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ある日私は、Twitterで2000超フォロワーの居る大学生にフォローされた。
どうやら、とにかく顔が広い人らしい。

「人を魅せられるものを作りたい」


元体育会所属、元プログラマー、現カメラマン

一見共通点のない謎の経歴から、なんだかすごさが滲み出ている

 

しかし私がカレーのツイートをすると、すぐさま食いついてきた。

すごそうなのにフレンドリー……、この人は一体何者なのか。

 

 

太田雄喜(Yuki Ota)
1990年、大阪府生まれ。
大学内でのコミュニティづくりを通し、現在は『Pic Lab.』代表兼カメラマンとして、関西の学生を中心にカメラチームを結成している。

個人としても『じょり・ふぃーゆ』広報カメラマン、『Ecocawaii project』広報カメラマンなど、様々な団体において撮影担当や企画に携わっている。

 

 

 

その分野において、自分の名前を残したい

本気でやって、思い切って辞める勇気が、今の自分を作ってきた。

 

 

 

——さまざまな活動をしてはるイメージの強い雄喜さんですが、最初から活動的だったのですか?

 

僕はいろんな世界見たかったんですよね。水球という人生で一番やってたことを辞めて、変わったと思いますね。


部活が無くなって何したらいいんだろうと思った時に、性格も考え方もリセットしようと思いましたしね。もしそのままやったら、ずっと引きこもってたかもしれないです。一人っ子やし(笑)。


高校時代なんてもっとトゲトゲしていましたし、スポーツを辞めたら心も身体も丸くなりました(笑)。感情に任せていた怒りを情熱にベクトルを変えられたり、人と接する時の反省点も見えて、自分の思いを伝えられるようになりましたよね。

 

 

——トゲトゲしていたイメージがありません(笑)。情熱へとベクトルを変えるようになって人と関わることも増えたんですね。

 

自分になかったからこそ、謙虚さや素直さはほんまに大事やと感じています。自分がトガっていて、人の意見入れるの嫌いやったのが、人生楽しくなりましたもん。


そして体育会って明るい子が多かったので、僕が声をかけてコミュニティを作ったりしていました。大学内では競技の枠を越えて、いろんな体育会の子と関わる 場を作っていました。80人くらいと規模も大きくて、今も刺激し合える良い仲間たちやと思っています


昔から、みんなで交流するのが好きなんですよね。プログラミングをしているときは、知り合いも居なかったですし……今では『カメラ持ってる人』で分かってもらえて嬉しいですね。

 

 

——プログラミングをやってはったんですか?体育会からとてつもない転換ですね(笑)。


1年間プログラミングの勉強をしていました。退部して何かしようと思った時に『プログラミングや!』と思いついたんです(笑)。

 

もともと家電が好きで、「スマホすげえ!」と思ったりして(笑)、iPhoneのアプリを作りたかったんです。友だちと2人で切磋琢磨して、HP制作も勉強して、受注までしていました。でも受注まで出来て満足しましたし、自分の中でプログラミングに疲れました(笑)。

 

 

——雄喜さんは何でも極めたい気持ちが強いんですね。

その分野において、自分の名前を残したいんです。作品を作りたいということですよね。

 

でもプログラミングは満足したので(笑)、休憩しようと思っていた時に、とある東京のカメラマンとの出会いがありました。そのカメラマンのブログを見て興味をもって、実際東京に行きお話を聞いてすごく惹き込まれました。


僕は、プログラミングをしている時は超絶に引きこもっていましたが(笑)、『写真って、人の良いところを引き出せたり、普段では見られないところを見れるんだよ。』と教えられて、自分がもともと人が好きだったことを思い出したんですよね。

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人と触れ合うためのツールとして、カメラと生きていたい

カメラが、人と人とを繋いでいく。

 

 

——カメラが人の良いところを引き出してくれるとは、当たり前に触れすぎていて気づかなかったです。


それくらいカメラを通して人に触れることで、感性が豊かになる悪くもなるんですよ。カメラは対話なんです。どんなにカメラが高くても、性能が良くても、モ デルを笑わせられなかったら失格なんです。そういうコミュニケーションを自分自身向上したいと思いましたね。


僕は『人と触れて感じ取るのが好きだ!』と思い、僕にとって人と触れ合うためのツールとして、カメラと生きていきたい思ったんですよね。

 

そして僕のおじいちゃんがアマチュアカメラマンだったという影響もあって、実家にはたくさんカメラがあったり、カメラに触れる環境的に恵まれていたこともポイントでした。

 

 

——カメラマンと出会ったからこそ、自分の本心に気づくことが出来たんですね。それから雄喜さんは、個人としても様々な団体で活動しているんですか?


