彼に会って話をすれば、
きっとあなたもその思いの厚みに圧倒される。

朗らかな笑顔に秘められた熱意、

たゆまぬ努力に裏付けされた覚悟…


頭がいい、だけじゃない。

激アツ医学生・寺本将行の「本気」を届けます。

 

 teramoto masayuki

PROFILE

寺本 将行(てらもと まさゆき)
1993年生まれ、奈良県出身。

昨年「世界は今」という授業をきっかけに、様々な分野の人や考え方がつながる場を作ることで、阪大からグローバルリーダーを作ることを目指す団体「阪大SCB(Student×Society Community Bank)」を立ち上げ、代表を務める。

阪大MESS(Medical ESS)に所属し、昨夏にはヨーロッパを中心にバックパッカーにも挑戦。

「第1回阪大語り場speak out!!」では120人の観衆を前にプレゼンを行い、最優秀プレゼンターに選ばれた。

現在は公衆衛生学を専攻する傍ら、第2回speak out!!の運営、医療のプラットフォームmedixの立ち上げを準備中。

 

 

 

動いて、経験して、見て、知って


彼はまだ学部2年生だが、1年生の間にすでに様々な活躍を見せている。

 

「阪大SCBは、様々な分野の人達がもっとつながり、人や考え方が交差する場をつくりたくて、立ちあげました。

俺たちの定義する次の時代のリーダーシップは、専門性を縦軸、幅広い教養を横軸と見立て双方向に精通していけること、すなわち逆T字型人間です。

世界では今、色んな分野の人がひとつの問題に関わって解決方法を導いています。例えばガン検診の受診率を上げるには、医療の立場の人間の力だけではなかなか広まらないけど、マーケティングの人たちが関わることで向上させることが可能になるんですよね。

一方で個人においても、異なる視点から物事を見れるのと見れないのとでは、大きく違ってくると思っています。

だから大切なのは様々な分野の人たちが考え方をぶつけあうことなんです。社会に出たら、学部なんて関係ないですしね。」

 

離島で働く医師の現場を体感するため、沖縄へ一人旅をした経験も。

 

 

teramoto okinawa 2春休みに行った沖縄一人旅の様子。)
「沖縄最高でした!先生は本当にかっこいい方で、
改めて泥臭い人間っぽい、そしてパワフルな医者になりたいと思いました。」

 他にも辺野古や高江の基地反対テント村などを訪れ、現地の方に話を聞いたそう。

 

 

「島民800人の島に、医者はたった一人って、すごくないですか?

その先生は何でも診れて、島民の健康管理を担っていました。そこでは医者は病院にいるだけじゃ駄目なんです。

都会では箱の中に縛られてなかなか外に働きかけられないけど、島のお医者さんは先手先手で予防対策を取る必要があります。

自分自身次の時代は予防医療が重要になってくると思っていて、それを実際に見るために足を運んだし、見に行ってよかったと思いました。」

 

行動一つ一つに明確な目的と意味を持たせている。

それをたどれば、「最高の医者」を目指すどこまでもストイックな姿が見えてくる。

 

 

 

頑張れば頑張るほど、人を救える立場にあるから。

 

団体の代表、新しいプロジェクト、バイト等…

多忙なスケジュールの中でも、勉強もぬかりなくこなして絶対に怠らない。

すごいですね、と感嘆するとすぐにこう返ってきた。

 

「すごくはないです、本当にすごいやつを俺は知ってますもん。模試で全国一位取っちゃう人とか、周りにそんな人達ばっかりおるから、自分のことを全然すごいと思えないです。
ほんまに、おごるなんていう感覚が全くないんですよ。自分は常にアホで、そいつらと戦って負けた経験なんていくらでもあります。

 

でもだからこそ、敢えてすごいやつらがいる環境に自ら飛び込んでいます。自分が常に一番下、一番できない環境にいたいんです。」

 

なんでそんなに自分に厳しくなれるのだろう。
医学部なのだから、カリキュラムに沿ってさえいれば将来も保障されているはずでは。

 

「確かに普通にいけば安定が待っている。でもレールに乗ったまま医者になっただけでは、治せない人たちが必ず出てくるじゃないですか。

どうせ医者になるならやっぱ今治せないたくさんの人を治したいんよね!リスクを負ってでも、新しい仕組み作ったり、研究を社会に役に立つレベルで実現したいんです。


たぶん俺の根底にあるのは、人って他人の役に立って初めて存在価値が生まれる、という思いなんですよね。

誰かの役に立つことに働く意味があると考えているし、だから困ってる人がいるならば医療者としてリスクを取るのは当然。

健康な人がなぜ本気にならないのかと思うんです。時間をどのようにも使える身分にあって、これだけ人の役に立てる職業なのに、なぜ努力しないのって話です。

頑張れば頑張るほどたくさんの人を救える立場にいるのだから、じゃあ、やるしかないでしょ(笑)!」

 

