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今や日本のスマートフォンユーザーの6割強は「iPhone」を使用している。

そのiPhoneの導入にいち早く成功し、

「孫正義」が一代にして築き上げた大企業「softbank」。

世間でいう勝ち組と評されるsoftbankの営業マンをやめ、

彼は本当に自分のやりたかった仕事に辿りついた。

 

同性愛者という一面も持ち、その事実をネットにカミングアウト。

『僕がゲイだとカミングアウトする理由』
http://yuzo-hirayama.blogspot.jp/2012/02/test.html

その記事は同じの悩みを抱える人々の共感を呼び、今も多くの人に支持されている。

 

裕三という名前から「ぐっちさん」という愛称で親しまれる彼は

その笑顔の奥で、一体なにを考え、どこを見ているのか。

今回はそんな彼の仕事観に迫る。

 

平山 裕三 (ぐっちさん)

1985年8月17日生まれ。首都大学東京経営学部卒業。

ソフトバンクテレコム株式会社営業部に就職。営業部トップの成績を収めるも2011年に退職し、現在は株式会社はぐくむ事業推進部リーダーとなり、学生に自分の将来を考える場、そしてその学生の夢を叶えられるような企業との出会いの場を提供している。

株式会社はぐくむ:http://www.hagukumu.co.jp

 

 

孫正義という男から学びとったもの

 

――ある記事でぐっちさんは「営業とは自分を売ること、魅せることである。自分のことを素直に表現できる人生の方がきっと楽しい。だから自分を表現する能力、つまりは営業力を身につけていきたいんだ」と言ってました。では実際にソフトバンクの第一線で戦っていく中で働く前との変化はありましたか?

 

自分を見せるうえで何よりも大切なのは「自分は何を目指しているか」ってことだと思っています。

孫さんの言い方で言えば「あなたはどの山に登るのか」

その考え方を学んだことは大きな変化でした。

 

――どの山に登るのか?

 

はい。まず、僕は孫さんの後継者発掘・育成・見極めを目的とした「ソフトバンクアカデミア」に入校していました。ソフトバンクは創業30周年が経ちましたが、次の30年ビジョンを孫さんが全社員に発表する機会があって。その内容は「今後1020年の間に私は今の社長というポディションからは退きます。そのためにこれからの10年間で後継者を見つけて育てます」ということ。そこで発足したのがソフトバンクアカデミア。社員200人、社外100人の選ばれた300人で毎月プレゼンテーションしながら切磋琢磨していくところで、孫さんの目の前でプレゼンしたり、勉強会したりする機会がありました。

 

――それはすごい緊張感ありますね。

 

はい、すごい緊張感でした。その中で一番に感じたのは「孫さんの志の強さ」でした。

自分は、平山裕三という人生の中で何を成し遂げていきたいのか、どの山を登りたくて、生きていくのか、それが最も大事だなってわかりました。

そうなると、孫さんで言う「どの山を登るか」を決めることが大切になってくる。その「山」さえ決めちゃえば、後は登るだけですから。まず決めること。その覚悟が大事。その考えにはすごく僕自身感銘を受けて。孫さんの山は「情報革命で人々を幸せにする」という企業理念。じゃあ自分はっていうときに、もっと違うところに自分の山があること、さらにその志を高く掲げていくことが大切なんだってそのとき再認識しました。

 

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 志高いソフトバンクアカデミアの仲間から生れた問い

 

――ソフトバンクから今の会社はぐくむに移ろうと思ったきっかけはなんですか?

 

それはアカデミアをやっている時です。20代から40代までの社内、社外から集まる塾生と毎月与えられるテーマに対してプレゼンテーションをしていると、みんな「ソフトバンクで成し遂げてやろう」という志を強く感じました。でもそこで、自分は「ソフトバンクでやりたいことが本当にあるか」考えたら、そうじゃないって改めて感じました。

そこにいた仲間たちが本気だったからこそ「じゃあ自分は何がやりたいんだろう」って考えられました。

 

自分がやりたい仕事に本当は大学生のうちに出会っていたんだ

 

――やっぱり難しいですよね。自分の「山」を決めるのは。あまりに選択肢が多くて。ぐっちさんは今の会社はぐくむとはどのように出会ったんですか?

