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No.135 学生居酒屋あるばか 3代目代表

立正大学経済学部4年

中村 健志(なかむら けんじ)

 

No.136 学生居酒屋あるばか マーケティング担当

多摩大学経営学部3年

丹木 茜(たんぎ あかね)

 

学生居酒屋あるばか:http://arubaka.com/

ある、バカな大学生たちの本気居酒屋経営。

 

サラリーマンでごったがえす東京・新橋の路地裏の地下に「学生居酒屋あるばか」はひっそりと、しかし10席で満席になる小さなカウンターでは収まり切らないほどの熱をもって日夜営業している。

2010年9月8日にオープンしたあるばかは、開店当初から数多くのメディアに取り上げられ、全国各地から「夢を語る」多くの若者の集まる場となった。

そして先月、2周年を迎え、大感謝祭には開店当初からあるばかを知る方も多く集まり大盛況に終わった。

だが、順風満帆に見えるその影で、代を引き継ぐことの難しさ、3代目としてのカラーとは何かを考えている”3代目”あるばかの姿があった。

3代目代表の中村 健志(なかむら けんじ)さんと、マーケティング担当の丹木 茜(たんぎ あかね)さんに、聞いた。

 

※この記事はPart.1~5までの五部構成です。

 

Part.1「代表は”M”」

Part.2「感謝の気持ちを素直に言葉にすること」

Part.3「夢に向かって進んでいることを「伝える」ことが、あるばかの価値」

Part.4「人間スパイスぎんた」

Part.5「ある、ばかな大学生の挑戦」

 

 

代表は”M”

 

―― 丹木さんがあるばかに入った経緯を教えてもらえますか?

 

丹木(以下、丹):私は大学1年の頃、ほんとに大学をやめようかなと思った時があったんです。というのも、大学に入る前と入ってからのギャップが大きすぎて。大学は専門的な部分を学びたい人が集まる場だと想像していました。例えば、経営学部ならば経営を学びたい子たちがたくさんいて、色々質問し合ったり、高め合ったりしているのかと思っていました。でも、全然そうじゃなくて。

そんな時に、広瀬先生というスポーツマーケティングの先生と出会って触発されたんです。

 

―― 広瀬先生はどんな授業をやられるんですか?

 

丹:人生とは何か、生きるとは何かという事を議論したりと、先生がとても熱くてエキサイティングなんです。

そんな先生の授業にのめり込んでいくうちに、その授業でアシスタントをしていた4年生と仲良くなりました。その人があるばかの初代代表の石塚の親友だったんです。

ある日、「友人が居酒屋経営してるんだよね!今選考やってるからお前も選考行ってみたら?」と言われました。

信頼している先輩だし、私も将来経営したいなと思っていたので、ほんとにフラッと選考に行ったら取ってくれました(笑)。

なんで採用されたのかは未だに分かりませんでした。当時のあるばかはほとんどが3年生のメンバー。一方私はまだまだ未熟な1年生だったですし…

 

―― 大型ルーキーだったんですね!中村さんの経緯はどうでしょう。

 

中村(以下、中):僕はものすごい単純で、「期待されたら応えたい」という人間なんですよ。

大学2年の10月頃に、学生団体おどりんちゅに創設メンバーとして入りました。

 

※学生団体おどりんちゅ…【個人の成長・チームの成長・影響力】を軸に、よさこいというツールを使って組織を実践的に学んでいくという団体。150人近いメンバーを抱える。

http://w.livedoor.jp/odorinchu/lite/d/MenuBar1

 

そこで、初代代表の石塚と繋がり、2代目の選考があるという時に、直接石塚から連絡をもらいました。

 

その時は、あるばかがものすごい高嶺の花というか、入れないと思っていたんです。学生だけで経営していてすごいなと、当時何も出来ないペーペーだったので尚更感じました。

 

だけれども、その代表から誘われたということは何か期待されているんだ、とも思いました。なんとなく経済学部に入ったので何かお金のことに触れておこうか なと思って、とりあえず選考に行き、面接を重ねた結果、お金を扱う経理ではなく営業として採用してくれました。

 

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―― 「期待に応えたい」という気持ちは、中村さんが小さい頃からやっていた野球での経験のなかで生まれたんですかね?(※中村さんは小3~高3まで野球をやっていました)

 

中:たぶんあると思います。

「チャンスだからお前打ってこいよ」と言われた場面で打ったら気持ちいいじゃないですか。そういう感覚から来ていると思います。

 

―― その感覚は100要求されたら120で返したいなという気持ちに近いのでしょうか?

