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今回のインタビューは現在「学生団体のための学生団体」というコンセプトで活動を行っており学生団体SPICで代表をなさっている成田理さんにお話を伺いました。インタビューは、SPIC主催のコンテストが迫ってきている忙しい時期にお願いしてしまいましたが、快く引き受けていただきました。学生団体に所属している方、そうでない方にも読んでいただけたら幸いです。

 

※学生団体…1つの共通の志のもとに学生が主体となって組織されている外部への価値提供を主眼とする団体。(成田さんの定義)

 

 

成田 理(なりた さとし)

早稲田大学社会科学部3年

学生団体SPIC代表

 

 ●『学生団体を一つの選択肢にしてほしい』

 

 

■SPICの活動内容を具体的に教えていただきたいです。

 

——団体理念としては、「学生団体のための学生団体」としたほうがキャッチコピーのようでわかりやすいですが、厳密に言うと学生団体全体のpresenceを高めるというミッションを掲げています。特に僕たちは大学生における学生団体というものをサークルと同じくらいのものにしたいと考えています。大学時代のコミュニティーの選択肢の一つとして、学生団体というものがまだまだ大学生みんなの選択肢に入っていないので、そこをせめて選択肢として一人でも多くの人にもってもらいたいなというのが僕ないしは団体の想いです。

そのために今は、全国の学生団体が集まって自分たちの活動についてのプレゼンテーションを行う「学生団体コンテスト」(9月9日開催)というイベントに向けて準備をしています。

過去のイベントとしては学生団体合同新歓フェスタ、学生団体向けのセミナー、学生団体の幹部を集めて悩みをシェアし解決していくワールドカフェ、学生団体のプレイベントとして人狼大会というものもやりました。

 

 

■僕もそうでしたが、大学1年生の春って学生団体の存在を知らなくて大学と言えばサークルと考えるのが一般的だと思います。

 

——そうですよね。そういう意味でも学生団体全体を盛り上げていく必要があるのかなって思います。そういう風になれば団体の成功ではないですが、成果は出たのかなと思いますね。そのためにまず学生団体コンテストをやって順位をつけることは厳密には難しいですが、僕らなりの審査基準というものがあるので、ちゃんと活動している団体をブランディングできて学生団体ってすごいと興味をもってもらえるきっかけになればいいのかなって思っています。

 

■SPICに入った経緯を教えていただけますか?

 

——もともとKINGというビジネスコンテストの団体(Business Camp KING)があったのですが、そこに1年から2年の9月まで所属していました。1年半が任期でしたので、引退をした後はKINGの活動で関わった株式会社イノベーションの社員の方にインターンに誘われました。しかし、平日の昼間のインターンだったこともあり、学校にも行かなければいけないし、営業はKINGに所属していたときにやっていたので、営業は一回休みたいということもあり、インターンを断りました。僕以外にもインターンに誘われた人がいまして、同じような理由で断っていた方もいました。

でも、せっかく集まったんだし何かやろうよということになり、学生団体をやろうという話に至りメンバー6人でSPICを立ち上げました。0から何かを作っていくということもやってみたいと思っていて、そういう意味でこの団体に入ったという感じですね。

 

 

■人数が少ない点で苦労したことや、少ないからこそできることって何かありましたか?

 

——良かった面は少ない人数だからこそ、連携もとりやすかったです。悪い面でいうと人数が少ないのでみんなそれなりに忙しく、ミーティングを休んでしまう人もいました。当時は僕だけ2年生で他のメンバーが全員3年生であったので、忙しいのはわかっていましたが、怒りたくなるときもありましたね。それでも、3年生が活動を終えてSPICのことを大事にしてくれている気持ちが分かりましたし、休んだときは自分で穴埋めをしていたのを知っているので、活動しやすかったです。

 

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 (昨年度の学生団体コンテストの様子)

 

●『知らない世界にお出かけしよう』

 

 

■東京学生イベントweek2013(9/1から9/9まで様々な学生団体がイベントを連続して行うイベント期間)をやろうと思ったきっかけはなんでしょうか?

