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  • <株式会社toizとは?>

    株式会社toizとは2012年3月に、早稲田大学・法政大学の学生4人により設立された、ベンチャー企業。現在は社員全員が静岡県伊豆市に移住し、地域プロモーション・IT事業・教育・ゲストハウス経営を中心とした、地域密着型の町おこし事業を行っている。

    今回はそんな「toiz」の取締役、前島恵(まえじまけい)さんにお越しいただき、toizの活動に関する様々な「なぜ?」という疑問を投げかけていきたいと思います。

    【インタビュアー…川嶋高司】

    Lien:早速ですが、なぜ学生という身分のうちに伊豆に移住までして起業なさったのでしょうか?

    前 島:まず、学生であることの利点を生かしたいというのがありますね。大学を卒業し、社会人になってしまうと各々の所属組織というものにとらわれてしまうの ではないのかと思ったのです。だから、様々な分野で活動する友達と頻繁に連絡が取れる学生の特有の繋がりが活発なうちに起業したかったのです。

  • それに、卒業してしまってからも起業できる環境というのが揃っているかどうかは分かりませんからね。あと、都会で環境を揃えるより、地方で揃えたほうが格段に費用が安く済むんです。そういった利便性を考えても、地方で活動した方がメリットが多いのです。

     

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  • Lien:なるほど、様々なメリットがあって、移住という選択をされたのですね。

    それでは次の質問に参りたいと思います。なぜ、「町おこし」を事業にしようと思われたのでしょうか?

  • 前島:それには、当社の理念である『活ITき方をつくる』という言葉が関係しています。そもそも、従来の若者の「幸せな生き方」とは基本的に、「いい大学へ行っていい企業に入る」という様なレール にどれだけ沿えるかで決まってしまっている様に感じますが、これからの時代は経済成長も終わり、そういった固定観念は通用しません。若者それぞれが各々の 幸せを見つけ、それに沿った「活き方」をしなければならないと思うのです。そして、その幸せは必ずしも都会にあるものではなく、むしろ自分の故郷や地方で の生活の中にあるような気がするのです。

    しかし、現代都会に出た若者が故郷に帰って仕事にありつけるかと言ったら、正直微妙なところだと思います。もちろん仕事はありますが、募集口が少なく、故 郷に帰りたいと思っている人全員が希望の職につくのは難しいと思います。そこで、「町おこし」を事業とする会社を作り、地方を活性化させてそこで雇用を生 み、故郷に帰ってきたい人々が安心して帰って来られるような環境を作り、故郷で自分なりの「活き方」を見つけて欲しい、というのが活動の理由ですね。

    随分回りくどい説明になってしまいましたが、つまり、僕たちの活動理由は「地方を活性化させ、雇用を生み、若者が気軽に帰ってきて働き、そこで幸せを追求して欲しい」という想いからきているということです。もちろん、都会が好きな人は都会にいれば良いと思います。一番大切なのは、「生きたい場所で生きる権利」が環境的に保証されていることだと思います。

    また、伊豆での町おこしで培ったノウハウを、ほかの地域で活動する団体と共有したいというのも、活動の理由の一つですね。


    Lien:そういうことでしたか。かなり深いところまで考えていらっしゃるみたいですね。ところで、toizさんに活動にIT事業という分野があるようですが、なぜ、地方でIT事業を経営なさっているのでしょうか?ITと言えば都会のイメージが一般的だと思うのですが。

  • 前島:確かに、IT事業と言えば都会を連想しがちですが、実際のIT事業はパソコンとインターネットに接続できる環境さえあればどこでも出来るんです。狭い都会で机に向かっているだけでは、かなりストレスを溜め込むことになりますよね。実際、IT企業で働く人の鬱病の発生率は一般企業の2倍以上であるという調査結果もあります。
    そこで、「どうせどこでも出来るのなら、環境の良いところでやったほうがいい」と考えて、IT事業を地方に進出させたのです。そちらの方が、設備維持費も 低く、ストレスも減り作業効率もあがります。僕は足湯につかりながら仕事をすることもありますし(笑)。
    こういった理由で、toizではIT事業を地方で行っています
    。また、僕たちが率先してやることで、他のIT企業が設備維持費の低い地方に展開して、雇用を少しでも増やすことができたらいい、というのも狙いの一つです。

    Lien:なるほど。その様な利点は意外と盲点かもしれませんね。

    それでは最後の質問になりますが、これからの社会を担う若者に、何か一言お願いします。

  • 前島:とにかく既存の考えに縛られず、自分の幸せを追求して欲しいですね。自分の「活き方」を柔軟に捉え、それに向かって前進することこそ大事なことだと思うので。様々な生き方を学び、しかしそれらにとらわれずに自分なりの幸せを見つけて欲しいと思います。

    Lien:貴重なお話、ありがとうございました!これからのご活躍を心よりお祈り申し上げます!

    ↑静岡で行われた「大学対抗タライ乗りレース!」にて(Facebookより)


    【文・写真引用・・・川嶋高司】