かねこくん

生団体Agrista

彼らの活動はなんと『かっこいい農業』。
2013年4月、兵庫県西宮市鷲林寺にある雑草生え放題の荒れ地にて、手作業で草むしりをすることから始まり、今や6つの畝でほうれん草、玉ねぎ、にんじんなどの野菜を育てている。

 

学生が農業をする機会を与えたい。
そんな思いからこの団体を創設した金子隆耶の大学生活は驚くほど濃い。

 

甲南大学の特待生であり、カナダへバックパック、
農業インターンシップ、神戸市のビジネスコンテストで優勝。
Agristaを立ち上げ後、電子書籍出版を発表・・・
一見、多岐に渡る彼の活動。だが、その裏にある情熱は、いつも一貫していた。

子隆耶
甲南大学マネジメント創造学部
学生団体Agrista代表

金子隆耶
上記のように農業に携わり、現在では学生団体Agristaの代表を務める。2013年に開催された『にしのみや学生ビジネスアイデアコンテスト』では、見事、30チームの中から最優秀賞を受賞した。この時に取材をしてもらった西宮経済新聞の林氏らとの共著が現在、電子書籍として出版されている。
『地元で見つける!夢とやりがいのある生き方~西宮から世界へ~』
(ウズウズ知恵の共有シリーズ)【Kindle版】http://p.tl/WiVE

 

偶然の出逢い、『農業インターンシップ』

 

2回生の時の農業インターンシップが俺の農業の始まりかな。

正直、それに参加したのは本当にたまたまで。
「これがしたい!」と思ったんじゃなくて、「なんかしなあかん!」って思ったときに出会ったのがこのプログラムやってん。

 

農業インターンシップ/4~11月の間、月2,3回、三重県の大台町で行われた。畑を耕すことから始まり、10月に収穫、精米。11月にこれらの米を使った販売企画を考え、プレゼンテーションをするまでがこのインターンシップの内容だ。

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「なんかしなあかん!」の発端、『企業インターンシップ』

 

1回生の時に大学が紹介しているインターンシップに参加してん。

 

その会社は電気通信会社で、電気を通している地方に行って、その地域にある問題を解決するって課題に取り組んでんけど、最後に企業さんの前で行ったプレゼンに対して「歴代最悪。」って学部長に言われたことが「なんかしなあかん!」って思ったきっかけかな。

 

でも失敗したから気付いたこともある。

現地の人にヒアリングする前にインターネットや本で勉強をしてんけど、その勉強した内容と実際とでは相違がありすぎてん。

 

事前勉強で考えた問題点を「これって問題ですか?」って聞いたら、「いや、そんなん全く問題じゃないよ。そりゃ、都会の方では不便なことかもしれんけど、私たちは昔からここにいて、ないものはないんだから。そう思うのは都会の偏見だよ。」って言われてん。

 

これって現場に行ってみないとわからんかったことやん?
机上の勉強だけじゃ意味がなくて、現場で学ぶことの大切さに気付いた。

 

そんな「なんかしなあかん!」って時にちょうど、農業インターンシップの機会があってん。

 

お前のイメージ覆したるわ、『学生団体Agrista』

 

最初は農業に対してマイナスイメージしかなかった。
「しんどい!朝早い!収入ない!ださい!田舎!」ってイメージ。

 

でもこのイメージはどんどん覆された。

 

俺らはさ、スマートフォンとか、パソコンとかで、ものすごい量の情報を得ているけど、それってものすごい上っ面な情報で、結局何も知らんねん。

 

「お米ってどうやって作られてるか知ってる?」って聞かれたら、わかれへんし。「じゃあ、今、社会問題ってどうなってるかわかる?」って聞かれても、わかれへん。神様って?水って?川って?土って?知ってる?