 

ソフトバンクに入る前。大学二年生の終わりだったかな。あるセミナーにたまたま友達に誘われて行きました。その友達の紹介で今の代表(小寺さん:http://tsunagalien.com/no.90.html)に知り合ったんです。小寺さんがちょうどはぐくむを立ち上げた頃色々話すようになって、自然と「一緒にやってみよう」という話になったのが最初です。

 

学生運営スタッフとして関わるようになって、そしたら自分の夢とか将来の志についてすごく問われる機会がありました。

 

元々社員とかは考えられなかったけど、学生スタッフとして関わっていく中で、

段々と「『はぐくむ』で目指している世界を自分も実現したい」って気持ちが湧き上ってきました。はぐくむの目指す世界は「ひとりひとりが本当に幸せな世界」。ソフトバンクに入社したのも元々は営業力を磨くため。競争が激しい通信業界、その中でも勢いのあるソフトバンクならそれを学べるだろうと思ったからです。大学生の頃に抱いた志を貫いてははぐくむに戻ろうと決めました。

自分の中にある志を、自分を、貫き通すことが大切だと思ってます。

 

仕事が人生と直結している感覚

 

――新しい会社に移ったときはどうでした?

 

それはもう、大変でした(笑)

 

――ソフトバンクのプレゼンも大変だとは思うんですけど、比べてみるとどうですか?

 

全然違う大変さなんですよね。どっちが大変かっていったら今の方が大変ですね。

ソフトバンクの営業ももちろん大変なんですが、契約取れないからってお金もらえないわけじゃありません。でも今の仕事は直接自分の人生に関わっているし、仕事の成果が自分の生活に直結しています。

自分で生きてくために、自分の仕事を成功させて続けなきゃいけないというところがやっぱり大変ですね。

 

ーーずしっときますね。どういうところにやりがいを感じますか?

 

セミナーでたまたま一緒のテーブルになった子と色々話して、繋がりが生まれるのも嬉しいですし。

話したことをきっかけに「自分のことをもっと話してみようと思いました」とか「すこし考えが変わりました」とかそういう風にいってもらえる人がいると、やってて良かったなって思いますね。

 

 

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LGBT×仕事

 

――ぐっちさんが同性愛者であるが故の苦労もあったと思います。同性愛者であることをネット上にカミングアウトしたということですが、とても勇気がいることと思います。なぜなら「私はゲイだ。」ということが『カミングアウト』という言葉で捉えられてしまう社会の偏見があるからです。事実カミングアウトしてしまうと仕事上「何か影響がでてしまうかもしれない」「人間関係に悪影響がでるんじゃないか」と懸念を持っている人も多くいます。実際にぐっちさんは同性愛者であることをカミングアウトしたことで悪影響とかなにか悪いことはありましたか? 

※LGBTとはレズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーの総称のこと

 

自分は今のところない、あるいはあったとしてもそういう部分を見るタイプじゃないんだと思います。つまり「ゲイだって言ったことで悪影響が出てるな」なんてそういう視点でそもそも見ようとしていないんだと思います。

 

――そんな視点で見ていない?

 

はい。もちろん気持ちはすごくわかります。僕は言ってますが、必ずしもカミングアウトすることがいいとは思っていません。じゃあどういう考えかというと、結局友達でも仕事でも、自分は同性愛者だって言ったことで悪影響を与えるぐらいの関係性だったらどちらにせよその人とは関係が深まらないのでは、と思っているんです。もしゲイだとカミングアウトしたことで離れていく人がいるとしたら、その人とはカミングアウトしなくてもいずれ価値観の違いが生じた時に離れていく可能性が大きいだろうと思っています。

 

自分が大切にしているのは、ゲイをプラスにもマイナスにも特別視するのではなく、それがあってもなくても変わらない関係性を築く「あるがままの自分で接する」ということ。自分はゲイということ隠すと、それ以外の関係ないこともオープンにできなくなるから言っているだけで、大事なのはそんなところに惑わされない関係性をどれだけ築くかっていうところだと思います。

 

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Open and share your stance

 

――ぐっちさんはこの言葉を大切にしていると思われますが、ぐっちさんはこの「Open and share your stance」をどのように解釈しているんですか?

