橋口さん
 
ガクセイ基地―

2011 年10月末に東京で発足した学生向け情報発信団体。WEBサイトを通して『学生』という枠を超えた広い世界で学ぶ大切さを伝え、またその環境を提供してい る。具体的な活動は企業、団体、個人への取材、その記事の掲載や、イベント案内をするなど、学生へ向けた様々な情報を発信している。

そのガクセイ基地が2013年3月、関西に進出した。橋口さんは関西での活動を最初に始め、関西統括として現在5名のメンバーを率いて活動している。

ガクセイ基地: http://gakusei-kichi.com/

 

「も ともと普通の大学生で、テニスして酒飲んでスロットやって…って生活をしていました。でもいざ就活した時に、外の世界について、自分について何も知らな いってことに気付いて……それがすごいショックでした。あと1年、自分に時間をかけて考えてもいいかなと思ったんです。」


私の「なぜガクセイ基地の関西統括になったのか」という問いに彼はこのように答えた。この答えにたどり着くまでの様々な経験。その内容は濃く、けれどもどこか爽やかな彼のストーリーとは……

―橋口 裕貴 立命館大学

 

―活動のきっかけは就活での気づきだったのですね。
それまではどんな学生だったのですか?

 それまではさっき言ったようなクズな生活してました(笑)。けど1年生から所属していたテニス同好会は結構ガチでやっているとこだったんで、週6で練習し て、試合に向けて頑張っていました。最後は幹部もやって、練習している時はすごいしんどかったんですけど「やめたい」とは思わなかったです。一生懸命やっ ていたんで、しんどくても楽しかったし、むしろその時はしんどいと感じてなかったんです。

 その経験から、一生懸命やっていたらしんどいことも楽しいって思えるんだって感じて、就活でも「バリバリ働きたい」という思いで挑みました。

 

橋口さん5 

 

―その就職活動で「何も知らない」ってことにきづいたとおっしゃっていましたね。

 

  「バリバリ働きたい」って思いはあったんですけど、「何のために働きたいのか」って考えがなかったんです。面接で隣の学生が「僕はこの会社で世界を変える 仕事をしたいんです!」って本気で言っているのを見て、「いやぁ、俺はそんなこと言えないな。」と思ってました。それほどの経験も夢もなかったんです。そ の時に自分の軸がほしいと感じました。

で もバイトもあんまりやったことなくて、働くってどういうことなのか、社会に何があるのかって全然知りませんでした。バリバリ働きたいって思いはもちろんだ けど、どうしてバリバリ働くのかって考え始めたら、社会のことを知らな過ぎる自分に気付きました。それで他のことをやりたいなと思ったんです。

 

 

―それでガクセイ基地を?

 

 いや、まずやったのは読売新聞の営業です。

 

 

 ―新聞社の営業!?そんなアルバイトがあるのですね。

 

 いや、なかったです(笑)。とりあえずなにかやろうと思って、就活は中断して去年の10月頃から動き始めました。営業は嫌なイメージがあったんですけど、自分が就活を通して出会ったかっこいい大人たちはみんな営業経験者だったんで、じゃあやろうと思って。

  まずは社員採用の求人から営業を募集している会社を絞りました。そこで最初に読売新聞の求人を見つけたんです。学生だとわかったら面接さえしてくれないと 思って、アポもせずに会社に飛び込んで「まだ大学生なんですけど、お金もいらないんでやらせてください!」って言いました。そしたらたった一言「……いい よ。」と言ってもらって(笑)。いや、あの時の衝撃はほんと忘れられません。あの一言だけで決まりましたね。あ、もちろんバイト代はきちんと頂いています (笑)。

 

 

―無給でやっていたのかと思いました(笑)。営業はやってみてどうでしたか?

 

 いや~、すごいうざがられて、必要とされてない感がひしひしと伝わってきたことがもう……衝撃的でした。個人のお宅に直接行って、「新聞どうですか?」と言って始めるんです。時には罵声を浴びることもありました。

で も今は良い経験したなって思っています。いろんな人と営業回って、いろんなことを聞いて知りました。もともとプライドが高いタイプで、できないことを人に 聞くのはほんとに嫌だったんですけど、社員さんにたくさん話を聞かせてもらって、絶対無理って思っていたことが、人に助けを求めたらできるようになったっ てことを経験しました。頭を下げる勇気を学びました。

 

 

―今でも営業は続けているのですか?

 

 いえ、就活を今年の3月に再開して、そのために営業は一旦お休みいただいています。就活終わったんでそろそろ再開しようかなとも思っているんですけど…

 

 

―え、就活を再開したのは3月ですよね!?今、5月の頭ですよ……?

 

 4月には内定を頂いたんです。実は就活にもエピソードがあるんですよ。

  内定を頂いた企業は不動産のベンチャーなんですけど、僕、全然行きたかった業界じゃないんです。『人をワクワクさせること』が自分の軸だとわかって、その 想いを叶えるのはコンサルタントかなってイメージしていたんです。でも視点を変えて、仕事内容(コンサルタントの仕事)を通じて人をワクワクさせるのでは なくて、自分の接し方で人をワクワクさせられる人間になろうと思って面接を受けました。内定を頂いた会社はチームで働くことを重視していて、それってテニ ス同好会と同じなんですよ。みんな同じ高い目標を持って頑張ることが楽しかったことを思い出して、そこで働きたくなりました。それに、チームでやるからこ そ上司になれば接し方が大事になってくるだろうし。なによりその会社の社員の方にすごく憧れていて、そういう憧れの人がいる環境は大事だと思って就職を決 めました。この会社と自分が出会ったのは運命だったと感じています。

 

 

―『人をワクワクさせること』という軸は何がきっかけで定まったんですか?

