一橋大学商学部4年
元一橋大学管弦楽団委員長/オーケストラ・ザ・ムービー2012委員長 藤原誠明さん

 

 

―― こんにちは。今回は、私の所属するオケーストラ団体の先輩である藤原誠明さんにインタビューします。よろしくお願いします!

 

よろしくお願いします!突然なんですが、インタビューの前に一つ演奏会の告知をさせてもらってよろしいですか??

 

―― どうぞ!!

 

すいません、これを知ってもらわないと始まらないので(笑)。一橋オケが今年の一橋祭(11月に一橋大学で行う学園祭)で企画している演奏会なんです!

 

【オーケストラ・ザ・ムービー2012】

2012年11月4日(日)

09:40開場 / 10:00開演

会場 : 一橋大学 国立・西キャンパス内  兼松講堂

交通 : JR中央線

     「国立駅」南口より徒歩約10分

入場無料  全席自由

曲目 :

カレリア組曲より「行進曲風に」

「パイレーツ・オブ・カリビアン」

「ライオン・キング」

「坂の上の雲」

「ハリー・ポッターと賢者の石」

指揮 : 高井 優希

 

公演特設サイト:http://jfn.josuikai.net/circles/orchestra/2012fes/fes12.html



僕が今代表を務めている演奏会です。タイトルの通り、映画音楽をプログラムの中心に据えています。

コンセプトは“お客さんも自分たちも最高に楽しい演奏会”。


オーケストラってすごい好きな人もいますけど、まあ授業でしか見たことないーつまんないー眠いーって人が大半ですよね。なんか演奏する人も正装とかして小難しい顔で演奏してるようなイメージかと思います。


でも本当は「100人で、生音で、たった1つの曲を」ってもんのすごいエネルギーが詰まった形態だし、見るだけで聴くだけで本当は感動を生むことができるもの。やってる側だってロックにおけるライブをやってるようなもんですから、めちゃめちゃ楽しくて仕方ないものなはずなんです。


しかし、「交響曲第○番」とかでそれをいきなり伝えるのはちょっと難しいので、今回は誰でも耳に馴染みのある映画の音楽を集めてみたんです。音楽の質には もちろんかなりこだわっていますが、コンセプトがそういうことですから肩肘張らず自由にやっています。映像や仮装なんかを使った演出も考えているので、本 当に誰でも、もちろんクラシック好きの方でも楽しめると思います。

 

―― ありがとうございます。宣伝効果、期待してください!それでは、まず最初に簡単な自己紹介をお願いします。

           

は い、一橋大学商学部4年、藤原誠明です。一橋大学管弦楽団ではクラリネットを吹いていて、去年同団の委員長を務めていました。今は、先ほど話した一橋祭公 演の代表をしたり、音楽教室とか任されたり、他のオーケストラにも参加したり、いろいろやっています。基本、楽しいことが好き。音楽とお酒があれば何とか なります()

 


―― ありがとうございます。では、演奏会の話になりますが、一橋祭公演を前にした今の演奏会への思いを聞かせてください。


思いか。うん、自己満足の演奏って簡単だよね。初見の譜面とかでみんなで演奏すればだいたい楽しかったりする。でも、今回のコンセプトは
“お客さんも自分たちも最高に楽しい演奏会”自分たちだけ楽しんでいても意味がないんだよね。お客さんも巻き込んで楽しい演奏会にする必要があるから、演奏の室はもちろん、自分たちが楽しんでいることをどれだけお客さんに伝えられるかが大事になってくる。逆に、本当に楽しいと思って演奏するには練習が必要だし。

100人のメンバーが“11月4日にこのオケの仲間と兼松講堂で演奏する時間”その一期一会の時をどういう気持ちで臨むかはとても重要です。一人一人の思いを音や動き、目の輝きでお客さんに伝えられればと思っています。


―― 熱い思いを聞かせてもらいありがとうございます。実際、誠明さんの演奏って伝わるものがあるんですよね。音色はもちろん体の動きとか、、、。

演奏+αの世界というか、思いが強い人からは演奏からオーラが出てますよね。そんな、誠明さんは本当に羨ましいです。

そういえば、インタビューを通しても、何か熱い思いを持っている人は話すだけでオーラ発してます(笑)。+αが出せるって素敵ですね。

(オーケストラ本番の会場)


―― ここからは、一橋管弦楽団の魅力に迫っていきますね。

藤原さんにとって“一橋オケ”の存在ってなんですか?

