1379129_316940568446017_1735057962_n

AIESECのメンバーとして
フィリピンに約50日間のインターンに行っていた
おがりょーこと小川亮さん。

 初めての海外、初めてのインターン……

 そこで彼が見たもの
学んだものとは。

 

 

世界の貧困が見たかったんです

 

「漠然と貧困に興味があったんです。
インターン先にフィリピンを選んだ理由も
現地の貧困問題に取り組めるプログラムだったからでした。」

  貧困への興味は幼い頃にさかのぼる。

 

「僕の地元は日雇い労働者と言われる人やホームレスが多い地域で、
毎日彼らの姿を目にしていました。
  僕の興味はきっとここからきてるんだと思います。
 小さい頃は『怖い』という思いを抱いていたんですが
高校生のころはむしろホームレス同士の交流を見て、
『楽しそう』とさえ感じていました。」

 そんな経験から、興味は世界にも向けられるように

「日本とフィリピンでは大きな違いがありました。
 まず、数が全然違うんです。
 日本ではそういう人がいる地域といない地域とがあると思うんです。
 でも、向こうでは毎日どこにいても目にしていました。
 とても数が多かったんです。
 あとは、物乞いなどこちらに対して働きかけてくる点が違うと感じました。」

 

 

フィリピンでの活動

 

「フィリピンではNGOに所属していました。
 そこで僕は主に『現地の子供に英語を教える活動』と
『物資支援』に取り組んでいました。
 『英語を教える活動』では
現地のタガログ語と英語が話せる人とペアになって教えていました。
 他には、NGOのイベントの当日スタッフ等をしたり
NGOの活動ではないのですが、近くのコミュニティを訪問したり
トンド地区といったスラム街を訪問したりしていました。」

 トンド地区はマニラ市内にある。

「フィリピンではゴミを燃やすことが禁止されているんです。
 なので街中で集められたごみは、いくつかのごみ捨て場に運び込まれます。
 そのうちの1つがトンド地区にあり、スモーキーマウンテンと呼ばれています。」

 積み上げられたごみが太陽の光で発火し煙があがる様子から
スモーキーマウンテンと名づけられたそう。

 「スモーキーマウンテンは1995年に一度閉鎖されたんですが、
再び海沿いにごみが集められるようになって現在に至ります。
 かつてのごみ山をスモーキーマウンテン1、
現在のごみ山をスモーキーマウンテン2と呼んでいて
2の周辺にはごみ山からまだ使える、換金できるごみを拾って生活する
『スカベンジャー』と呼ばれる人々がたくさん暮らしています。」

 スカベンジャーという言葉には、『ごみをあさる、腐肉をあさる』という意味もあり、
彼らに対する差別意識がこめられている。

 「でもそこの人々は貧しいながらにも家族とお互い助け合って暮らしていて、
その時間をとても大切にしていました。
 自分自身の生活に誇りをもって、毎日をすごされていました。」

 

  貧しいこと=悲しいことではないのだ。

 

フィリピンでの街頭調査 

 

「貧しい人がお金持ちの人をどう思うかっていうアンケートや質問って
見たり聞いたりしたことあると思うんです。
 でもその逆、つまりお金持ちの人が貧しい人をどう思うかっていう視点って
今までなかなか無かったと思いませんか?」 

 小川さん自身も友達からの意見で気づいたそうだ。

「『実際フィリピンの人はどう思ってるんやろ?』って
町中でスケッチブックを持って色んな人に聞いてみたんです。」

 

  

IMG_5135 

「だいたい100人ぐらいの人が答えてくれて
過半数以上の人が助けてあげたいと答えていました。
 具体的な方法としては、『食べ物をあげる』や『金銭的な援助』
あとキリスト教の国ならではで『お祈りをする』というのもありました。
 6個の項目を書いて聞いていたんですけど、
『なんとも思わない』と答えた人は誰もいませんでした。」

 

 

誰のためか

  

小川さんがフィリピンで行っていた活動は、誰のためなのか。

 「トンド地区のツアーには
僕たち2000ペソ払って参加してるんです。
 そのうち、訪問させてもらった家庭には
100ペソしか支払われていないんです。」

 1ペソは約2.5円である。

 「でもこれには理由があって
もしツアーによってより多くの収入が得られるようになると
その家庭はそればっかりに頼ってしまうようになる恐れがあるからです。」

 

 果たしてそれでいいのか、葛藤があった。

 

 「正直、フィリピンの貧困に対して
どんな形でどのように取り組むべきなのか
僕はよくわかっていません。 
 街頭調査も人のためになっているのかわかりません。
 でも、僕が貧困について聞くことでその人が一瞬でも問題に対して考えてくれる
手助けになっていると思っています。」

 遠回りでも何もしないよりはずっといい。

 「将来の夢にもまだ迷いがあります。
フィリピンの貧困に携わりたいのですが、
それを伝える仕事につくのか、それとも何か別の仕事をして支援するのか。
 まだはっきりとは決まっていません。」

 

 なぜ、フィリピンなのか?

 

 「僕はこのインターンで初めて海外を訪れました。
 しかも50日間というとても長い間。
 その間僕はホスピタリティあふれるフィリピンの方々にとてもお世話になりました。
 それはもうフィリピンが大好きになるぐらい。
 だからこそ僕は、僕を暖かく受け入れてくれたこの地に恩返しがしたいのです。」

 

  

決して裕福とはいえない
フィリピンの地で
今日も元気に笑う子供達はたくさんいる

 その子供達の未来のために
フィリピンの未来のために

 今日も彼は悩み、考える

 今は遠回りでもいい
将来のフィリピンのために何かできることを

 

1388150_316940565112684_1969403561_n 

Facebook:小川 亮

Twitter:@baberuga