「放送」という世界で、「放送」という魅力を。

 

今回は高校では放送部に所属し、過去二度もNHK主催の放送コンテストで全国大会に出場した各務玲於菜(かかみれおな)さんに、「放送」という世界について伺いました。

 

lien:まず、放送コンテストとはどの様なものなのでしょうか?

あまりなじみのない世界なのですが。

 ―放送コンテストは毎年5月と2月にNHK主催で行われる大会で、ラジオドキュメ   ンタリー・ビデオドキュメンタリー・創作ラジオドラマ・創作テレビドラマ・研   究発表・アナウンス・朗読という7つの部門に分かれています。NHK主催とい  うことで、審査員の方々はNHKのアナウンサーやカメラマンの方々です。ま    た、暴力的シーンは禁止されている他、テレビ部門では必ず映さなければならな  いシーンが決まっていたり等、各部門でルールが決まっています。

 

lien:なるほど。では、ここからは各務さんと「放送」という世界との関わりを聞いていきたいと思います。各務さんが放送を始めたキッカケはなんですか?

 ―元々姉がやっていたことと、先生に勧められたからですかね。

  人数不足で廃部寸前だった放送部に顧問の先生に誘われて入ったんです。(笑)

  最初は姉も放送をやっていたから私もやってみようかな、みたいな軽い気持ちでしたね。

 

lien:なんか運命的ですね(笑)。それでは、放送を始めてよかったことなどありますか?

  ―公衆の前でしゃべるのにあまり緊張しなくなりました。あと、プロのアナウンサーの方を参考にするためニュースを見る機会が増えたので、時事問題も詳しく なり以前よりも新聞をよく読むようになりました。あと、今年岐阜県で開かれる国体の閉会式の司会をやらせていただける等、なかなか出来ない体験ができるこ とですかね。

 

lien:時事問題ですか、思わぬ答えでした(笑)。

  ところで、放送と言うと声が命、という感じがしますが、のどをまもるためにしていることは何かありますか?

  ―やっぱりのど飴ですかね。ほかには風邪をひかないようにするため、お風呂上りはすぐに髪を乾かすようにしています。私は風邪をひくとすぐにのどに来てし まうので(涙)。あと、大会では濡れマスクを使っています。これが結構なくせもので、ほっとくとすぐ干からびちゃうんですよね。

 

lien:やっぱり苦労しているんですね。(笑)では、急にディープな質問になりますが、各務さんにとって、「良い放送」とはどんなものですか?

  ―読んだ内容が頭に浮かぶ、そんな表現力のある放送だと思います。私は朗読を中  心にしているので特に情景描写のできる放送というのは良いものだと思い ます。  逆に声質の良し悪しはあまり重要でないと思っています。コンテストでは声質で  多少得点が上がることもあるかもしれませんが、声質に頼ってし まうと表現がお  ろそかになりがちなので…

 

lien:なるほど、確かに表現力はどこの世界でも要求されますからね。音声だけで伝えるとなるとなおさら重要ですね。そんな放送をするために、どの様な練習をされているんですか?

 ―まず、放送部ではランニングや腹筋、腹式呼吸の練習、発声練習、口の形を整え  る練習を行っています。放送部って意外とハードなんですよ。(笑)あと、自主  練習ではお母さんを相手に朗読をして、一観客としての意見を聞かせてもらって  います。他にもNHKのアナウンサーの方が開く勉強会に参加したり、全国大会  で活躍する様な人の放送のCDを聞いたりしています。日常生活でも口調の癖が  出ないよう気を付けてしゃべるようにしています。

 

lien:日常がトレーニングというわけですね。

  最後の質問になりますが、各務さんはこれからも放送に携わって行くおつもりなんで

  すか?

 ―そのつもりはありません。高校で始めた時に大学ではやらないと決めていました から。だからこそ高校三年間の放送は一番を取れるくらいに頑張ろう、と思って いました。

lien:なるほど、非常にさっぱりしていますね。何かもったいない気もしますが…

  今日はお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました!

  最後の全国大会と国体閉会式の司会、頑張ってください!

【文・写真…川嶋高司】