 

もともと、そこからできている物を、俺らは食べているにも関わらず、知らない。

でも農業やってる人はそれ以上のことも知ってる。現場で、肌で、知ってるねん。

 

そう思った時に「ダサいのはどっちなん?農業はかっこいいやん!」って思って、学生団体Agristaを立ち上げてん。

 

農業を通して創る、『笑顔』

 

実は、一番イメージを覆された、というか、農業インターンシップの中で大きな存在やったんは、農地にいた一人のおじいさんかな。

 

見た目からして頑固そうで、俺らが現地に着いて挨拶したら「あと頑張れよ。」って言って、どっか行っちゃう人やってん。想像通りの田舎親父。

 

でも何回か行くうちに、ちょっとずつ様子を見てくれるようになって、手伝ってくれるようになった。最終的に、「今日はありがとうございました。」って挨拶したら、めっちゃにこ~って笑ってくれるようになった。

 

これってすごくない?見ず知らずの、農業も知らん、身内でもない、他県の学生やけど、農作業を通して、一人の田舎のおじいさんを笑顔にできた。なんかすごくない?

こういう活動をもっとするべきやなって思ったから、『学生』ってとこにこだわってる。

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農業だから見えた、『社会』

 

もしあの時、農業インターンシップじゃなくて、違うプログラムに参加してたら、今みたいな考えはできてないと思う。

 

もともと起業したいとは思っていたけど、漠然と『お金を稼ぎたい』ってことしか考えてなかった。今はお金稼ぎもするけど、そこが社会貢献につながっていないとダメなのかなって思ってる。

 

みんなは農業が5~10年でダメになるって言ってるけど、俺はそこまで長くないと思う。TPPや食の安全、海外からの労働力の流動・・・いろんなもんが日本に入ってきたら、3年で潰れるんちゃうかって予想してる。悠長なこと言ってる場合ちゃうねん。

「じゃあ、今じゃないと!」って考えることができてるから、俺は偶然でも、農業の道に進めて、よかった。この道やから、こんな考えを持てた。

 

俺のゴール、『金子隆耶、農業を変えた男』

 

俺のゴールは『金子隆耶』という存在を認めてもらうこと。

 

「農業を変えた男、金子隆耶」じゃ嫌やねん。
金子隆耶はこういう人間で、かつ、農業を変えたって言われたいねん。

 

短期的なゴールは、25歳までに『情熱大陸』に出ること(笑)。
情熱大陸って唯一、一個人を取り上げてくれるねん。肩書きよりもその個人にフォーカスしてくれる番組やから、俺のゴールまでの第一関門が『情熱大陸』やと勝手に思ってる(笑)。

 

農業を変えること、『農業という選択肢がある就活』

 

具体的に農業を変えることとしては、就職活動の時に、農業を選べるような日本にしたい。

 

今、これが出来てないのは、農業が『お金稼げない』『時間かかる』『朝早い』から。企業に勤める方が稼げるし、時間に余裕あるし、朝起きるのゆっくりでいいもん。

だから、どこかで企業に勤めるよりもええことを示さなあかんねん。

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実はええことが2つある。

『ちゃんと生計成り立てますよ』と『社会を支えてますよ』ってこと!

 

だってさ、誰かがおいしいお米つくらないと、みんなおいしいご飯食べられへんねんで!農業には、日本という社会や文化を支えている一面があることを、多くの学生に知ってほしい。

 

1万人が就活してて、9999人が他の産業に行ったとしても、一人が農業って道を選んでくれたら、それは成功やと思う。

1万人で1人なら、全世界で何人になるやろうかって考えたら、ワクワクするやん!

 

『日本はここがダメなんだよ!』
『日本は世界と比べてここが劣っている』

学生からこのような声を聴くことはあっても

『日本を変えたい』
今のままでは日本が潰れてしまうのではないか

『農業を変えたい』
日本を変えるために、農業を変えたい

こんな声を聞くことはそうないだろう。

自他ともに認めるビッグマウスは最後に付け加えた。
「こんなこと言っていますが、大きな成果はまだ出せていません。是非、応援よろしくお願いします。」

あなたも金子君と一緒に考えませんか?
『日本』について、本気で。

「まずは『いいね!』お願いします(笑)。」

学生団体Agrista Facebookページ
https://www.facebook.com/agrista.so?fref=ts

(文・写真 原優衣)