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大阪市中央区の道頓堀川にかかる心斎橋筋にある戎橋
通称『ひっかけ橋』

 

大阪、ミナミの中心に位置するこの橋の上で
経済的に恵まれない子供の幸せのために
“幸せのサンタ募金”を行う

サンタクロース、谷川賢志がいる

 仮面ライダーのように
いつも子供達のヒーローでありたいという意味を込めて
ライダーというあだ名で活動してる

彼は何のために募金活動を行うのか

 

 

気づいてしまったんですよ、僕

 

「たしか、5年前ぐらいのクリスマスの日のことでした。
 テレビでクリスマスで賑わっている街中の様子が放送されていたんです。
 それは、もう本当に楽しそうで、サンタクロースが飴ちゃんを配っていたり、幸せなムードに溢れてたんです。
 でも、その中で一瞬だけちょっと言い方が悪いのですが、小汚い服装をした小さい子供が映っていたんです。」

 

この一瞬の映像が彼の活動のきっかけとなった。

 

「僕は子供のときはちゃんとプレゼントも貰えて、
幸せなクリスマスを過ごすことが出来ていたんです。
でも、それって絶対じゃないなって気づいたんです。
もしかしたら自分もテレビの中の子供みたいになっていたかもしれないと思ったんですよね。
僕は運が良かっただけなんです。」

 

もしかしたらと思うと、恐怖さえ覚えたそう。

 

「でも運あって、良かったーで終わっちゃいけないと思ったんです。
せっかく気づけたんだから、何かアクションを起こして、変えていかなければならないと思ったんです。」

 

ライダーさんが“幸せのサンタ募金”をはじめたのは、2013年の1月5日である。

 

「元々僕は山口出身でこの思いを抱いたのも山口県でした。
 でも地元ではそんなことをなかなか言い出せなくて、何も行動に移せなかったんです。
 移せるようになったきっかけは大阪にきてからですね。
 こっちにきたのは就職がきっかけだったのですが、
たまたま同級生でこっちの大学に来てる友だちがいたんです。
 その子のやってるBarで色んなアツい仲間に出会ったんです。」

 

ラオスに学校を建てようとしている人
東北の支援をしている人
自分の夢を追いかける仲間に刺激を受けた。

 

「その人たちと話していたとき、自分が地元で抱いていた思いを思い出したんです。
 今ならできると思いました。」

 

 

目標は100万円

 

「僕はこの募金して貰ったお金で、
大阪市内の児童養護施設にクリスマスプレゼントを贈ろうと思っているんです。」

 

どんなプレゼントを贈るのだろうか?

 

「少しでも多くの子供達に、子供達が望んでいるプレゼントを直接贈りたいんです。
 そのために、今年は100万円集めることを目標にしています。」

 

2013年7月現在では342,530円集まっているそうだ。

 

「でもこの100万円ってのは一つのメドで、
将来的にはもっと大阪から、関西、西日本って広げていけたらいいなと思ってます。
 現実味は少ないって思われるかもしれないですが、
日本よりもっと厳しい経済状況の国や発展途上国にも、
『クリスマスってこんな素晴らしいものなんだよ』って伝えていくことも僕の夢の一つです。」

 

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サンタクロースの苦労

 

幸せのサンタ募金というだけあって
ライダーさんは実際にサンタの格好をして
この活動を行っている。

 

「最初は恥ずかしかったですね。
それに『どうせ詐欺なんやろ?』とか、『兄ちゃんの飲み代になるんやろ?』とか、
心ない言葉をかけられることもありました。
『僕のやってることは世間に受け入れて貰えないことなんかな』って不安になることもたくさんありました。」

 

そんな気持ちになった時いつも思い出すことがある。

 

「笑顔が消えそうになった時とか、つらくなった時とかは、
いっつも話を聞いてくれた仲間のことや
将来子供達にプレゼントを渡した時のことを思い描くんです。」

 

仲間と将来の子供達の笑顔がライダーさんの支えになっている。

 

「でも、勿論つらいことだけじゃないです。
 だいたい200人から300人のうち1人ぐらいの割合で募金をして下さるのですが、
その人に出会えたときは本当に嬉しいですね。
 僕がプレゼントを贈ろうと思っている年代の子供達も結構募金してくれるんですよ。
 あとは自分の活動を受け入れてくれる声をきいた時ですかね。
僕の活動を見て『自分も踏み出してみようと思った』って言ってもらえることもあったりして……
苦労もありますが、それ以上に嬉しいこともたくさんあるんですよ。」

 

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僕たちは自分で選ぶことが出来る

 私達大人は働くことが出来る。
自分でお金を稼ぐことが出来る。

 

「15歳未満の子は労働基準法で原則働くことが出来ないじゃないですか。
自分がどんな子供時代を送るか、幸せなクリスマスが送れるかどうかは
親や周りの大人にかかってるんです。
 でもそれはおかしいと思ったんです。
 クリスマスって子供も勿論やしみんなが笑顔になれる日のはずなんですよ。」

 

 子供達の笑顔のために活動を続ける。

 

「もっとこの活動を知って欲しいんです。
 僕は今基本一人でやっていますが、一緒にしてくれる人を探しています。
 やっぱり仲間とやった方が活動も高められるし目標も高く持てると思うんです。
 他にも知ってもらうためにホームページやフライヤーを作ろうと思ってます。
 僕はそういうことに強くないんで、
手伝ってくれる人が現れたらありがたいんですけどね。笑」

 

そう語ってくれたライダーさん自身は
どんなクリスマスをすごされたのだろう

 

「一番思い出に残っているのは、僕が小学生のときのクリスマスですね。 
 その当時デジモンが流行っていて、そのゲームを親にねだったんですね。
 でも、うちではゲームは禁止だったし、お店もどこも売り切れでどこにも無かったんです。
 そしたら次の日、親がくれたんです。
 必死に探してくれたみたいでその時は本当に嬉しかったですね。」

 

ライダーさんのような幸せなクリスマスを過ごせる子供が
一人でも多くなることを願う。

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クリスマス
それは子供みんなが笑顔になれる日

 

子供みんなの笑顔のために
ひっかけ橋のサンタクロースは
今日も活動を続ける

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【文・写真:酒井美佳】