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あんなこといいな、できたらいいな 

誰もが抱く想いだけれど
この世にドラ○もんは、まだいない。

 

だけど、サービスは作ることができる。

そう、インターネットならね。

 

小羽田諭孝(こはだゆたか)
広島県生まれ。同志社ローム記念館プロジェクトの一環として、病院検索おたすけツール開発プロジェクトにて『Hospee(ホスピー)』の開発プロジェクトリーダーを務める。プログラミングスキルを活かして他団体でもHP制作を行ってきた。その他にも第26回国民文化祭・京都2011、京都流議定書2012などでUstream配信を担当した。

 

  

医療と機械に携わることがしたかったんです

『好き』と『好き』で、サービスになった。

 

ーー現在多くのウェブサービスを手がけていますが、もともと興味があったのですか?

もともとはちょっと違うんですよね。

僕、高校の時は機械が好きで工学部を目指していたのですが、プログラミングは自分でも学べると思って、3年生の時には医学部を目指すようになったんです。そうして医学部志望で2浪して、最終的に同志社大学の生命医科学部に進学しました。

それもあって、医療関係の機械やサービスを作りたいと思うようになったんですよ。今の学部は学科も機械系も情報医療系もある学べるのですが、その中でもプログラミングは自分でも勉強できると思ったので、大学でしか学べないことをしたくて機械系の学科に行きました。

 

ーー自分だけではできないことを、大学で学びたかったのですね。

そうですね。やから大学に入って「学科で学ぶのもいいけど他でも学ばへん?」と先輩に誘われて、ローム記念館プロジェクトという大学の実践型教育プログラムに参加したんです。


ロボットを作ったり、Ustreamを配信したり、さまざまなプロジェクトがあるのですが、その中でも病院検索サービスのプロジェクトに集中していました。

『hospee(ホスピー)』のような病院検索サービスも、浪人していた時に作りたいと思っていたんですよね。『病院を評価しているものがあればいいのに』と思っていて、たら実際はあったのですが、それならもっと良い病院探しに活用してほしいと思って作ることになりましたから。

 

ーーそれが初めて手がけたサービスだったのですか?

そうですね。厚生労働省の評価した病院データを使って、日本全国の病院をサイト使用者のニーズに合わせて検索できるサービスなのですが、とある病院の院長委員長さんが兼業している企業からいただいた案件でもあったので、もっとうまくできたかなあとちょっと後悔していますね。

デザインを直したり、改良は重ねたのですが、今はデータを見せているだけで便利かも分からなりにくかったり、使わせたり、使う人がめっちゃ増える状態まで持って行ければ良かったと思います。

 

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『こんなんあったらいいな』を無料で作れるんですよ

アイディアが、カタチになっていく。

 

ーー使ってもらうまで動かすのは難しいですよね。その反省から今も何か作っているのですか?

今年の夏に2泊3日のハッカソン(※)に参加して、企業に向けて紹介するサービスを作っています。

僕たちが提案しているのは”旅行者と現地の人をつなげるサービス”で、現地の人が『こんなことできますよ』ということを投稿できて、そこに行く人はできることを検索、そして参加できるようにするサービスです。例えば『ご飯提供できますよ』とか、『こんなイベントありますよ』とか、アテンドのようなイメージですね。

その名も『おもてなし』です(笑)。

※ハッカソン…ソフトウェア開発分野のプログラマやグラフィックデザイナー、ユーザインタフェース設計者、プロジェクトマネージャらが集中的に共同作業をするソフトウェア関連プロジェクトのイベントのこと。

 

ーーどこかで聞いたことあるような(笑)。やっぱりウェブサービスを作ることが多いのですね。

今は機械系か情報系しか知識が無いということもありますが、なんだかんだで、ウェブサービスばっかりやってるかもしれませんね。
機械系は資源やお金がないとできませんが、ウェブはある意味無料で作れるんですよね。『こんなんあったらいいな』をずっと作っています。

とりあえずは自分が使ってみたいものやったり、人のアイディアを聞いておもしろいと思ったものですよね。他の人が使ってくれるのかどうかも考えますが、とっかかりは作りたいなと思ったものかもしれません。

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『ありえない』が連鎖する、ネットの世界

距離も、年齢も、性別も、越えていく。

 

