神戸芸術工科大学の特殊造形サークルに所属する“紅蓮”こと安田宗之さん。
彼は語り始めた。

「ヒーローってただ衣装を着るだけじゃないんです。」

 

神戸芸術工科大学2年
安田宗之

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   特殊造形サークル
    サークルメンバーが個々に考えて造ったヒーローや怪獣のマスクやスーツ、
    コスチュームの作成、それを使用したヒーローショー、 及び撮影などをするサークル。 

   紅蓮
    
安田さんが考え、造り、演じているヒーロー

 

俺もヒーローになれるんだ! 

 

――どうして大学で特殊造形サークルに入ろうと思ったのですか?

 

実は、大学に入って特殊造形サークルに入ろうと思ったんじゃなくて、特殊造形サークルに入りたいからこの大学に入学を決めたんです(笑)。

芸術大学に行きたいという気持ちは元からあって、受験のときにこの大学に特殊造形サークルがあることを動画サイトで発見して、ここに入学を決めました。

「こんなサークルがあるんだ。」「俺もヒーローになれるんだ!」って思って。

 

 

――安田さんがヒーローになりたいと思ったのはどうしてですか?

 

小さい頃ってみんなヒーローが好きでテレビとかも見てるけれどだんだん見なくなるよね。でも、高校生のある時に仮面ライダーの新作を見て、「やっぱりヒーローってかっこいい!」って思ったんだ。

「自分もヒーローになりたい!」本当にそれだけです。

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やるからには、こだわりは譲らない

 

――安田さんの演じる”紅蓮”はどのようなキャラクターなのですか?

 

悪役だけど完全に悪い奴じゃなくて、最後は怪獣をヒーローたちと一緒にやっつけるシナリオが多いかな。

悪役をやろうと思ったのは「他の人と一緒じゃない、違ったヒーローがやりたい!」という、恥ずかしいけれどそんな単純な理由です(笑)。 

 

――始まりは単純な理由でも安田さんのこだわりを感じます。

 

僕らのサークルは、造る人は造る人、演じる人は演じる人、じゃなくて全部一人でやっちゃいますからね。

自分で演じたいキャラクターをデザインから考えて、作る工程でデザイン通りじゃダメなときもあるんだけど、材料も質感を考えて選んでいます。だから全部がこだわりですよ(笑)。

 

”紅蓮”という名前なので、この赤という色には特にこだわりがありますね。もちろん作る上でしんどいことだってあるけれど、できて演じることを目標にして乗り越えます。
名前も子どもが覚えやすくて呼びやすい名前がいいということを学びましたよ。難しい名前だと名前じゃなくて特徴で呼ばれちゃってちょっと悲しいんです(笑)。

それに衣装を着るだけじゃヒーローにはなれないんですよ。
『衣装を着てなりきる』
これが必要なんです。だからすべてがこだわりです。

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自分だけの役がある 

 

――とても楽しそうに語る安田さんに子供たちも元気をもらえそうですね!安田さんが 一番楽しいときって、どんな時ですか?

 

もちろんショーで観客の方々に見てもらっている時です。

1年生のときは端っこの役で「俺はもっとできるはずなのに……。」なんて思っていたけれど、今考えると当たり前のことで、力不足だったって気づきました。2年のときに自分の役を持って初めて気づいたんですけれどね(笑)。

だから、今こうして”自分の役”を演じて観客の方々に見てもらえるって、とても嬉しいことなんです。

 

――これからも紅蓮として演じていくのでしょうか?

 

実は……最近悪役じゃなくてヒーローがしたいんです(笑)。
ヒーローっていっても『主役』がしたい。ヒーローが一番かっこいいのは言うまでもないですよね。

だから次は紅蓮とは全く違う、新しいキャラクターを作成中です!

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子どもの頃好きだったモノって忘れていってしまいますよね。
でも、忘れてたってきっと思いだせる。

思い出してみませんか?

安田さんのように
真剣に子どもの頃思い描いた夢を
現実にしてみませんか?

そこから自分の楽しみを発見するかもしれない。

自分の中の子ども心と一緒に
何かに熱中できるって素敵なことですよね!

 

あなたの子ども心は何に夢中でしたか? 

 

 

 【文…田中瑞穂】