 

  2月にあるイベントの当日スタッフをしました。そこでレバレッジの只石社長の講演を聞いたんです。講演の内容がすごくアツくて、それもすごかったんですけ ど、なにより、会場にいた1000人もの学生が「何かしたい!」って思い始めているのがわかるんですよ。その熱気が伝わってくるんです。そのときに「こん なふうに人を変えたい。『楽しくない』って思っている人をワクワクさせたい!」という思いがあることに気付きました。

 

橋口さん2

 

 

―素敵な考えですね。そうやって軸を定めたからきっと就職活動もうまくいったんですね。

では就職活動が終わってからガクセイ基地を始めたのですか?

 

 いや、実は就活もガクセイ基地も全部同時進行でやっていました(笑)。

振 り返ると、就活をいったん休止したのが10月で、そこから読売新聞の営業を始めました。で、営業を続けながら2月にイベントの当日スタッフをして『人をワ クワクさせたい!』という軸を見つけました。その思いを形にしたいと思い、何か団体を立ち上げようか考えていた時に、たまたまツイッターでガクセイ基地の アカウントにフォローされたんです。ガクセイ基地の活動内容が自分のやりたいこととまったく同じだったので、関東にしかないなら関西で自分がやろう!と思 い2月には活動を始めました。その翌月の3月に営業をお休みさせていただき、就活をスタートします。なので、就活をしながら団体では統括として活動してい ました。今は無事内定を頂いたので、学生団体の活動1本です(笑)。

 

 

―忙しいですね(笑)。活動内容がやりたいことと同じだからガクセイ基地に属したとおっしゃいましたが、最初に立ち上げようと考えていたのに、既存の団体に所属することはやりづらかったりしないですか?

 

  学生団体って今、乱立していると思うんですよ。僕はこういう活動に携わってまだ半年しか経っていませんが、いろんな団体を見てきて思ったことは、結局イベ ントに参加する学生って俗にいう『意識高い学生』しかいなくて、別のイベント行ってもほとんど同じメンバーばかりで、そういう人たちが循環してるだけだっ てことです。しかも内容も結構同じようなこと言っているんですよ。団体のビジョンだって似ているし、だったら一緒にやればいいのにって思ってたんです。だ から僕のやりたいことと団体理念が一致するガクセイ基地のメンバーとなって活動を開始することに全く抵抗はなかったです。

 

橋口さん3 

 

―では「ガクセイ基地を通してやりたいこと」とはなんですか?

 

 僕は『意識が高くない学生』にもあらゆる情報をたくさん流したいです。彼らは意識が低いのではなくて、ただ知らないだけ。知らないことが今の世の中では当たり前になっているんです。

みんなが受験するから受験して、大学行くから大学行って、就活するから就活する。その流れに沿って生きた方が生きやすいんです。でも絶対自分の夢を見つけ た方が楽しいし、その流れに沿って生きていたら自分が分からなくなったり、有名な企業ばっかり受けて落ちては嘆いたり……終いにはそれで辛くなった就活生 の4割が自殺を考える事態が起きています。それっておかしいでしょ?そんなことが当たり前っておかしいでしょ?

僕は学生があらゆる情報を目にする環境を当たり前にしたい。そのことによって夢、やりたいことを見つけやすい学生社会を創りたい。バイトやサークルの活動 をしている日々の中でたまたま目に入った面白そうな講演会に行く。知らなかった団体の活動を知って行動を起こす。その中で夢ややりたいことに気付きワクワ クを得てほしいんです。よくいろんな団体で「きっかけを作りたい」って聞くけど、行動にしないとそれは『きっかけ』にはならないから。そのためにはそうい う情報が流れてくるのが当たり前になることが必要だと思います。その面でガクセイ基地の活動は僕の想いにピッタリなんです。

―素敵な考えですね。橋口さんの熱さが伝わってきました!

では最後に今後のガクセイ基地の活動を楽しみにしている方々へメッセージをお願いします。

 

  今はガクセイ基地の活動が少しでも「いいな!」って思っていただけたら周りの人に広めてほしいです。その話を広めてもらうことで、あなたが広めた情報で誰 かの人生が変わったり、ワクワクする人が増えるかもしれません。とにかく広めてほしいと思います。僕たちもみなさんがチェックしたくなるような情報を発信 していきます!

 

『人をワクワクさせたい』

この想いにたどり着くまでの道、

たどり着いてからの行動を聞いていて

私は橋口さんを『人間味溢れる人』だと思った。


想いのままに突き進み、熱く理想を語る姿。
将来をまっすぐ見据えている瞳が印象的だった。

橋口さん4

 

ワクワクを発信する人、橋口 裕貴。
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