 

中:要求されたら応えたいなというのはあったのですが、自分から動くことはあまりなかったと思います。

なので120で返すというよりかは、要求されたものを忠実にやる感じです。

 

―― なるほど。SというよりはMだったんですね。笑

 

中:Mでしたね~。中村はMです。笑

 

―― そんなMな中村さんも甲子園を目指されていた高校球児の頃は、チームの中でどんな役回りを担当していたのでしょう。

 

中:スター選手ぞろいの私立ではなく、公立の学校だったので、個々の力というよりはチーム力で戦っていました。チームでひとつになる、人と人との関わりでチームを作っていくということを目標にしていましたね。

そのなかでもやはり僕は、チームだからこそダイレクトに届く期待に応えたいと思っていました。

 

―― 期待する側とされる側という2つのポジションのうち、現在中村さんは代表として活動されており、言い方は悪いですけれど下の者に期待する立場でもあると思います。そこの違いを感じていますか?

 

中:初代の頃からお世話になっていて、尊敬してるお客様の話のなかに、

「自分が仕事を振るときにその人を信頼するけど期待をしてはいけない。」

という言葉があり、自分のなかで非常に響いています。

 

僕も自分が期待されるのはとても嬉しいのですが、自分が振る時は期待したら、期待に沿わなかった結果の時に自分の心にものすごく傷がつく。信頼はするけど期待はするなという意味なんだと思います。

 

信頼しないと仕事は振れないじゃないですか。ただ、期待をするとその仕事が出来なかった時に、怒ったり失望したりだとか、この人にはもう振れないなと思ったりしてしまう。いい意味で期待はしない。そのうえで信頼はして、仕事は出来るだけ託したいと思っています。

 

感謝の気持ちを素直に言葉にすること

  

―― 中村さんはあるばかに入ってから、ふわふわしていたとfacebookで書かれています。その当時のことを振り返ってもらえますか

 

中:おどりんちゅでは会計をやっていました。150人弱のメンバーから1人5万円という額を徴収していく仕事を1人でやっていたんですよね。そっちでいっぱいいっぱいになってしまって、あるばかに関わりたいという思いもあったのですが、時間的に厳しい時期がありました。

 

それで、自分の中であるばかとの壁が出来てしまいました

 

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(おどりんちゅ時代の中村さんと丹木さん)

 

その一方、おどりんちゅでは、入ったメンバーにすぐにお金を出してください、というお堅いメールを顔を見る前にする立場。

 

なので、「中村健志ってお金を回収する人間だ」というイメージがついてしまいました。

そのためか、こんなこと言うとさみしいヤツと思われるかもしれないのですが、正直なとこ本当の友達というのがあまり出来なかったんです。

 

自分の思いとしては、語り合える仲間が欲しかったので、何か心残りでした。

 

―― 中村さんが変わったきっかけは何だったのでしょう?

 

中:あるばかのメンバーで去年の6月くらいに、泊り込みで話す場があったんです。

それは普通にメンバーの仲を深めるような場だったのですが、僕は勝手に自分のために開いてくれたんだと思っていました(笑)。

 

当時はほんとに月1、2回くらいしか出ていなくて、ミーティングも全然行かなくて…。でもそんな時でもメンバーは、「そんなにお前のことを悪く思ってないよ」と言ってくれました。

 

「あるばかに戻ってこいよ」と言ってもらえたのが嬉しくて、そこであるばかをやりきろうと思いました。

そこから変わりましたね。あるばかでは信頼される人になりたいと思って。

 

―― 信頼されて代表になって、プレッシャーは感じましたか?