娯楽に流されず目標に全力であり続けられるのが、彼ならではの強さだ。

「常に明確な目的を持って何かをやっていたいんです。友達と遊びに行くのは普通に好きやけど、何も考えず長期間過ごすとか逆にストレスになります。(笑)

だからつらいとは思わんくて、英語でも厳しい環境(※MESSのこと)でめっためたにされるけど、その分海外行ったときにしゃべれるから楽しいじゃないですか。キツいトレーニングを積むことで、できることがすっごく広がっていくのが嬉しいんです。」

 

ビジョンを見据えて、絶えず自分を鍛錬している。

「それが自分の好きなことですから。」

 

 

 

人として、医者として、最高を目指す

 

そんな彼が、医療を志すようになった経緯とは。

「最初はほんま単純で、親と一緒に見ていた医療ドラマに影響されて憧れていただけでした。あとは俺が中学の時、兄貴が通っていた京大でiPS細胞が初めて作られたこともあって、漠然と医療に携わりたいと思っていました。

でも医学部に入るため勉強していた高校時代、おばあちゃんが亡くなって……、その時初めて「死」というものをリアルに感じたんです。

本当にこの、人の命というものを救えるならば、医者というのは自分の一生を捧げる価値がある仕事だな、って思いました。絶望感もあったけど、その経験が『やってやる!』というバネになったんです。」

 

では、寺本さんの考える最高の医者とは、どんな人なのだろう。


 

「平凡かもしれんけど、常に患者さんのこと考えている人です。日々その人達のことを考えて、どうやったら救えるかアイディアを常に思索する人、正義感を持ち続けて日々努力を怠らない、そんな医者ですね。

 

あとは最高の技術や知識を持っていること。専門性で劣る人間の話は誰も聞いてくれないし、本当に優秀な医師は自分に自信があるから患者さんにもめっちゃ優しくできるんですよね!

本当の意味での変化を起こせるのはその分野で一流の人だけです。だから誰よりも勉強して、この世界で認められ、一流になることを目指してます。」

 

teramoto speak out

第1回speak outにて。

「俺はメディカルイノベータ―になる!」と言い放ち、プレゼンを成功させた。

 

 

 

 

変化を恐れない

 

「俺が一つどうしても伝えたいことがあるとするならば、
熱意をもって取り組んでいたら、日々めちゃめちゃ楽しいということです。
 

だって目の前のことやってればいいだけの人生なんて、さみしいじゃないですか。

なかなかいっぺんに大きいことを変えるのは難しいかもしれないけど、小さな試みでも社会に投げかけて、大きなムーブメントになるならそれでいい。


俺たちが当然のように受け入れてる社会体制も、タイミングが重なって慣習的に成立しただけのものが、歴史上たくさんあります。例えば保険制度などは、できた当時はそれで良かったのかもしれないけど、これから先財政上回らなくなるのは目に見えています。

 

それが本当にベストなのかは、時代によって変わります。正しいと思ってたことが正しくなくなってくるとき変化が必要だけど、レールに乗っている人間は、既得権益にとらわれて変化を恐れてしまうから対応できません。

自分が正しいと信じるところがあるのなら、リスクを顧みず新しいことに挑戦していける心構えが大切なんじゃないかと思ってます。」

 

teramoto last

人生において大切にしていることは、と聞くと、「筋を通すこと」と。
「一度やるって決めて人を巻き込んだんなら、最後まで貫かないと。
何事もなあなあにしたくない。」

 

最後に締めの一言をお願いすると、

しばらく考えてからこの言葉を捻出して下さった。

 

「地べた這いずりまわって患者さんを救う、アツイ医者になりたいです!」

 

 

 

寺本さんが何度も口にしたのが

「リスクをとっても、本気でやってやる。」

ともすれば薄っぺらになりそうな言葉も

彼が語れば、無限の可能性を感じさせる力を持つ。

人一倍自分のやりたいことに全力だから
その熱意が周囲に伝染していく。
彼ならきっと、閉鎖的な医療の世界に
風穴を開けてくれることだろう。

 

Facebook:寺本 将行
Twitter:@teramo_osaka

SCB Facebookページ:
https://www.facebook.com/handaiSCB

 

【文・写真:福良碧】