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関西の学生誰もが耳にしたことがあるであろう

『ショコラカフェ』代表を務める桑原恭祐さんこと、ひよこさん。

 

多数のイベント開催やメディアへの出演を果たしながらも

柔らかい話し方に謙虚な人柄がまた魅力となり、人々の心を惹きつけ続ける。

 

そんな彼の本音と一大決心が

今宵、リアンの取材で明らかになる……!?

 

 

 

ショコラカフェとの出会いと、ひよこの誕生

温まりに帰る場所、孵る場所。

 

 

——今やひよこさんの代名詞でもある『ショコラカフェ』ですが、どんな団体なのですか?

まず、カフェ経営ではないです(笑)。お茶もお菓子もあるわけではありません。


僕自身、あたたかい人たちとの『出逢い』で殻を破りました。やから今度は、自分が誰かにとってあたたかい繋がりの輪を広げるような存在でありたいと思いま した。周りの人をあたためるため……、そんな出逢いを分かち合いたいんです。その想いをカタチにしたのが、ショコラカフェなんですよね。

 

自分の根っこを掘り起こしたり、「夢は何ですか?」ということより「なぜその夢を叶えたいのか?」と問うことであったり、出会いや経験を掘り下げていくワークショップやトークライブを行っています。 (http://ameblo.jp/chocolate-cafe-0810st/)

 

開催場所も自由で、今までにはホテルを貸し切ってやったり、結婚式場でやったり……。イベント?セミナー?交流会?いったい何なんですかね(笑)。

 

——素敵なイベントには違いありません(笑)。ひよこさんはショコラカフェ代表になるまで、どんな人間だったのですか?

とにかく自信がなかったですね。高校の時なんて、テストも点数ごまかして人に言うくらいでした(笑)。


大学に入学してもその自信のなさは変わらず、何かをやりたくても動けない人間でした。バイトの選択でも『やりたくてもしんどそうだなあ」と思って逃げた り、所属していたテニスサークルのイベントも「僕に運営はムリ!」と言っては逃げて、終いにはサークルをクビになったり……。

 

加えて今では考えられないくらいめっちゃ人見知りで、『“成長”とか、暑苦しいからやめてくれ』って感じの冷めきった大学生でしたよ(笑)。やから就活を控えた3年の秋なんて、取り柄もPRポイントのひとつもなく、ただただ絶対絶命でした。

 

 

——そんなに冷めざめしていた姿が想像つかないです(笑)。ひよこさんはどのように変化していったのですか?

も ともと僕は参加メンバーとしてショコラカフェに出会い、イベントを通して先輩達や人の温かさに触れて、自分の殻を破れたと感じています。訳の分からん行動 力が生まれたり、逆境を楽しめるようになって、自分に限界を決めなくなりましたね。縁と運に恵まれている、ということをひしひしと感じています。


そして『出会いを通じて価値観や夢が広がる人の転機に関わることってすごく楽しいことなんや!』と感じたからこそ続けたいと思い、僕が代表を務めることになりました。

 

最近では、ショコラカフェに高校生や主婦、会社員の方まで来るようになって、影響が学生の範囲を超えたんですよね。ショコラカフェのこれからの可能性も感じるようになりました。

 

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ショコラカフェの様子

 

 

——ひよこさんにとっても大きな転機になったのですね。大きな今となっては学生の枠を越えて有名になったショコラカフェですが、どう感じていますか?

ショコラカフェにいた先輩達に変えてもらったように、『自然と変わりたいな』と思えるような環境を創りたいです。


自分が今までに先輩たちから貰った温かいプレゼントを形にしていったものが、今のショコラカフェなんです。受け取ったものを続けながら、新しいことをしていきたいと考えています。

 

 

ひよこであることに、こだわりすぎていました

いなければいけないと、思う自分がいた。

 

 

——ショコラカフェで人の成長に関わるからこそ、悩んだことはありましたか?

人の成長にばかり目が行っていて、自分を人に委ねることができていなかったと気づいた時はすごく悩みましたね。


みんなには「僕は過去を乗り越えたから強いんだよ!」って言ってはいるものの、自分自身寂しさを感じることもありました。『弱かった』とは言っていたけど、『弱い』とは言えていなかったんです。

 

人は弱さを隠すと弱くなるんや、と心から感じましたね。

 

——弱さは隠してしまうものですよね。強い自分で居たいと思っていた理由は何だったのですか?

僕 の弟だったり、僕の行く末についていきたいという後輩だったり、ついてきてくれる人たちが現れたからこそ不安を与えたくなかったんです。ほんまは僕自身、 夢という夢が無かったんです。やから、自分自身が迷ってることも言えなくて、『夢がないと輝けない』という風潮をしんどく感じていました。


「ひよこさんの夢は何ですか?」とよく聞かれることがあって、僕は「自分に“夢”という“限界”は決めてないんだよ。」なんていう名言のような言い訳ばかりしていました(笑)。先が定まっていなかったからこそ、言えなかったんですよね。

 

 

——とても意外です。ひよこさんはいつも何か夢や自信があって、ぶれていないイメージでした。

ぶれぶれでしたね(笑)。たんぽぽの綿毛ようにふわふわ飛んで、いつも自分の居場所が定まらず探し求めていたんです。幼い頃、転校を繰り返し居場所ができ てもすぐ失ってしまった記憶もあるからか、ショコラカフェ以外にも色んなイベントを渡り歩きながら、迷子になってました。


そんな時『ひよこ』という名前もまた居場所であって、僕は安住していたように思います。自分のことを誰かに話すときも、例えに『殻を破る』とか『巣』という言葉を使ったり、やっぱり『ひよこであること』にこだわっていたんですよね。

 

でも、『ひよこ』はみんなの存在があってこその自分であって、『桑原恭祐』1人では何もできないことが分かったんです。この現実を受け入れる時は、自分の弱さも認めるようで辛かったですが、ここで自分の弱さに気づかなかったら、きっとどこかで潰れていたと思います。

 

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——弱さからは目を背けたくなりますよね。そういった自分の弱さと向き合うことになったキッカケはありましたか?