 

——9/9にある僕たちの全国学生団体コンテストももちろん重要なんですが、僕自身大学3年生で一番の挑戦になるかと思います。もともと社会人向けに連日でセミナーを開催していた団体さんがいて、これを学生でやったら面白いのではないかと思い、挑戦しました。夏はイベントがたくさんあるし大丈夫と楽観視していたのですが、そんなに甘いものではなかったですね。いろんな団体が協力してくれました。

イベントweekのコンセプトが『あなたの知らない世界に「お出かけ」できる9日間』となっているんですが、僕としては普段イベントに行かない人に来てほしいと思っています。せっかくイベントを9日間連日で大きく見せてやるということはもっと影響力を増やしたくて、単発でやっても来るような人たちがただ来てもしょうがないので、そんな大きなお祭りやっているんだと思って来てほしいですね。それがどういう人かというと大学生の中でもお出かけが好きな人、予定を埋めたがる女の子などいると思うのですが、そういう人たちのお出かけの延長にこういう学生団体のイベントが入ればいいなと思いますね。

 

 

■お出かけしたくなりますね(笑)。9/9にあるSPIC主催の学生団体コンテストは全国規模ですが、地方などの現地にも訪問したのでしょうか?

 

——行きましたね。まだSPICが設立して9/9の時点でも1年も経っていないのですが、全国規模でやりたいと思っていました。去年のコンテストは関東だけでした。今年、関東と関西は予選があるのでネット上の人気投票をやりました。北海道・東北/北陸・中部・四国・九州は実際に6月に僕と他のメンバーで全国を周り実際に学生団体の方にお会いし、その場で交渉してキャスティングしました。

 

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(懇談会後の集合写真!) 

 

 

●『団体をなくしたくない』

 

 

■昨年のコンテストのことを少し聞きたいのですが、印象に残っていること、印象に残っている団体はありますか?

 

——そうですね。印象に残っていることは、優勝したあしなが学生募金事務局という団体ですね。コンテストに懸ける想いというものがすごくて、準備も熱心にして、横断幕のようなものも持っているんですよ。そして実際にコンテストで優勝しました。当時SPICはできたばかりで何かやりたいという想いだけでコンテストに対して妥協していた部分もあったのですが、その団体がコンテストで優勝して、賞状をもらうときにプレゼンターの方がすごく泣いていて、そのときに思ったのが駆け足でやってきたけれど、このイベントに懸けていてくれてたんだなぁということを感じました。嬉しかったですね。

そのときまで迷っていたことがあったんですよ。SPICを続けるか続けないか。一人で続けるのは負担も大きかったですし、そのときはこんなことやろうと思っていなかったですし。コンテストが終わったら考えようと思っていたら、泣いている姿を見て、このままSPICをなくしたくないと思い、そこで一人でも続けようと思いました。

 

 

■それが今代表をやっているきっかけでもあるんですね。

 

——そうですね。それが一番大きいですね。代表をやりたかったとか今後の成長のために0からものを作る経験もしたかったという理由などもありましたが原点はそこかなと。僕が続けないとこのコンテストは一回で終わってしまいますから。3年生が全員引退して残るメンバーは当時2年生だった僕だけですし。集客で大変だったこともあったのですが、当日の運営もいろんな方に助けてもらいましたし、団体をなくしたくないという想いがありました。

 

 

■代表になる前と後で自分が成長したなと感じることはありますか?今までそういう役職をやってこなかったからこそ何か感じるものがあるのではないかと思います。

 

