平田さん表紙

就活ってどう乗り切るの?内定ってどういう人がとれるの?「意識高い系」学生ってどうなの?

こんな素朴な疑問に爽やかに丁寧に答えてくださったのが、

エン・ジャパン株式会社 人財戦略室の平田智夢(ひらたさとむ)さん。

現在社会人2年目。大学時代は、中南米やニュージーランドなどへのバックパッカー・ワーキングホリデーを満喫し、就職活動はわずか2週間で終わらせた。


依然と厳しい雇用状況の中、必死にもがく大学3年生がとても多い今年の就活シーズン。

仕事柄、12月以降100人以上の大学生と接しているという平田さんに、就活のことは勿論、社会人生活や、今の大学生にやって欲しいことまで聞いて来ました。就活生必見です!!

 

自己評価と他己評価


Lien:本日は宜しくお願い致します。早速ですが、学生に向けて、どういう人が社会に求められる人間か、なるべく具体的に教えていただけますか。

 

難しいですね。会社や職種によって大きく変わりますが、「営業」で売れる人というのは、雑談力のある人です。雑学や小ネタをいっぱい持っていて、幅広い話題に対応できる人。あくまで、個人的な意見ですけれどもね。

 

Lien:では、内定をもらう学生というのは、どういう人か教えてください。

 

自己評価と他己評価のギャップの少ない人。「自 分はこういう人間だ」と「あなたはこういう人間だ」の差があまりない人です。「自分は○○が出来る」という自己評価と、「いいえ、あなたは○○が苦手だと 思う」という周りからの評価のギャップをそのままにするのではなく、自己評価を「自分は○○が出来ないけれども、一生懸命勉強をして○○を得意にします」 という方向に変えれば、周りも「確かにあなたは今○○が不得意だけれども頑張って下さい。応援します。」という肯定的評価に変わります。

 

 

 

「意識高い」は、時代が作り出した産物


Lien:昨今の、エントリーシート(ES)や自己分析といった就活のシステムについて、平田さん個人の意見としてはどうお考えでしょうか。

 

時代が作り出した産物ですね。就活のシステムが画一化しすぎていてその中で個性を出す

のが難しくなっている、という印象をもっています。

 

Lien:就職難や「採用はコミュニケーション能力重視」といわれる中で、大学生の中でもそれに合わせてか、「意識高い系」というジャンルの学生が出てきています。彼らについてどう捉えていますか。

 

これも、時代が作り出した産物だと思います。自己啓発なども素晴らしいですし、悪いとは思いません。ただし、その行動の本質は何かをしっかり自分で意識して欲しいと思います。企業の人事もまた、その人の本質をしっかりと捉えなければならないと思います。私自身も含めて。

例えば、自己啓発本を読んだりセミナーに行ったりすることも、自分磨きをして自己実現に向かうためにやるものであり、他人に自慢をするためにやるものではありませんよね。自分はこれを本当は何のためにやっているのかを考えて欲しいですね。

 

正直であれ


Lien:就活では「話を”盛る”」学生もいる中で、やはり正直な本心を面接で話したほうがよいと?


内定を取るのが目的であれば、盛るのも構いませんが、内定を取ってその先で、会社の利益に貢献して、自分も成果を出して、自分のやりたいことを出来るようにするのが目的なのであれば、盛って話をして入社をすると、後でギャップに苦しむと思います。 「面接の時に「サークルの会長でした」と言いながら入った後に「あいつリーダーシップないな・・・」となるよりかは、初めから「宴会部長でした」と言って 「宴会部長であったことを評価してくれる会社」に入った方が良いじゃないですか。だから、ウソはつかないで就職活動をした方がいいと思います。

 

Lien:平田さんは就職活動をなんと2週間で終わらせたそうですが・・・


はい。夏にインターンをして10月に就活が始まり、2週間で当社から内定をもらい終えました。それ以降は、入社したらお客さんになるであろう企業を勉強するべく、様々な企業の説明会に出席をしていました。

 

Lien:上手くいった秘訣があれば教えてください。

 

秘訣も何も、ありのままです(笑)

 

ただ一つあげるとするならば、人事と社長で話す内容を分けたことです。


一次・二次面接では、人事の方に対して、「やりたいことができるのであれば、休暇・給料・福利厚生に興味はありません。」と言いました。勿論やりたいこと をやるのが人生で一番だという考えは本心だし、今でも思っています。人事にとっても、「確かにやりたいことをやるのが一番だね。本当に給料あげないよ? (笑)」と好印象になりました。


そして、社長や役員がいる最終面接では、「もし私のことを成果の出せない人間と判断したら、クビにして構いません。その代わり、クビにはさせません。成果 を出しますから。」と言いました。自分が社長なら「僕がやってやりましょう」という自信に溢れている学生さんに来て欲しいですしね。勿論、これも本心から 出た言葉です。

 

これからの大学生たちへ


Lien:平田さんの社会人ライフを教えてください。

 

毎日充実していますよ。平日の仕事は、定時は六時ですが最近は八時くらいには退社しています。休日は土日で、土曜は野球、日曜はカフェで本を読んでいます(笑)

会社の野球チームでプレイしていて、縦の繋がりもそこで出来ますね。読書は、ビジネス書や自己啓発本や、たまに小説も読みます。

平田さん 野球 

↑週末には会社の野球チームでプレイをしている。三列目右から二番目が平田さん。

 

Lien:オススメの本があれば是非紹介してください。


『自分を超える法』(ピーターセージ、ダイヤモンド社、2011年)ですね。


物事の捉え方や心の持ち方が書かれている指南書なんですよ。世の中に似たような本はたくさんあるし、自分もたくさん読んだことがあるけれど、この本は自分の 今の状況とタイムリーにヒットしていて、特に良かった。大学生の皆さんに買ってあげるから読んで欲しいくらいです(笑)

 

 

Lien:最後に、平田さんの大学生活を教えてください。

大学1~2年は週6でずっと塾講師をしていました。そして、3年生になったら、丸一年休学し、一人でニュージーランドにワーキングホリデーに行きました。そこでアジア向けフリーペーパーの広告の営業マンをしていましたね。

他にも、私は旅が大好きなので、韓国と北朝鮮の国境に行ったり、ハワイでホノルルマラソン出たり、中米のグアテマラからパナマまで縦断したり、南米のマチュピチュやウユニ塩湖を見に行ったりもしました。勿論、一人旅、バックパッカーです!

 

Lien :旅の経験を踏まえて、今の学生にメッセージをお願いします。


僕の旅への想いはmixiに全て書いたので、良かったら是非読んでください。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1684970194&owner_id=3362569

「これからの大学生たちへ」

 

勿論、バイトやサークルもいいけど、留学や旅行会社のツアーもいいけど、一人でポンと世界に飛び出しましょう。バックパックは楽しいことしかありません。旅先で起こる全てのことが自分を成長させてくれます。

 

↓マチュピチュ遺跡を訪れた。

平田さん マチュピチュ

↓平田さんが「人生最高の景色だった」と語る、ボリビアのウユニ塩湖

平田さん ウユニ


就活の話から、旅の話まで、聞いてて夢中になれるようなお話をたくさんして下さった平田さん。
世界中を一人で巡り、色んなものを見てきた豊かな経験が就活、そして社会人の今に活かされていると感じました。

新宿の高層ビルで働くその姿、大変かっこよかったです。
最後の「これからの大学生たちへ」という平田さんのmixi日記の文章は、「就活のネタ作り」を大きく超えた、人間として豊かになるための”旅のススメ”が、魂揺さぶる文章で書かれています。
是非みなさんも一読してみてください。

【文…吉田健一】