 

このyour stance2つの意味を込めています。1つは今の自分の立ち位置。つまり、「自分ってどんな存在か?」というそもそものbeingを表しています。もう一つは未来の自分の立ち位置。「自分はどの山を登るかという」visionを意味しています。その両方をopenにすること、shareしていくことが大切だと思ってるんです。

 

――なるほど!stanceには存在であるbeingとどの山を登るかのvision二つの意味があったんですね。

 

僕の場合で言ったら、平山裕三という人間はこういう人間で、その一つにゲイという一面があるということ。そして将来はLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーの総称)の人たちがもっと生きやすい社会にするために貢献するというvisionがあるということです。

 

目標を決めた後に

 

――カミングアウトすることがカミングアウトと思われない、当たり前として受け入れられるような社会にしていきたいということですね。そういう社会にするために「働くうえで」何が必要だと思っていますか?

 

二段階あると思っています。第一段階は、そもそも自分はなんのために生きているかという山、目標を見つけられる人を増やしていくこと。就活は内定をもらうことがゴールになっている現状があります。だから「あれ、自分はなんのために入ったんだっけ」「思ってた仕事と違ってたな」って辞めちゃう人が多いんじゃないかと思ってます。

 

――じゃあ自分の山が決まりました。自分はこういう方向性でこういうことを成し遂げていきたいと決まったらどうすればいいでしょう?

 

次の段階は、じゃあ今度はどうやったらその山は実現できるか考えること。もっと言えばどの会社なら実現できるかっていうところまで考えることが必要なんだと思ってます。そこで改めて企業選び、会社との出会いが求められます。そこも規模や知名度で選んでしまう人が多いかと思います。そうではなく、自分の人生で成し遂げたいことを実現できる会社を見つける(なければ起業する選択肢もあると思うけど)ことが必要だと思います。

はぐくむでは、第一段階としてライフデザインスクール、Next leaders Cafeという考える場を、第二段階に奏志相愛という企業との出会いの場を提供しています。

 

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僕はこの会社と出会って変わったんだ、人生が。

 

 

――ぐっちさんは①今やりたいこと②社会が必要と思うこと③今の仕事、三つが一致しているんですね!

 

そうですね、だから自分は幸せだと思います。僕は株式会社はぐくむに出会わなかったら、自分のやりたいことが分からなかったし、就活のときに、とりあえずカッコいいところとか、みんなが知っていて尊敬されそうなところでずっと働いていたと思う。一括エントリーしてたまたま内定もらったところに入る、そんなのやめようって自分で気づいたのは、このはぐくむに出会ったから。みんながみんな賛同してくれるわけじゃないけど、でも自分の中ではすごく良かったと思っています。僕はこの会社と出会って変わったんだ、人生が。そんな出会いがあったからこそ、学生のみんなにも出会ってもらいたい、そう思っています。

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「働く」ということ

 

――最後に、ぐっちさんにとって「働く」とはなんでしょうか?

 

「働く」とは「生きる」ことだと思ってます。仕事とプライベートは別とかon/offとかいうけど、「働く」ことは人生のほとんどの時間を費やすもの。「働く」ことも、あるがままの自分を表現する、自分の成し遂げたいことを表現する場、という意味では「生きる」こととなんら変わらないと思います。

 

私は何を目指せばいい?

僕はどこの会社にいけばいい?

その問いを「わからないから」と、いつの間にか考えないようにしていませんか。

『もう一度自分と真剣に向き合ってみようかな』

彼にはそう思わせるがあった。

 

        

                    

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「僕がゲイだとカミングアウトする理由」
http://yuzo-hirayama.blogspot.jp/2012/02/test.html

 

【文…小澤泰山】