 

学生生活そのもの。先輩の受け売りだけど。ただサークルじゃなくて生活の一部。部室は24時間開いていて、行けば人がいて夜中練習することもできるし、練習だけじゃなく仲間と思い出を作れる場所でもある。そんな感じでいいかな?

―― はい。ありがとうございます。じゃあ、ここで改めて一橋オケの魅力を挙げてください!

一橋オケの魅力は出したらいっぱいあるんだけど、最初に挙げるとしたら、『さかえや』。話すと長くなるんだけど・・・


―― どうぞどうぞ!

僕は、管弦楽団として週2回のただの練習をしているだけではよくないと思んですね。毎回一橋オケの仲間は、練習後さかえやという、和食創作ダイニングバー(嘘です。居酒屋です)で語ったり、食べたり飲んだり、騒いだり・・・時には誕生日さかえやといってメンバーの誕生日をケーキをもってきて祝ったり、とにかく楽しい時間を過ごしております。どのパートの人も、どの学年の人も気軽に行けるさかえやのいいところでもあります。

オーケストラって人が多い団体で、いろんな人がいるわけで、その人たちとさかえやを通して仲良くなることはお互いとても刺激になります。(100人友達できるかな?が可能) 騒ぐもよし、もちろん真面目な話し合いもよし、さかえやは一橋オケになくてはならない存在です。


―― なんかとっても楽しそうに語りますね~(笑)。さかえやが大好きなことが伝わってきます。他の魅力はなんですか?

さかえやについて語ったら止まらないからね。笑  


あとは魅力として、
オーケストラとして一つになろうと いう意志が強いこと。そしてそれに見合ったことがあること。一つに毎回行うミーティング。弦の人も管の人も一緒になって連絡事項を伝え、話を聞き、思いを 共有する場です。これはとても良いと思う文化だな。もう一つに演奏会の打ち上げ、あと学祭で出す出店や合宿など、多くのイベントは基本的にパートで分かれ ず、みんな一緒に行います。他大のオケだとどうしても人数が多すぎて打ち上げもパートごとになってしまうとか聞くから。演奏だけではない、生活の一部とし てオケを捉えるとしたら、パートの垣根なく交流できることってすごくありがたいことだと思うな。

―― 今までは、団体についてお話してもらいましたが、ここからは藤原誠明さんとはどんな人なのか、誠明さんの人となりについて話していただきます。大学に入ってオーケストラをするというのは、前々から決めていたんですか?


何も考えていなかったね。中学からやってた楽器は続けようと思ってたけど、最初からオーケストラに入りたいっていう気持ちはなかった。吹奏楽とオーケスト ラどっちに入ろうかな~っていってたくらい。雰囲気が合いそうだと思って一橋オケに入ることにしたけれど、最初は実家から通ってたこともあって、全然オケ に参加してなか
った。兼サーもしてたしね。笑 

       

―― 委員長が?意外です。笑

それでは、どんな風にオケとのかかわりが深くなっていったんですか?

後期から学校近くに下宿させてもらえるようになったのはありがたかった。

練習時間も増やせるようになったし、上手くなりたいと思った。夜毎に部室に通って、もう今思えばがむしゃらに練習してた。


―― そして今の藤原さんのクラリネットの音色があるわけですね。

今ではそこそこ吹けるけれど、オケに入った当時は同期の中で一番下手なくらいで、練習にもまるでついていけなくて、先輩にすごく心配されていたからね。笑


―― え?そうなんですか??

中 学校からクラリネットをやってはいたんだけど、中高の部活は同好会みたいな状態で、まともに人に教えてもらったこともなかったからね。当時は楽しかったつ もりけど、音楽の一面しか楽しめていなかったんだと思う。本当の意味で音楽を楽しめるようになったのは、大学入ってから。

 

―― 今があるのは相当の努力があったんですね。


自 分ではあたりまえだと思うけれど「このぐらいでもういい」って自分で線引きをしてしまう人は心から尊敬することはできないなあ。常に自分を客観的に見て、 どんなに高い地位や技能を手にしても、ちゃんと自分をわかって、直して。そうするのが本当に楽しいことなんじゃないかと思う。

