛んでしまう人って結構多くて。

だから最初の15秒が勝負。

テレビ番組だと面白くなくても、10分くらいは見てからチャンネルを変えることが多いんですけど、YouTubeだと、最初の15秒だけで判断されてしまって、すぐに横の関連動画を押されちゃうから。

最初の15秒で動画の「サビ」みたいな、いちばん盛り上がるところを流して、そのあとにタイトルを入れるって工夫をしてますね。

 

 

そんな配慮溢れる彼が感じる「難しさ」。

 

「発信速度」

 

 

 

気にしてます。

やりすぎるとボロが出るじゃないですか。

無理に数だけ増やすとクオリティが低くなるしね。

でも、発信しないままでいると忘れられてしまうし。

その真ん中はあまり意識せずにやってるけど難しいですね。

 

 

 

 

「表現者」でありながら、

最高感度を持つ男、それが政処裕介。

 

興味あるから、なんでも興味あるから。

なんでも興味あって、なんでも手出そうとするから、だから変な人になる。

ニックネームが「まろけ」っていう時点で変な人でしょ(笑)

 

 

そんな彼は映像へ想いを込める。

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できること全てを。

 

真は難しい。

留まっているもの、その平面な写真だけで、音も、雰囲気も、匂いも。

全部伝えようと思ったら、すごく技術がいることだし、なにより大変。

動画だと、ある程度口でも喋れる。

 

 

彼の「本質」は最後までぶれない。

 

うん、あくまでぼくは伝えたい。

伝えたいから僕はこれまでいろいろやってきた感じ。

 

 

「世界を映像で切り取るのが好き。

その場のありのままの雰囲気をみんなに伝えたい。」

 

『テレビでは伝えられない、「何気ない」魅力を伝えられるから。』

 

 

人からも、SNSのコメントからも吸収し、

新しい発見を追い求めていく姿が印象的だった。

 

 

この時間を経て

彼の映像にまた変化が起こるのだろうか。

 

 

政処裕介。

彼が描きだす世界は温かい。

 

 

ウェブサイト:「まろけ村 – 政処裕介オフィシャルウェブサイト」

 

Facebook: 政処 裕介

 

YouTubeチャンネル:http://www.youtube.com/user/marokejp

 

Twitter:@maroke_jp

【文:江口 春斗】

【写真:政処 裕介】