「僕はありのままや!」と言っていた自分自身が一番飾っていたことに気づいた、ということがキッカケでしたね。


横浜でとある自己分析プログラムを受けた時に、ある質問をされたんです。「いろいろやっている中で、あなたの欲しいものは何ですか?」と聞かれて、僕は 「分かち合いです!」とか「みんなを温める場所です!」と答えていました。すると、「違うでしょ?あなたはただ単に、自分の居場所がほしいだけじゃない の?周りの人を温めたいんじゃなくて、自分が温まりたかったんじゃないの?」
と言われたんです。

 

こう言われて初めて自分が一番居場所を求めていたことに、自分の弱さから逃げていたこと気がつきました。そして、自分から逃げていては、自分が大切にしている人たちに巻き添えを食らわしてしまうと思ったからこそ、自分と向き合おうと思えたんです。

 

そうして考えていくうちに……、僕は就職しないことに決めました。

 

 

僕、就職しないことに決めました

そう何気なく発した彼の目は、まっすぐと未来を見つめていた。

 

 

——ほんまですか!!一大決心だったとは思いますが、就職しないことを決めた一番の理由は何ですか?

 

綿毛のようにふわふわしながら、22年間探し続けた自分の居場所をようやく見つけたから、ですね。


『履歴書の自分ではなく、飾らずありのままで、それぞれ輝いていけるような場所創りをしていくことが自分の役割なんや!』と確信が持てたことが決断に繋 がっています。そしてそこは、みんなが安心して温まることができて、殻を破れるような居場所やと思っています。ひよこの巣作りみたいな(笑)。めっちゃ抽 象的ですけどね(笑)。

 

内定をいただいていた会社さんには感謝でいっぱいですが、自分自身が輝いていればその人たちが繋がって、わくわくして支え合いおもろいことが出来るんやと知って、僕はそれを追い求めていきたいと思いました。

 

就活中はまったく考えてもみなかった選択肢ですが、このことに気づいていて就職するのはもったいないと感じたんです。

 

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——ふわふわしているひよこさんも好きですが、なんだか勇ましくなりましたね(笑)。今のひよこさんの、『ありのまま』って何ですか?

ありのままというか、自分らしさは『桑原恭祐であること』ですね。分かるか分からんけど……(笑)。ふわふわしているのが自分らしさやと思っていたけど、こうしてしっかりと夢を持った自分もまた自分だと思います。


やからって、桑原恭祐はひよこに変わりはなくて、ひよこという名前は大好きやし、でももう無理に『ひよこであること』にこだわるつもりもありません。やっ と根を張る場所が見つかったんですよね。僕は人生で初めて、目的地ができたんです。こうして見つけたものを、しっかりと掴みにいきたいですね。

 

 

——自分自身と向き合えたひよこさんの、これからのビジョンを聞かせてください。

中学生の国語の教科書で読んだ魯迅の『故郷』に好きな一節があります。『希望とは、地上の道のようなものである。もともと地上に道はない。歩く人が多くな れば、それが道になるのだ。』こんな風に自分が、希望の光として後輩に新しい輝かしい道をどんどんバトンタッチするような生き方をしていきたいですね。


そのために、まずは自分がその第1歩を踏み出しました。『卒業したら就職しかない』という狭い選択肢に囚われず、自分がありのままで輝いてつながれば、支え合って生きていけるということを表現していきたいです。


具体的にいえば、自分を変えてくれたプログラムを吸収して、自分なりにアレンジを加えて、学んだことや一歩踏み出す力を分かち合うイベントをしていきたい んです。名前はショコラカフェかもしれないですが、今までよりもっとプログラムを意識して運営して、参加者自身が自分自身の居場所を創れるキッカケづくり をしたいです。


出会いや、感じ方に考え方、僕の中にはみんなから受け取ってきたプレゼントで溢れています。やからこそ今度は、みんなに与えていきたいですね。

 

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「最高のタイミングでインタビューしてくれて、ほんまにありがとう!」

 

この時期にお話を聞けたのも
きっとひよこさんの引力だったのであろうと思う

関西の学生に勇気や夢を与えてきたひよこさんにだって、弱いところはあるが
「今日、初めて何もかも正直に話せたよ!」と語ってくれた

 

きっとこれからも晴れやかな心で
やわらかくて、ここちよい巣を創っていくのだろう 


そしてひよこさん自身も 
美しく大きな翼で大空へと力強く羽ばたいていくのだろう

 

 

Facebook:桑原 恭祐 (kuwahara kyousuke)

Twitter:@hiyoco98

ショコラカフェアメブロ:http://ameblo.jp/chocolate-cafe-0810st/

ショコラカフェFBページ:https://www.facebook.com/chocolate.cafe.0810

 

【文章・写真:三宅瑶】