 

中:もともとあまりプレッシャーは感じない性格だったのですが、ただ多少なりとも引き継ぐものの大きさは感じました。当たり前ですが、お金が絡んでくることなので簡単なことではないです。どうにかしなきゃいけないという思いはありました。

 

―― そのようなプレッシャーとかを感じる分、目標を達成した時の感動も大きいと思います。

 

中:確かに先月、あるばか2周年を迎えられた時は嬉しかったです。

 

ですが、おどりんちゅでやっていた時も、学生ではそうそう扱わないような額を一人でまわして、赤字なしで終われるというところが見えて、ようやく、達成感を感じました。

活動している最中は目の前にあることをこなさなきゃいけないという意識で、僕は終わらないと達成感は感じないんですよね。

だから、あるばかで今やっていても全然感じないんです。

 

嬉しいという思いは今でもありますが、卒業した時によかったなと思えたらそれが達成なんじゃないかなと思います。

 

―― 終わってから身に染みてくるということですが、私は「活動の過程でも中村さんて、感謝の言葉を素に出せるな」と感じています。私はなかなか嬉しさを 口にできない性質なので、すごいなぁと思うのですが、自分の心を裸に出来るのには、なにか根本的な部分があるのでしょうか?

 

中:たぶん、自分のなかでこれが得意ですと言える部分がないんですよ。だからこそ自分の喜怒哀楽の感情を素直に出すことが自分のよさだと思っています。

 

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―― その良さに、いつくらいから気づきました?

 

中:高校を卒業してからですかね。

両親がずっと支えてくれていて、何も言わずに好きなことをやらせてくれていたんです。

そういうのを実感出来たのは野球を引退した頃からで、感謝の気持ちをようやく素直に出すようにしましたね。家庭に本当に恵まれていてありがたいなと。

 

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感謝の気持ちを表さないと薄れてしまうかもしれない。今までこの22年間でお世話になった人と自分との関係を今後もしっかり繋いでいこうと思っています。

 

夢に向かって進んでいることを「伝える」ことが、あるばかの価値

 

―― 3代目としての役割をどのあたりに感じていますか。

 

中:あるばかを引き継ぐことは出来ているけど、それ以上の部分で何が出来ているのだろうかということは常に自問しています。自分たちのメンバーをみて、代のカラーを作れていないと思っているからです。

 

例えば、初代でしたらお店を作るという物理的に土台を作っていく作業がありました。そして、2代目の時は初代の時にしなかった物件の契約を自分たちでしました。契約は今後お店がずっと続いていくなかでひとつの重要な節目でした。

 

では、三代目として何をすれば組織として今後ずっと続いていけるような団体になるのかなと考え模索していくなかで、あるばかの価値というか、初代・2代目が築きあげたものをもっと明確にする時期なのかなというのがようやく自分の中では見えてきました。

そこをもっとメンバーと共に浸透させていくことが今後の課題です。

 

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―― 丹木さんとしては、3代目のカラー、どんなものを思い描いていますか?

 

丹:中村と一緒に2代目をやってから3代目になっているので、メンバーも違えばカラーもやり方も違くて、新しい一歩を踏み出しているなぁとは実感しています。

 

2代目では、初代がやってきたことをもっと明確にし、あるばかの仕組み作りをしてきました。

3代目では、先の2代で出なかったアイディア、つまり3代目だからこそ取り組める新しいことをやってもいいのではないかと思っています。

 

私は、あるばかがすごくAKB的な感じだと思っているんですよね。お客様が応援してくれるのも、私達がほんとに未熟だからこそ「教えたい」という思いがあってのことだと思います。

 

だからこう、未熟でカンペキじゃなくても、なにか挑戦するということに価値があるはずです。

挑戦してみようという気持ちが3代目のなかにあります。

 

―― 具体的にこれに挑戦してみたいなということはありますか?

