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 2013年12月9日(月)、有楽町よみうりホールにて「日本における経済・金融・企業再生」をテーマにした国際経済シンポジウムが開催される。

 

世界や日本を代表する経済・金融関係者および企業のリーダーが講演するこの会は、主に学生が中心となって作りあげている会であり、日本の若者のもつグローバル意識を大いにアピールする場でもある。

 

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[12/9(月)国際経済シンポジウム]

日時:2013年12月9日 9:30~16:00(開場9:00)

会場:よみうりホール

対象:大学生(学年不問)、ビジネスマン

参加定員:1000名

参加費:無料

参加申込締切:11月下旬

 

*途中入退場自由

*申込必須

 

グローバル市場において日本がリーダーシップをとるための再生戦略について、マクロとミクロの両側面からゲストスピーカーが講演。

また講演と並行して、企業の個別説明ブースが設けられ、銀行、保険、コンサルティング、アセットマネジメントなど、幅広い業界が参加予定。人事担当者と直接コミュニケーションを取ることで各業界、企業についての理解を深化させる場になるでしょう。

詳細:http://londonandoxford.co.jp/career/symposium.php

 

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今回のインタビューでは、このシンポジウムを主催する一般社団法人日本論理検定協会の林弘敏理事長にご自身のキャリアやこれからを担うビジネスパースンがもつべき3つのリテラシーなどをお話頂いた。

 

林 弘敏

一般社団法人日本論理検定協会 理事長青山学院大学卒、米国シカゴ大学MBA。

スイス銀証券債券部長を経て、1993年英国シティーにて独立系投資銀行(London&Oxford Capital Markets Plc)を設立し、同年、国内初の独立系外国投資銀行の東京駐在員事務所を開設。2011年より同投資銀行関連団体として一般社団法人日本論理検定協会の理事長に就任。

 

 

存在を示すことで世の中にプラスを与えたい

 

―― あと1ヵ月後に迫った国際経済シンポジウムですが、どういった経緯で開催に至ったのでしょうか。

 

現在、グローバル化にも関わらず、若者の内向き化が言われています。そこで、日本の学生のグローバル環境に対する高い意識を社会にアピールするために、大規模な会を開催することになりました。本大会では企業の人事の方とも企業ブースで、接触機会がありますが、ただの就活イベントとは完全に一線を画しています。経済の専門家やグローバル体験を持った企業役員との接点がもてる、というのが本大会の魅力です。

 

学生が本格的なイベントを企画、実行できる。そしてそのイベントは「グローバル」に目を据えたということを大いにアピールしたいと思います。

 

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 (日本論理検定協会では、十数人の学生がインターンとして活躍している)

 

―― そもそも、なぜ日本論理検定協会を立ち上げ教育分野に携わろうと思ったのでしょうか。

 

私は、日本の大学を卒業した後、すぐにシカゴ大学に留学しました。そこでMBAを取得し、29才でスイス銀行の証券部門のスイス銀証券債券部長に就任しました。35才で英国で独立系投資銀行(London&Oxford Capital Markets Plc)を共同設立しました。以来、金融では債券、M&A、リース、不動産、そしてヘッジファンド運営といった、いろんな分野の仕事に携わってきました。

 

しかし、気がついてみたら自分はお金ばかり追い続けてきて、社会に何も貢献していない、ということに気がつきました。そこで3年ほど前から日本論理検定協会に関わり、教育のビジネスに携えることで、次世代に何か残せたらと思っています。

 

―― 確かに論理について学んだことは私もありませんでした。

 

グローバルビジネスで活躍する必要条件は。論理的に英語を話せることです。日本人は論理つまりアーギュメントというのが得てして不慣れです。よく論理を「倫理」と間違えられます。相手の気持ちを察する文化に慣れているので、常識を共有しない人との会話が苦手なのです。異文化間コミュニケーションにおいて、隠れた前提をあぶり出すことが相互理解のキーになりますが、論理つまりロジックがこの役割を果たします。論理はまたバラバラの情報を一本の筋の通った情報にする役割も担っているのです。

 