ーーうぃんきー君が作るウェブサービスの軸ってありますか?私は何か『つなげる』がキーワードのように感じました。

確かにそうかもしれません。僕、ネットでつながるのが楽しいと思っているんですよね。

というのも、高校の時にオンラインゲームにはまっていたんです(笑)。それもゲームが楽しかったというよりも、ゲームの中に居る利用者の人と喋ってるのが楽しかったんですよね。利用者の中でも仲のいい人たちができるので、夜にゲームをして、ストーリーを進めつつチャットで話していました。

 

ーーまさかのオンラインゲーム(笑)。何か他には無い魅力があったのですか?

絶対に会わないような人と繋がれることが魅力ですよね。実際に会うとなると範囲が限られてくるけど、ネットなら地理的にも遠い人だったり、やっていることでも違う人に出会えたりしましたから。

距離も年齢も関係ないんです。自分は高校生だったけどでも、距離も年齢も関係ないんです。大学生も居ましたし、会社員でも営業の人だったり、トラック運転手、建築・土木、SE、主婦……。ゲームで出会ったときは年齢も性別も分からないわけで、現実やったら話すことも、会ったりするのもありえないですからね。

 

ーー日常では考えられない世界ですよね。

何の共通点も無い人たちが、ゲームという共通点で集まるのが面白かったですよね。そういった繋がる手段がいっぱいあればいいなとは思います。

そのオンラインゲームの時も、誰かが生んだ『こんなんおもしろそうじゃね?』というアイディアを『みんなでやってみるか!』というノリでやっちゃったりしていたんですよ。トラックの運転手さんに『これも一緒に届けてよ!』なんていうしょうもないことだったり(笑)、ゲームをしているとアイディアがぽんぽん生まれてくるんです。それをできる人が実行させたり、カタチになっていくことをしていたのが楽しかったんですよね。

そういった意味でも、『アイディアのマッチングができれば良いのに』と思っていましたね。

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『やりたい』と『できる』を、つなげるサービスを

振り返ったら、つながりでした。

 

ーーアイディアのマッチングができれば、実現可能性が広がりますよね。

ハッカソンに行った時にも、企画、エンジニア、デザイナーで選べたのですが、プログラミングはあまりできないけど企画やりたいって人やったり、ばりばりプログラミング出来るけど企画はからっきし無理な人も居たんですよね。

そういったメンバーでサービスを作っていったので、『やりたいがカタチになればいいな』と思うようになったんです。まったく関係ない人が繋がったときの面白さを知っているから、余計に思いますね(笑)。

 

ーーたしかに、今はなにげないアイディアも浪費してしまっている気がします。

サービス開発のためのアイディアじゃなくても、Twitterのように『やりたい』をつぶやいてログが残る、アイディアだけがどんどん溜まっていくようなシステムが欲しいです。それが繋がって実現できたり、もしかしたら会社になるかもしれませんよね。

今も飛び抜けた人たちのコミュニティはありますが、それがネットでできたらいいよねと思います。

大学生やし、関西やからリアルでもできているのかもしれませんが、『おもしろそうやん!』でできてしまうっていいですよね(笑)。大人だってこんなことを思っている人は沢山いると思いますし、実現させたいですね。

 

ーーぜひ作ってほしいです!将来もウェブサービスに携わっていきたいと思っていますか?

仕事にするなら医療系がいいですが、『おもろそう』を、『あったら便利』を現実にすることは楽しみとしてやっていきたいですね。

僕自身も作りたいものはいっぱいありますから。お薬手帳のアプリやったり、ハザードマップを全国版で作りたいとも思っています。下宿先探しだったり、引っ越しでも使えるんじゃないかな、なんて。

みんなが、自分が『ほしい』と思ったものを作れるサービスを作りたいので、切実にメンバーと時間を欲しています(笑)。

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アイディアの原石が、輝きを知らずに埋まっていたなんて
今までどれだけ『やりたい』を無かったことにしてきただろう。 

人と人が出会ったときの化学反応を知っている

うぃんきー君だから、できること。 

『おもしろそうやん!』を実現させられる
そんな、いつまでも楽しい大人でいたいと思った。

 

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【文・写真:三宅瑶