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「いらっしゃいませ~!」 
お店に入ってすぐに彼女はとびっきりの笑顔で出迎えてくれた。

学生初のフレンチトースト専門店~The Foru Café~
店内はとってもいい匂いだった。

 

≪Who is 平井幸奈?≫
噂のスーパー女子大生。1992年生まれ。広島県出身。早稲田大学政治経済学部3年。大学入学と同時に料理の世界に惹かれ、現在は料理教室、ケータリング、カフェプロデュースなど、幅広く活動。大学2年の夏に、オーストラリアのシドニーにあるレストランbillsの本店で、総調理長のアシスタントを経験。現在は、学生初のフレンチトースト専門店『Foru Cafe』のマネージャーとして活動。現在は月1回の営業だが、2013年9月から本格的に店舗展開をする。いつもは可愛い笑顔で天真爛漫な印象の彼女だが、、、

 

L「もう広島弁はとれましたか?」
平「最近はとれたかもしれません!でも、話そうと思ったら話せるんじゃけど!みたいな(笑)」
L「かわいい・・・。」

 

■「キッチン」という新しい世界に魅せられました。

先日Foru Caféをオープンさせた幸奈さん。
一体、彼女はどんな世界を見てきたのだろう。

―――学生初のフレンチトースト専門店のオープンおめでとうございます!
早速ですが、幸奈さんの料理との出会いを教えて下さい。

もともと、とにかく食べることが大好きで(笑)。高校生までは料理教室には行っていましたが本格的に料理をしていたわけではなくて。本格的にはじめたのは、アルバイトがきっかけでした。広島から上京してきて、「どこでバイトしよう」って考えたときに「新宿でしょ!」って完全に田舎者のノリで決めたんです。お店は、受験の時に母と通りがかった所で、薄暗いレストラン街のなかでもひときわ輝くとってもオシャレな憧れの空間で。カジュアルフレンチのお店でした。ただのミーハーですよね。あはは!

 

―――実際、キッチンで働いてみてどうでしたか?

もう、とにかく全然仕事ができなくて!キッチンという場所は私にとってほんとうに新しい世界でした。机の上で勉強には少しだけ自信があったんですけど、それは全く通用しないんですよね。周りのスタッフさんたちは、若くても私の100倍、1000倍仕事ができて。キッチンの仕事って、何時までにどれだけ仕込みをするか決まってて、先の先を見越して全てを効率よくやる必要があるんです。勉強が好きな私にとって、これもある種の「勉強」でした。“体を動かす勉強”。仕事はできないし、それだからめちゃくちゃ怒られたし、時には理不尽に感じたこともありました。でもそれ以上に新しい世界に魅せられて。どんどんのめりこんでいったんです。

 

―――辛くてやめたいとか思わなかったんですか?

確かに身体的にも精神的にも辛いこともありました。でもフランス料理に興味をもって、掛け持ちで本格的なフランスレストランのホールをして、第二外国語もドイツ語からフランス語に変えて、フランスまで行って・・・。プラスの気持ちが断然大きかったので突き動かされていました。仕事もできることが少しずつできることが増えていって、お店で学んだことは、家で再現してみたり、頻繁に友達にふるまったりもしていました。

 

―――友達にふるまうなんて素敵ですね。

 「美味しい」って言ってもらう、ただそのシンプルなことが、とにかく嬉しくて。今でもこれは私の原動力です。“食べる楽しみ”から“作る楽しみ”そして“食べてもらう楽しみ”にシフトしていった感じですね。
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  ◆幸奈さんの手作りスイーツ

billsとの出会い

billsのコンセプト

まるでビルの家に遊びきたようなあたたかく開放的な空間で、フレンドリーなおもてなしと、新鮮な素材の味を生かした、シンプルでありながら独創的なメニューを提供する。

これだ!!!って (笑)
billsのコンセプトを知ったとき、びびっときたんです!フランス料理とはある意味逆で、日常的、でもしっかりブランディングができてて、私の憧れのお店でした。

 

―――billsとの運命的出会いですね。

 とにかく職場の人がみんな素敵な人ばかりで、とっても働きやすい環境でした。こんなに楽しくてお金もらえるの?って変な気分で(笑)学生は私しかいなくて、だからといって甘えられないので、シフトは入れるときは、全部入っていました。気付いたら1日12時間働くのが普通になっていましたね。

 

―――学校との両立はどうしていたのですか?

必死でした。billsに入った当初、2年の前期で1年分の単位を取ったんです。学部外の授業で自分の興味がある授業だったり、面白そうな授業だったりを片っ端から受けて。1年生の時、大学での勉強に対してどこかで不満を持っていたからその反動で。極端だけど、このことで自分を見つめ直すきっかけにもなったし自分の軸も定まった気がします。大学には取らなきゃ損する隠れ授業って沢山あるんですよー!

 

■食は言葉の壁も超えるんだ。

―――2年生の夏にオーストラリアのシドニーに行かれたそうですね。

 シドニーにはbillsの本店があって、そこで2ヶ月間働かせてもらったんです。海外に行きたいとはずっと思ってて、でも両親から金銭的な援助はしないと言われていたので、どうせ行くなら型にはまった留学システムよりもワーキングホリデーがいいなって。bills表参道のヘッドシェフとbillsJAPAN総料理長に「無給でいいのでシドニーで働かせてください」って申し出たら、快く話を通してくださって。本当にほんとうに、上司に恵まれていました。

 

―――ワーホリでオーストラリアに行くという決断はとても大きなことですね。

 背中を押してくれたのはお母さんでした。でも決めたら思い切っちゃうタイプなので、すぐにワーホリビザ、飛行機とホストファミリーを手配して、、、でも正直あまり深く考えてなかったですね。

 

―――実際行ってみてどんな体験をされましたか?