―― 常に向上心をもつことって結構難しいことです。でも、その思いがあるからこそ、練習に励んで、今楽しく音楽をやっているのですね。

まぁ、そうだね。

毎 回練習後に行っていたミーティングでみんなに向かって話をしてたんだけど、最初はたどたどしくて何も上手く伝えられなかった。毎日メモやノートにいうこと まとめて、ミーティング前に確認して試して、周りからフィードバック受けて、てな感じでやっていた。今ではそこそこ話せるようになったけど、そうまでなる には時間がかかった。みんなに話をするときは、毎回みんなの中の何かを変えようと思って臨んでいるんだ。自分の言いたいことすべていえばいいってわけじゃないし、それを言うだけじゃ、ただの自己満になってしまうから。今、何がみんなに一番必要なのかを考えると、話が絞られてくるようになったよ。


―― 委員長をやって成長できたこと、上に立ったからこそ分かることってありますか?

視野が広がったことかな。委員長をやる前は、自分のパート内しか見れてなくて、それからセクションを見れるようになって・・最後に100人を見渡す力が付いた気がするね。前に、他のオケの団体に参加した時に、練習中よく目が合う人がいて、(ロマンスとかじゃないです。笑)「よく目があいますね~」って話しかけたら、「リーダーやってたからじゃないですか?わたしもセクションリーダーをしていたことがあって、よく周りを見る癖がついてて。」と言われた。そう言われて気付いたけど、集団として動くときの自分の意識が前と全然変わってた。
まず自分が何をしなければならないのか、今自分は必要なのか邪魔なのかとか、その辺までを考えて動くようになった。あと、普通に多少気が利くようにもなったな。基本的に、僕はみんなが楽しくあってほしい、
この場所にいて幸せと感じてもらいたいと思ってるから、つまんなそうにしている人とか、落ち込んでいる人とかには敏感になるね。なんとなく絡みにいきます。


―― 委員長の心遣いは本当に素晴らしいですね。
それでは、最後に今の音楽漬けの生活について語っていただけますか?

さっきも言ったように、大学で本当に音楽を楽しめるようになりました。もうそれだけで、自分は一生幸せだとすら思います。お酒があればもっと良いかな・・・(冗談です。笑)


2年生になる春の演奏会の時、練習して練習してステージで演奏してて初めて「今、吹いて て最高に楽しい。」と感じることができた。本当に生まれて初めて思った。そんな「感動」を味わってしまうと、「またそんな体験がしたい」って思ってどんど ん色んな音楽に挑戦したくなる。そう思って、今は挑戦できる音楽にどんどん飛び込んでいます。

100人で演奏して100人がその「最高だ。」っていう瞬間を体験できるのがオケの環境。

そんな場所を知れてよかった。心からそう思う。


そして、音楽は感動を与えられるものだし、感動で人とつながりを作り出せるもの。


「楽器やってます!」といえば、「何やってるの?」と返ってきて、話が弾んだり、輪が広がったり。演奏を聞いただけでその人に好感を抱いたり・・・。


夏 には九州の離島に演奏旅行に行くオーケストラに参加したけど、普段生の音楽に触れたことのない離島の人たちは演奏を聞いて本気で涙を流して喜んでくれて、 とっても自分たちをもてなしてくれる。大学の先生の紹介で小学校の音楽教室なんかをやったこともあったけど、終わったあとにはこれまたやっぱり一瞬で子供 と仲良くなれる。

同じ感動を共有した人はすぐに仲良くなれる。だから音楽はつながりを作れるんです。


音楽は思っている以上に人生を豊かにするものだと思います。

演奏することや聴くことはもちろん、そうして活動を通じて人と人のつながりが作れることはすごくすごく楽しいこと。


最近あまり音楽に触れてないという方がいたら、是非とも演奏会に来てもらいたいです。「演奏会はお客さんとつくるもの」なんです。僕たちが演奏して、それ にお客さんがリアクションをくれて、それにまた応えて。そこでまた一つ、つながりができます。演奏が終わる頃には僕たちがどういう人間なのかもうわかって いるはずです。自己紹介なんかなくても、です。

(音楽教室で交流した小学生と)

 

一橋大学管弦楽団HPhttp://jfn.josuikai.net/circles/orchestra/