現在日本で行われている英語のテストを見渡すとすべてが英語の言葉のテストです。TOEIC、TOEFL然り。ですが、グローバル化の中ではノンネイティブで英語を使う人が増えています。つまり実務の場ではノンネイティブ同士で意思疎通を行わなければいけないのです。そして、それがある程度出来ているのは相手の話の流れの要点をつかんでいるからです。話の流れの骨組み、それがロジックなのです。

 

物事の結論があって、それを説明する能力。あるデータがあって、そこからどのように結論を推測していくかという情報を繋ぎ合わせるプロセス。これがロジックです。

 

ロジックを組み込んだ英語学習というのは世の中のニーズをふまえたとき不可欠な教育なのです。これを誰もやっていないのが問題なのです。論理の重要性はだれでも言いますが、具体的な方法論はだれも言いません。私たちはこの方法論を提供しているのです。

 

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(一般社団法人日本論理検定協会著書:「英語のロジック」研究社)

 

3つの「リテラシー」

 

―― グローバル人材には前述のとおり英語とロジックが必要だとお話頂きました。それ以外に、必要な要素としては何があると考えていますか?

 

私は常々言っているのですが、グローバル人材は次の3つのリテラシー(能力)が求められると考えています。

 

ひとつは、論理リテラシー。いわゆるグローバル人材たるうえで必要な基礎能力、ロジック力です。

 

ふたつめは、金融リテラシー。日本は経済活動が得意です。しかしそれは物をどう製造するかは得意ですが、持っている資産を運用する能力に欠けています。日本の投資家たちは自分の頭で投資の判断をするのではなく、他でやっているから投資をする、という横並びの発想です。そこには自己責任はありません。自己の独立はグローバル人材の必要条件です。

 

そして第三のリテラシーは情報リテラシーだと考えています。

ロジックは色々な情報を切り取り組み立てる作業ですが、情報そのものをどこに求めるかは外交官や弁護士などが長けている技能です。

 

この3つを合わせたプログラムを私の協会ではグローバル人材育成のツールとして行う予定です。

 

―― 論理、金融、情報。やるべきことが具体的に見えてきました。

 

そして、この3つにまして大事なのは、

まずは、一生懸命やること。捨てる神もあれば拾う神もあり。一生懸命やれば必ず誰かが見てくれています。

 

 

私自身青山学院大学を出て、シカゴ大学のMBAをとりました。高校時代から日本の大学は信用していなかったですし、自分のキャリアを日本で築くことがイメージ出来ませんでした。人の下にいるのが苦痛でしょうがなかったので、いずれか自分で企業を興そうと考えていました。

 

それを成し遂げるためのルートとして、外資金融だと考え、金融界の大物を多数輩出しているシカゴ大学で勉強したいと思い至りました。しかし、青学から現役で出て自費ですぐシカゴに行くというのは並大抵のことではありません。ビジネススクールではケーススタディや討議を行うため、入学に際して実務経験も考慮されます。私はその経験がないので、企業から派遣されてきている人たちより、TOEFLやGMATなどの得点を高くすることが必要でした。さらに、学業的についていける証明として、シカゴに入学する前に、インディアナ大学という国際経済学で有名な州立大学に1学期通い、そこでオールAをとってから、シカゴ大学の入学許可をとりました。

 

いまからみると、若さがゆえの熱意が人一倍ありました。いろんなところからアプローチして実績も積めば、誰かが必ず見ててくれて、努力は報われるんだなと心から思っています。

 

―― 最後に、若者世代にメッセージをお願いします。

 

若い皆様にお願いしたいことは、

人間話している内容に大差はない。だからこそその言葉が、その人の頭のフィルターを通して考えた結果の言葉かどうかを判断してもらいたいです。そういう言葉は、たとえ他人の話と同じであっても、人の心を動かします。

どこからか取ってきただけの言葉ではその人の話はどこか浮いてしまうわけです。

就職の対策本を見たり、奇をてらった意見ではなくて、自分の意見を自分の考え抜いた言葉として発言してほしいと思います。

 

 

 

<12/9(月)国際経済シンポジウムのお申し込みはこちら>

https://docs.google.com/forms/d/1igjB7SKMDT42iUvf8aRrZm3qXXpFBMoj_FydgCRTJIU/viewform

 

 

【文・写真…長瀬晴信】