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皆さんは次の広告を目にしたことがあるのでしょうか。

 

この広告はアメリカニューヨークのタイムスクエアに掛かれている広告です。

「1971年ドイツのブラント総理が世界大戦中のナチスによる被害者に公式的謝罪をすることによって、ヨーロッパの平和に大きく寄与した。2012年、韓国の日本軍慰安婦被害者は日本の謝罪を待っている」

 この広告が伝えようとするメッセージを皆さんはどれくらい理解できますか?

まず、皆さんは「慰安婦」という言葉を知っていますか?

「テレビや新聞でなんとなくきいた」「きいたことはあるけどよくわからないし、日本が何をどのように悪いことをしたのかわからない」という声をよく耳にします。

 

歴史・事実をちゃんと知らないから相手のことが理解できない、そして誤解が生まれ、国間の関係は悪化し続ける・・・このような悪循環を防ぐためには過去の歴史をしっかり知り、過ちは認め、現在そして未来へと進むべきです。歴史を忘れた民族には未来はありません。

 

 

私は2012年9月19日水曜日、韓国のソウルで行われた「水曜集会」に行ってきました。

 

「水曜集会」とは韓国ソウルの日本大使館の前で毎週水曜日行われている日本軍「慰安婦」問題解決を要求するための示威です。1992年1月から20年間続 いているこの示威は2012年現在世界最長期間集会としてギネスに登録されました。日本政府が日本軍「慰安婦」問題に対しちゃんと謝罪・解決するまで集会 は続くわけなので、この記録は毎週更新されることになります。

 

私が参加した日は天気も晴れていて、全国各地からたくさんの人が集まっていました。その中では、子供連れの家族、女子大の学生さんなど若い参加者が私の 目を引きました。「若い世代に自分たちのような経験をさせたくない」という被害者さんたちの気持ち。その気持ちが少しは届いてるみたいです。

 

日本軍「慰安婦」とは?

日本では「従軍慰安婦」といわれている、日本軍「慰安婦」。英語ではJapanese Military Sexual Slavery、つまり「日本軍製奴隷」という意味です。日本で使われている「従軍慰安婦」の従軍という表現は女性が自発的に軍を従ったことになっているので正確には間違った表現です。

被害者の証言などによると、12歳~20歳の幼い少女を「勉強もでき、お金も稼げる」という甘い言葉で騙して強制連行し、1日何十人の日本軍を相手にさせられたといいます。このような証言の他にも1990年代から始まった、日本軍公文書発掘や、被害者及び日本軍の証言で、日本軍「慰安婦」を運営したのは日本軍と日本政府であったことが明らかになりました。にもかかわらず、日本政府は曖昧な態度で責任を回避しています。

 本当に嘘みたいな話でリアル感がないと思うかもしれません。想像してみてください。自分の友達が、自分の妹がもしくは自分の愛する彼女が軍に強制連行され、人間としての待遇もしてもらえず、毎日何十人の軍人を相手にさせられていることを・・・。本 当に残酷です。このような残酷な過去を日本政府は巧妙に「政府の責任ではない」「証拠はない」といい責任回避をしています。自分たちの娘がそんなことをさ れても無責任な態度をとるのでしょうか。考え方を少し変え、国と国の問題ではなく、人と人の問題として考えるべきではないのでしょうか。

被害者が求めているものとは?

 

被害者たちが日本政府に求めていることは賠償金ではありません。日本政府は国民基金という形で慰安婦に対する賠償をしたと主張ます。しかし、国民基金は日 本政府がい慰労金として民間の募金形式で報償資金を調達したことであり、これは日本政府が「慰安婦」制度を犯罪行為として認めてないことになります。

 

被害者が求めているのはお金という物質的なことではなく、

「日本政府の公式的謝罪と次の世代に対する正しい歴史教育」です。彼女たちが求めてるのはお金ではなく正義なのです。

 

「日本は戦争の被害国ではなく加害国であること」をちゃんと認識し、戦争の被害者に対し心から謝罪するべきです。それは被害者に対する基本的な礼儀である 上に、日本が国際社会において正しい未来に進むためでもあると思います。歴史を忘れた民族には未来はありません。

 

(被害者の絵『奪われた純情』)

 

【文…イ・スジン】