 

中:もっと個人の活動を発信していきたいと考えています。

3代目でようやく気づいたのですが、それまではずっと「あるばか=夢を語る場」という理解の仕方をしてきました。決してそれが間違ってるというわけではないのですが、さらに深く掘り下げられたかなと思ったことがあって。

 

あるとき、お客様があるばかについて話してくださる機会がありました。そのときお客様はこう言いました。

 

「別に君達が夢を語ることは俺らの価値じゃないよ。」

 

僕はそれまで初代・2代目と色んなメンバーが夢を持っていて、それを語って、それが価値だと思っていました。

 

ですがその言葉を聞いて改めて考え直してみると、あるばかの価値って夢を語ることではなくて、自分たちが頑張っているということに価値があると思いまし た。もちろん、夢を持っていることも素敵なことなのですが、そこに向かって進んでいるということがあるばかの価値なんじゃないかなと感じたんです。

 

あるばかでは、決してあるばか内だけで結果を求めている訳ではなく、他の活動をしているメンバーもいます。メンバー一人一人が色んなところで得たことを伝える。あるばかは伝える場なんです。

 

若い人たちが思いに向かって進んでいることを伝える、発信することがあるばかの価値だと思い至りました。

 

―― 進んでいることが価値なんですね。

 

中:そうなんです。

恐らくですけど、あるばかは夢が日本で一番明確につまっている居酒屋なんですよ。夢ノートに夢が1200くらいたまっているんですから。

なので、もっともっと発信していきたいなと3代目では思いますね。

 

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※夢ノート…来店した客が夢を自由に記入することのできるノート。現在すでに十数冊のノートが多くの若者の夢でいっぱいになっている。

 

人間スパイスぎんた

 

―― 丹木さんは「人間のスパイス」になりたくて、人材育成の会社を設立したいそうですね。そのような想いはどこから出てきたんでしょう?

 

丹:最初あるばかに入った時は、起業したいとは思っていたのですが、どんなプランでやるかはあまり考えられていませんでした。

 

でも考えていくうちに、現在売れている多くのものは、大量生産をするために機械で作られたものばかりな一方、たとえば生産者の方が消費者のことを思って農薬を使わない農作物もある。

そんな想いがこもった商品をお客さんに知ってもらって、それを食べてもらうことによって幸せの連鎖は生まれるんじゃないかなと思ったんです。

 

そんな想いをこめて作ったものを各地から集め、販売する生産者と消費者を繋ぐパイプのような会社を立ち上げたいと考えていました。それをお客さんに話していた時に、ふとこれって自分のやりたいことじゃないなと思った瞬間があったんです。

 

 

「幸せの連鎖を生むこと」が一番私がしたいことで、もちろん想いがこもった食材を色んなところに発信するのもいいと思うのですが、本気でやりたいのであれば自分で作ればいいじゃんって話なんですよね。そう考えたとき、私は作ることがしたいんじゃないって気づいたんですよね。

 

―― 丹木さんはなぜ、1人1人が幸せになって欲しいと強く思うのでしょうか?

 

丹:中学生の頃の経験がとても大きいんです。

 

中学の頃、私の友達にはリストカットをしている子や、お父さんから暴行受けている子、お父さんが無理心中しようとして包丁向けられた子、親を殺そうとしていま刑務所にいる子などがいました。

 

なんでこんな悲惨な事が起きたのかというと、親である父と母が働くことに忙しく、子供と接する時間がなかったり、ストレスを家庭にあててしまっているからだと、友人の話を聞いて思いました。仕事が忙しいから自分に余裕がない、余裕がないから子供に愛情を注げないという負の連鎖。実際に裁判の傍聴に行っても家庭環境が悪ければ悪いほど、犯罪のケースに至る可能性が高いなと自分で感じました。

 

だからこそ、親たちが仕事を楽しむことによって余裕も生まれ、子供に愛情を注げるんじゃないかなと思うんです。人って余裕がないと、他人に「ありがとう」と言うことだって出来ないじゃないですか。

 

一人一人が働くことを楽しいと思えれば、周りに発する空気もプラスになると思うんです。そんな親を見たら、子供も「あんな大人になりたい」って夢を描きやすい社会になるんじゃないかなって。そんな幸せの連鎖が生まれる社会にしたい。

 

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今の会社は成果主義になっているので、成果をあげるための人材育成がすごく主流。