そうですね。現在は『じょり・ふぃーゆ』『Ecocawaii project』という団体でも活動しています。学生カメラマンは、やはりどこいっても足りていなくて、でも僕の場合は運営や企画にも回りたいと思ってしまうんですよね。


まあ、どちらも女性の団体だから複雑ですけどね(笑)。『俺で良いの?』って思います(笑)。それぞれの団体には一回関わってみたところ、男女関係なく魅 力的なメンバーだったんですよ。こっちから関わりたいと思っていたら誘ってくれたんですよね。それがたまたま女性だったというだけなんですが……(笑)。

 

ただただ僕は、環境に恵まれていると感じています。今やっていることも人から紹介してもらっていたり、声をかけてもらって入ることが多いです。

 

 

——それだけ雄喜さん自身に魅力があるんですね。


ギャップの塊だ、とはよく言われますね。実際に会ったら身体は体育会やし、それなのに中身がアホという(笑)。だから最初は怖がられたりするのですが、どんどんフレンドリーになってくれて、慣れるとナメられます(笑)。

 

まあ、やるときやる人間ですけどね。だからといって、いろいろ動いてるから偉いなんて全然思ってませんし、意識高いツイートなんてできひんし……(笑)。「そんだけフォロワー居るのに!」って言われて求められても、困りますよね(笑)。

 

 

——確かに初めて雄喜さんのTwitterフォロワー数見て、この人何者なのかと思いました(笑)。学生の中ではだいぶ多いですよね。


特に意図もなく、いろんなイベントに行って、増えて減って増えて……2000フォロワー維持というかんじですね(笑)。

 

僕はTwitterからも自分の撮った写真を出して行きたいとも思っているんです。『意識高い』ではなくて、写真を評価してもらったり、人柄だったり、『PicLab.(ピクラボ)』代表ということでフォローされたら嬉しいです。

 

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カメラを教えてもらい楽しさを知った僕が、次はチームで伝えていきたい

必要なのは、みんなが羨むチームでした。

 

 

——今おっしゃった『PicLab.(ピクラボ)』とは何ですか?


僕が立ち上げた団体で、シンプルにいうと、カメラチームです。でも、カメラチームとは言っても、決して全員がカメラマンではないんです。カメラもあるし、映るのが好きな子もいるし、企画が好きな子もいて、共通項がカメラということなんです。

 

僕はカメラを教えてもらって楽しさを知ったからこそ、今度はチームで伝えていきたいと思ったんですよね。そうして『カメラでこういうことしたい』という僕の想いに共感してくれた人たちが集まってくれて、現在は20人のメンバーで活動しています。

 

 

——団体立ち上げは大変だったと思いますが、苦労したことはありましたか?

 

誰を誘って良いか分からなくて、1人ずつ声をかけていた時は大変でしたね。でも、意識として共有できてメンバーに入ってくれたからこそ、集まったらすぐに動き出せたことが良かったです。


僕が関学ということもあって、コアメンバーは関学に多いですが、できたらどんどん広げていきたいですよね。そしてここでは打ち合わせもネット上ではなく、 リアルな関係を大切にしています。顔を合わせるためなら奈良まで行ったりもしますし、身体はってますよ(笑)。

 

1回生から4回生まで学年もバラバラで、みんなが個性的だからこそ、みんなに主役になってほしいと思いますね。僕が代表だからといって、縛り付けたりせずに、全員の意見で作り上げるコンテンツを尊重しています。

 

 

——『PicLab.』は企画もしているとのことですが、どのような企画がありますか?

 

『カ メラ×スタディーツアー』を企画しています。カメラを学ぶツアーがテーマで、みんなで修学旅行をしたいんです。大学生で修学旅行スタイルの旅行って無いで すよね。卒業旅行は行くけれど、普段と違う友だちで修学旅行したら楽しいんじゃないかなと思ったんです。修学旅行ということもあって、どんな勉強コンテン ツを入れるかは検討中です。


いずれ恒例になったら、誰もが参加できるものにしていきたいですね。内容の満足度で勝負したいと思います。これは女子限定企画ですが、今言える段階では8月末に開催予定ということだけなので、またチェックしていただけると嬉しいです!

 

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——大学生の修学旅行は素敵ですね、ぜひ行きたいです!『PicLab.』で何か目指しているビジョンはありますか?

『PicLab.』の着地点はそんなに決めていないですが、『みんなから必要とされるカメラチーム』『みんなが羨むカメラチーム』になって欲しいと思います。


活動としては企業さんとも何か撮影依頼をいただいたり、カメラから始めて広告、映像、PR、フリペの専門分野をしていきたいと考えています。


スナップなどもしていますが、僕たちは泥臭くめっちゃスカウトしています。見た人にも「こんな子がこの学校にいたんや!」と思ってほしいですし、カメラを通して気づきを与えていきたいと思います。

 

 

——それでは雄喜さん自身が、これからやっていきたいことはありますか?


今年はダイビングのライセンスを取りたいです。というのも、海に潜って写真を撮りたいんですよね。ずっと泳いでいたし、カメラだし、これって今までの経験から生まれた、新しいやりたいことなんですよね。とてもわくわくしています。

人生は一回しかありませんから、ずっと新しいことを見ていきたいです。

 

 

 

 

『その分野において、自分の名前を残したい』
という明確なプライドと
それをカバーする人間性が、今の彼の信頼を作り上げてきたのだと感じた。

彼のカメラが切り取るのは、一体どんな世界なのだろうか。

 

代表として、太田雄喜として、カメラマンとして
これからもみんなから愛され、必要とされる人であるのだろうと思った。

 

 

Facobook:太田雄喜(Yuki Ota)

Twitter:@o345y


【文・写真:三宅瑶】