——代表とは関係ないかも知れませんが、人に頼ることを覚えました。今までは自分で何でもやりたがる人であったし、どちらかというと自分に仕事を任せてくれというタイプでした。やっていることが自分の団体の規模に比べ大きいことがわかったので自分に限界がきたことがありました。自分はどちらかというとプライドが高いほうだと思うんです。あんまり弱いところを見せたくないというか。自分が頑張っているところを見てほしいから、困っているところを見せたくないし言えないし。でも、人に頼らなければできないこともあるし、うまく頼ることも必要なんだなと。僕が活躍するのではなく団体が成功することが大事なんじゃないかと思いましたね。

 

 

■成田さんなりのリーダー論ですね。

 

——言い方が悪いかもしれませんが、後輩にはむしろ勝手にいろんなことをやってほしいんですよね。その上で僕が管理をするので。これやりたいとかもっとこうしたほうがいいとか無責任に言ってもいいと思います。本当に感じたことを言ってくれれば。それを整理するのが僕の役割だと思います。後輩には当事者意識をもっともってほしいなと思います。

 

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●『ブームではなく当たり前に』

 

 

■コンテストの参加団体にどういった点で頑張ってほしいか、またコンテストの参加者にメッセージなどがあればお願いします。

 

——自分たちのプレゼンにまず誇りを持ってほしいですね。自分たちがもっている理念とかに自信をもってほしくて、友達にも自分がやっている活動に自信をもって言ってほしいです。プレゼンでも活動内容よりも理念を伝えてほしいですね。Why・なぜそのような活動をしているのかということのほうを大事にしてほしいです。なぜそういう活動を行っているのか、価値があるのかということを伝えれば、学生団体というものも評価されるのではないかと思います。

観に来る人にとっては、何をやっているかも重要ですが、それはその団体の色でしかなくツールなので、その団体が何を目指して、何が目的でそんなことをしているのかというところを見てほしいです。

 

 

■最後に、成田さん自身の目標とSPICが今後どうなっていってほしいか教えてください。

 

——僕自身の目標は、ブームを作るのではなく世の中の当たり前とか未来の常識を作って浸透させていきたいと思っています。このSPICの活動もその一環だと思っています。学生団体というものが、もしかしたらこのコンテストが成功して学生団体ブームになるかもしれません。ブームになってほしくなくて、それだと終わってしまいますから。大学生活にとってサークルというものはブームではないですよね。当たり前じゃないですか。学生団体がサークルと同じように当たり前のものになってほしくて、そういう想いで活動しています。将来になり、今後ずっと当たり前のものになってほしいというものを作りあげたり、浸透させていく役割を担った人間になれればいいなと思っています。

SPICに関しては、今後の方向性は全くわかりません。コンテスト自体を今は頑張ってとにかくいいものにして、そうすれば僕が続けたように誰かがなくしたくないと思い、続けてくれるのではないかと思ってその覚悟を持ちました。SPICの続きのシナリオは次の人たちが書いてほしいです。僕の仕事は引き継ぐことではなく、コンテストを成功させることですね。

 

 

(編集後記)

僕自身も学生団体というものがもっと広がっていってほしいという想いがあるので成田さんの活動には素直に応援したくなりました。また、なぜそこまで学生団体にこだわるのかということもインタビュー後にプレゼンをしていただきましたが、プレゼンでないと伝わりにくいと思いましたので残念ながらここでは伝えることはできないです。成田さんの定義した通り一つの団体理念や想いに乗って、価値を仲間と共に創りあげていく経験というのが学生団体の活動です。学生団体のことをもっと詳しく知りたいという方、ぜひ成田さんにお話を聞いてみてはいかがでしょうか。

 

 

また成田さんからですが、「現在、秋からの新規スタッフ募集中!ご興味ある方は公式HPのお問いあわせフォームからご連絡お願いします。」とのことなので興味ある方はぜひ!

 

 

 

 

 

学生団体SPIC…http://www.spicaspic.net

東京学生イベントWeek2013…http://spicaspic.wix.com/tgw2013

 

Facebook…成田理

 

【インタビュアー・文・写真…木村優志