でも会社にいる時間って人生の中でとても長いと思うんです。だからこそ、なにをするかより誰とするかが重要になってくると感じるんです。

例えば仲のいい親友が大会で優勝したら、私も負けてられないぞって思いますよね。もし、それが希薄な関係だったら何も思わないと思うんですよ。本当の仲間 だからこそ、お互いに刺激し合いながら、高め合えると思うんです。そんな関係が築けている会社だったら、きっと楽しいと思うんです。実際に強い絆で結ばれ た関係が築けている会社の方々はみんなイキイキとしていて、心から仕事が楽しいと言っていました。仕事は毎日同じことの繰り返しで、辛いことも沢山ありま すが、共に支えあう仲間がいたらきっと楽しいと思うんです。

一人一人がイキイキと仕事をすることで子供や周りにイキイキが連鎖する社会を作るため、人材育成の会社を立ち上げます。

  

―― そもそもなぜ起業という手段をとりたいのでしょう?

 

丹:自分で作りあげたいという気持ちが強いんですよね。

 

高校の時にチアリーディングをやっていたのですが、チアも受け継ぐことがすごく多くて、私の心のなかにはもっと新しいことを自分たちでやりたいとずっと思っていました。

 

作りあげるということに関しては、実は人材育成の会社を立ち上げた後のプランも考えていて、40歳の頃からは誰かにその会社を受け継いで、新たにドッグセラピーの会社を立ち上げたいなと思っています。

 

ドッグセラピーの会社を立ち上げたいのは、働いている社会人の幸せに目をつけたのが人材育成で、今度は高齢者の方の幸せに目をつけたからです。

やはり年をとるごとに生きがいって薄れてくると思うんですよ。

そのなかで、犬を使うことによって実際に手が動かなかったおばあさんが、犬に何かしてあげたいと思って頑張って手を動かして着るものを作っていくうちに、実際に治ったというケースもあって。

 

ドッグセラピー協会を立ち上げた方のなかで尊敬している人がいて、その人に会いに岡山まで行き話しをして明確に会社を作りたいと思いました。

そのプランのためにも最初の会社でまず利益を出してそちらにあてていけるようにしたいなと思います。

 

―― ドッグセラピーも人材育成も、平和で幸せで笑顔に溢れている日本を作りたいという目標のもとになのですね。やはり、お客さんと話すことによって夢が明確になっていくんでしょうね。

 

丹:そうですね、明確になってくるといいますか、話せば話すほど、「なんでそんなプランたったの?」とか「じゃあ実際いつからはじめるの?」などシビアに現実の部分を聞いてきてくれるんですよね。

 

そして、お客さんもその夢の手助けとなるような手を差し伸べてくれる。繋がりたい人と繋がれるんですよね。

 

―― そこ、あるばかのすごいところですよね。言い方悪いですけど日々そこにいるだけで、夢を語る場があって磨かれますからね。

 

中:それは大きいと思います。よく使う表現で「毎日がOB訪問」という表現をしています。

色んな業界の方がいらっしゃってくださって、お酒も入るので色んな話が聞けるわけですよ(笑)。ほんとうに自分がやりたいことがここの業界なのかなとか、判断基準が鍛えられていくのでないかと思いますね。

 

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―― そうすると、今は4代目を募集されてるタイミングですが、現時点で夢をもっていない人でもあるばかとしては大丈夫なのでしょうか。

 

中:夢を持っているか・持っていないかというよりも、活動している・していない、動いている・動いていないのところを大事にしたいなと考えています。

 

夢を持っていなくても、とりあえず何かやってみてる人はいると思うんですよね。

たとえば「僕は総理大臣になりたいです」、じゃあ何やってますか?「いまは何も出来ていません」、という人よりも、「いま何やりたいかわからないけど、こういうこと頑張っています」という人の方が一緒にやりたいです。

人に価値をつけるというわけではないのですが、お店として一つやるなかでは、そのような人があるばかには合ってるんじゃないかと思うので、集めていきたいなと思っています。

 

丹:やりたいことが分からなくても何かやっていることが価値だし、お客様の中には何かを教えて下さる為にお店によく来て下さる方もいます。

 