 現地のキッチンは日本のキッチンとは全然違って、まず私が行ったときには4年以上経験のあるシェフしかいなくて、キッチン用語もままならない私は、異国から来たただの邪魔者でした。(笑)仕事ができないってすごく辛いことなんですよね。でも言われたことは絶対一回で覚えることにしようって、ノートを作って毎日復習して努力して、、、もう我武者羅でした。(笑)

―――苦労の分だけ努力されたんですね。

 その期間に得られたものは本当に大きかったです。でもその努力の甲斐あって、初めてヘッドシェフに「ありがとう」って言われたときは、もう涙が出るほど嬉しくて!少しずつ、仕事も任せてもらえるようになって勤務時間も延びて。ちょうどその時期に、シドニーのbillsでメニューチェンジがあってそのミーティング・トレーニングに参加させてもらったり、仕事終わりにシェフたちとお酒を飲みに連れて行ってもらったりして、本当に、夢の様な毎日でした。

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     ◆シドニーのbillsにて

―――それは貴重な体験ですね。

 ワーホリビザは、一生に一回しか取れないから、帰国するかしないか直前まで迷うくらい、素敵な毎日でした。特に最後の2週間は、bills総料理長のイギリスの新店舗メニュー構想のアシスタントをさせてもらって。総料理長はその場でパパッとレシピを書いて、これ作って言われるんですけど、もう天才としか言いようがなかったですね。日本人とは全く違う美的センスで、驚きと発見の連続でした。

 

―――オーストラリアの生活を通して感じたことはありますか?

 ホームステイ先でオーストラリア人、ドイツ人、オランダ人、韓国人、イギリス人って世界各国の沢山の人に私が料理を振る舞ってホームパーティーをする機会があったんです。言葉が100 %通じなくて辛い想いをすることもあったけど、みんな心から「美味しい、美味しい」って言ってくれて!そのとき私は感激して、鳥肌が立つほど嬉しかったんです。今もこう話してて鳥肌がたつんですけど(笑)「食」って世界共通だな、言葉の壁も超え得るんだな、って、身をもって体験しました。これが私の原体験です。

 yukina4◆ホームステイにて

 

■わたしの原体験を”ForuCafe”に。

―――原体験が今の活動に繋がっているんですね。

10年、20年経験のあるシェフには料理の腕は到底かないません。でも私にしかできないことがあると思うんです。帰国してからは経験を発信したいと考えて、学生のための料理教室、ケータリング、カフェのプロデュースなど、原体験の「美味しいがみたい!」というコンセプトのもと、幅広く活動してきました。最近は自分のなかで、「継続したい」という想いが強くあって、とってもとっても嬉しいことに、今回チャンスをいただいたので、カフェをオープンさせることにしました。
ForuCafeの“Foru”は、“for U”=”for you” つまり“あなたのためのカフェ”。お客様一人ひとりに「美味しい」を届けたい。という想いを込めています。

 

―――Caféをオープンする上で苦労したことはありますか?

 苦労とは捉えてませんが、想像以上に大変なことがたーっくさんあります。(笑)経営、仕入れ、メニューなどトータルで考えないといけないので、もちろん一筋縄ではいきません。今は9月のオープンに向けて、毎日駆け回っています。想像以上にやることは沢山あるし、現実と理想と数字と、向き合っていかなくてはいけなくてなかなか難しいですねー。

 

―――辛いと感じることはありますか?

正直時々、「なんでこんなことやってるんだろう」って、ふと思っちゃうことはあります。でもそんなときは、原点に立ち返るんです。
「美味しいがみたい」
とってもシンプルで馬鹿みたいだけど、これにつきるんです。絶対に、なにがあってもこれを貫きたい。とにかくスピーディーに進めます!

 

―――「学生初のフレンチトースト専門店 ForuCafe」をこれからどんなお店にしたいですか?

 “ここにしかないフレンチトースト、
 これまでにないフレンチトースト、
 あなたのためのフレンチトースト”

味もサービスも、「学生だからといって妥協しないクオリティ」を目指します。学生に内向きなカフェにもしたくないし、ただオシャレなカフェにもしたくないんです。特に味はすごくこだわっていて、「とぅるん、パリっ」っていうのが私のイメージなんですけど、店舗展開に向けてまだ改良中です!

“見た目は華やかで、中がとぅるん、外がパリッとした、これまでにないこだわりのフレンチトースト”

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ちょうど今、私の想いに共感してくれて本気で一緒にお店を作ってくれる人大募集中です♪

 

―――幸奈さんの描いている未来を教えて下さい。

近い夢はForuCafeで、沢山の人に「美味しい」を発信することですね。将来的には違う形でも発信し続けたいと考えていて、個人的には技術だけではなくビジネスセンスも中身も兼ね備えたいです。あとは今、未熟な私を支えてくれる人が沢山いて、この感謝の気持ちを何らかの形でお返ししたいですね。

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Facebook:https://www.facebook.com/yukina.hirai.5

foru cafe FBページ https://www.facebook.com/forucafe

「foru cafe」今後要チェックですよ

私はここのフレンチトーストを食べて、フレンチトーストの概念がガラッと変わりました。

見た目が華やかで、中がとぅるん、外がぱりぱり。愛情こもった一品をぜひみさなんも!

 

【インタビュアー:山口萌絵】

 

好きなことを極めること。

”好きなことなら 頑張れる”とよく言う。

でも、頑張る極めるは違う。

好きだけじゃない、何か心を揺さぶるものがないと極めるってのは辛いこと。

誰かの笑顔のために、そして

「美味しい」のために・・・

幸奈さんはこれからも、周りから力をもらって自分を極め続けるだろう。