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「めっちゃおもろい後輩おるから、インタビューしてほしい!」

 

突然のメッセージに

「はい!」の一つ返事でインタビューが決まった

 

村木勇介くんこと、通称『だいず君』

取材当日はポカポカ気持ちいい春の陽気

「よし!ピクニックしよ!」

だいず君はそう言い放って鴨川へ向かう

 

こうして人生初の、野外インタビューが始まった。

  

 

 

シカゴのホームレスのおじさんが、教えてくれたんです

あの、えっと、ツッコんでも良いですか?

 

 

 

——だいず君は休学してシカゴに留学していたそうですが、どうして留学しようと思ったのですか?


もともと英語が好きじゃなかったんですよ。でも、バイト先に外人さんが来ることが多かったのですが、コミュニケーションは取れても言葉が通じなくてイライラしていたんです。


外国人にツッコミできないのムカついたんですよ。どうやったらおもろくなるのか考えあぐねた結果、「よし、留学しよう!」って留学しちゃいましたよね(笑)。


そしてシカゴにいったものの、外国ではボケ続けるのがおもろいということを学んで、諦めて帰ってきました(笑)。

 

 

——そんな理由で留学した人を初めて見ました(笑)。留学先で自分を変えるような発見はありましたか?

ある日、現地のホームレスのおじさんとの出会いが大きかったですね。その人に「君は夢に向かってどうすればいいのか分からないのではなくて、目的地がない のに迷って満足しているだけだよ。」と言われたんです。

 

僕は道行く人に話しかけて何かのテーマに沿ってホワイトボードに書いてもらったり、会社に突撃訪問 したり、人とは違う思い切ったことをしただけで満足していたことに気づかされました。


それから僕はただやってることに満足するんじゃなくて、やりたいこととか、『おもろい』って気持ちとか、感情を大事にしていきていきたいと思ったんです。

 

 

——ホームレスのおじさん、すごいですね……(笑)!


そのおじさんとほんまに仲良くなって、一緒に教会で寝たり、牧師さんに怒られたりしましたね(笑)。でもそのホームレスの人が熱心な信者だったので、め ちゃくちゃ牧師さんと仲良くなって、その教会で働くことになったんです。

 

僕自身も与えられたし、僕が働き口を見つけたようなかんじですよね(笑)。

 

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新しい生活圏の、実験体になりたい

便利な世の中は、見えないことで溢れているから。

 

 

——持ちつ持たれつですね(笑)。そうして何か夢や目標が出来たのですか?


里長になりたいと思っています(笑)。小さな生活圏を作りたいんですよ。


今ある社会があまりに大きすぎて、捉えきれていないからおもんないんやと思うんです。例えばお肉の作られ方とか、電気の作られ方とか、知ろうと思わなけれ ば知らないままで興味も分からないし、消費者目線が強すぎて分からなくなっているように感じます。


やから、電気と食べ物を自分で作ることができたり、働いたり何かするうえでも、『生きてていくこと』を保証したうえでの生活圏を作りたいと思うんです。一個の家としても、村としても自給自足みたいなカタチですね。

 

 

——生活圏を作るということは、やはり協力者も必要ですよね?

別に初めは一人でも良いんです。僕はそれの実験体になりたいんですよ。おもろいと思ってくれたら一緒にできるやろうし、大切な友だちとか、自分たちの創り出した空間で過ごしてみたいんです。

 


——里長になるために何かしてはることはありますか?


町おこしのNPO団体に関わって活動しています。これもまた、つまらなくなりがちなものを、よりおもろいものにしたくてやっています。


あとはおじちゃんの中に学生1人で中小企業リーダー育成のセミナーに参加したりしています(笑)。

 

 

——だいず君のいるミーティングって、ひと味違って楽しそうですね。


僕は、ミーティングは全力で遊んで、楽しんで、周りを巻き込むモノやと思ってますからね。現状報告をしてもいいけど、発表は他でやれやって思います(笑)。

 

個人で実務を終わらせて、みんなで集まってこそ出来る作業やワークをやって、またミーティングに来たくならせるのが目的です。


団体はよく成長を求めますけど、成長って何なんですかね?成長もなにも僕自身に向上心に無いですし、高校三年生の時なんて、クラスの『人生なめてるひとランキング』で1位になりましたもん(笑)。


もし何が成長かというのなら、『つまらない』を『おもろい』に変えるのが、僕にとっての成長です。

 

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「つまらない」が原動力

笑顔に変える、だいずマジック。

 

 

——『おもろい』とか『つまらない』ということばがよく出ますが、いつもそのように考えてはるんですか?


僕の原動力が『つまらない』っていう感情なんですよ。「この人、こうしたらもっとおもろくなるのに。」とか、「何かつまらない、物足りないものを変えたい!」と思って動いてしまうんです。


例えば僕、プレゼンが得意なので、どこか団体さんだったり社会人の方のプレゼンを代わりに作っています。おもしろい活動をしているのに伝えきれていなかったりするのが「もったいない!」と思うんですよ。

 

 

——素敵ですね!他にもそういった活動をしてはりますか?


そうですね、講演会も「つまらん!」と思ったので自分で運営しています。えらい人がえらそうに言うだけって、なんもおもろくないじゃないですか。やからみんながフラットに話せる場を提供したくて、green drinks Kyoto(http://greendrinks.jp/)というイベントの運営をしています。


とっつきにくいテーマを飲みながら話すというものなのですが、大手企業の人方から学生まで集まって語り合うんです。学生が学者にもの申したらおもろいし、 まあプライドつぶすようなカタチにはなってしましますが(笑)。こうしてみんなが繋がれる場を創りたいと思います。

 

——どうして『つまらんものを変えたい』と思うようになったのですか?

みんなが一個のものに「おもろい!」って言ったら、みんなで「おもろい!」と言うのが、気持ち悪いと思ったんです(笑)。『え、何、狂気?』って思います(笑)。


つまんなかったら感情が動かないし、みんな元はひとりぼっちなのに、自分のおもろいとこを惹き出さないのがおかしいと思ったんです。

 

世界はめちゃくちゃおもろいのに、社会がつまらないんですよ。

 

——カッコいいこと言いますね(笑)。そんなつまらない世の中にもの申してください!


世界は感情で、社会は感情の無い世界やと思います。おもろいっていうのは感情であってその人の世界なんですよね。社会はシステムとかきまりごとでできていて、システムに乗っかっているだけとかおもんないんですよ。


みんな意見をもっているのに、自分の正義を持っている人が他人を無理に巻き込もうとしているのはどうなんかなと思うんです。


みんなが「日本が豊かで楽しい!」と思うなら良いと思います。でも、僕はつまらないから、もっとおもろくしたいんです。それだけです!

 

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だいず君との鴨川インタビューは

始終笑い声の絶えなかった


つまらないを、おもろくする

わくわくさせて、笑顔にしてくれる


だいず君はマジシャン?

それともエンターテイナー?

 

周りの人をどんどん楽しくさせる

『神様』みたいな男の子だった。

 

 

Facebook:村木 勇介(Muraki Yusuke)

 

【文・写真:三宅 瑶】