 

完璧すぎる人がいても困るというか、出来ないからこそ色んなことに手をつけて頑張っている人の方が応援したくなります。

AKBも出来上がっていないからこそ可愛く見えるところって客観的にあると思うんです。

 

あるばかもそのような形で応援され続けたいですね。

 

ある、ばかな大学生の挑戦

 

―― あるばかでの今後の目標を聞かせて下さい。

 

中:団体として、3代目として、今後組織として続いていくような土台を作ることは必要なのですが、もっともっと人間関係をメンバーの中で深め合っていくことが大事だと感じています。

他 の団体でも活動してるメンバーが多いので、あるばかへの比重がまだ自分の求めているレベルに達していないのですが、決してあるばかに時間を浪費するのでは なく、お店を一つ今後もやっていく上で大切な関係性の構築を限られた時間の中でやっていきたいというのが団体としての目標です。

 

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個人としては、今言ったこととあまり変わらないのですが、3月終わったときに本当に上辺ではなくてメンバーが心から達成感を得られるようにしたいです。メンバー全員が達成感を得られるのがいまの自分の代表としての達成なんですよね。

 

なのでそれに対してフォローではないですけど、一人一人にもっともっと話しを聞く時間を費やして、自分とその人たちの関係というのを作っていきたいですし、自分の達成に向けてメンバーに時間を費やしていきたいと思います。

 

―― あるばかで経験したことの先に見据えているものはなんでしょう?

 

中:インテリア・家具の会社に内定が決まったのですが、将来は家具とかを売りたいというよりも人が集まる空間を作りたいんです。

今までお世話になった方が自然といつでも集まれるような場所を作りたい。

そのために、今あるばかでは人間関係の構築の仕方を実践を通して学んでいて、就職してからは家具・インテリアのこと、そして、空間作りを学んで、将来は人が集まってくれるような空間を作りたいですね。

 

―― 空間を作ったそのあとに描いているものは?

 

中:あるばかの価値と似たような感覚で、そのような空間はやはり知らない人同士が集まるので、ものすごくいい経験が出来ると思うんです。

自分の中になかった価値観を感じられるということは、生きていくなかで自分の視野が広がることだと思うんですよ。それをあるばかで目の当たりにしているので、そこに価値を感じてくれている人が絶対いるんです。

た とえば、自分があるばかでお世話になった方と、野球をやってた時お世話になった方、この2人が話したらどうなるのだろうか。決して興味本位でくっつけたい わけではないのですが、色んな人と話せるような空間を作りたい。その人それぞれが、そこから色んなことを感じられたらいいなと思っています。

 

―― 丹木さんのあるばかでの夢はなんでしょう?

 

丹:私があるばかにマーケティングという部署を作ったのにも、私が大学で何故マーケティングをやっているのかにも理由があります。

会社を立ち上げる時って先を見据えることが大事だと思うんですよ。

今後、それと同じで10年団体を続けたいと思った時、先の時代を見据えることが出来なければ続かないなぁと自分は思っています。

たとえば、雨の日だったらこういう料理が売れるだとか、6月だったらこれが売れるというデータは取れますし、また新橋という場所柄もあって、新橋ではこういうデータというのが取れると思うんですよ。

それらデータを代々受け継いでいくことは、何か新商品を出そうという時に根っこから考えられるベースがあるということになります。

 

10年続く時にそのデータはすごく必要なものだと思うし、自分の将来やりたいことともリンクするのでまずは自分の仕事をやり抜きたいと思っています。

 

―― 何かマーケティング以外でも丹木さんは将来に生かそうとしていることはありますか?

 

丹:あるばかで語ったからこそ、自分の夢というのが明確になってきたので、お客様に還元するという意味でも私は夢を実現させたいなと思いますね。

夢を語ることは誰でも出来ると思うので、夢を叶えた、実現させたという部分でお客さんやあるばかメンバーの一歩踏み出す勇気になればいいなあと思います。

 

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学生居酒屋あるばか 

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【文…長瀬晴信 写真…菅生真希】