食と笑顔で、世界を繋ぐ。

 



“TFT”


皆さんの中にもこの組織名を耳にしたことがある人がいるのではないだろうか。

TFTとは、「TABLE FOR TWO」の略語であり、開発途上国の飢餓と先進国の肥満や生活習慣病の解消に同時に取り組んでいる団体である。社会人や大学生を中心に今や日本各地に支部が設置されている。

今回は中央大学支部の澤木博斗さんにお話を伺った。

 

 

―― TFTプログラムの仕組みについて教えてください。

 

簡 単に説明すると、私たちの売り上げの一部をアフリカの子どもたちに寄付金として送り、それが彼らの給食になるという仕組みです。消費者が対象となる定食な どを購入すると、一食につき20円が開発途上国に送られます。そして、その寄付金がこどもたちの学校給食になるのです。開発途上国の学校給食1食分の値段 が20円なので、私たちが1食とるごとに開発途上国に1食が贈られることになります。先進国と発展途上国とが対等に問題解消に励むことができる点で、新し い社会貢献であり、単なるボランティアとは違った魅力があります。

 

――たしかに、今までそうした形でのボランティアというのはあまりなかったように感じます。対等に問題解消というと?

 

ボ ランティアというと、どうしても一方的な支援を行うものが一般的です。しかし、TFTは開発途上国の飢餓問題と先進国の肥満、生活習慣問題の両方を一度に 解消しようという試みで行っています。そのため、同じように努力している点で発展途上国も先進国も対等であると言えるのです。カロリー控えめでより健康的 なメニューを提案しています。

 

――そのメニューもTFTのメンバーで開発しているのですか?

 

はい。これは中大支部の話になりますが、今年から私たちもメニューの企画に取り組んでいます。昨年までは栄養士の方中心でのメニューだったのですが、今年から私たちの意見も取り入れてくださることになりました。今は月替わりでヘルシーなメニューの企画に取り組んでいます。

 

――今日がその導入日なのですね。入口に新メニューを知らせる掲示が見られました。

 

そうなんですよ。少しでも多く売り上げに貢献するために、私たちもビラを配ったり掲示したりして宣伝に励んでいます。みんなにこんな活動が行われているということを知ってもらいたい。認知度を高めることで私たちの活動の成果も変わってくると思います。

 

――認知度を上げるために、他にも何か行っていることはありますか?

 

は い。イベントを行っています。去年の9月にはゆかた祭りを行いました。Cスク(中大でTFTの企画メニューを販売している場所)前で、中大のTFTメン バーが浴衣を着て、通りすがる人たちにメニューの宣伝をするというものです。これが案外評判よく、いつもよりも売れ行きが良かったんですよ!!今年もやり たいと思っていますし、これはもう、来年も再来年も、毎年恒例行事としてやっていけたらと思っています。

 

――ゆかた祭り!涼しげでいいですね。通りすがる人もなんだろうと興味を持ちますね。今年お目にかかれることを楽しみにしています。

では、澤木さんご自身のお話を伺いたいと思います。このTFTに入ったきっかけはどういったものだったのでしょうか。

 

は い。実は、私の兄がTFTの大学連合の代表を務めていたことが何かしら影響していたのだろうと思います。当時の自分はTFTに対して興味もありませんでし たし、大学に入ったらいろんなことをしてやろうとしか考えていませんでした。その願望があって、実際に造園師に弟子入りをしたり、美術館巡りをしたり、下 北沢巡りをしてみたりといろんなことに挑戦しました。

そ んな中で2011年の5月に中大にTFTが導入されたことを知り、まあ、いろんな活動の中の一つとしてやってみるか、というような思いで活動し始めまし た。初めのほうはあまり活動にも参加していなかったのですが、徐々に参加できるようになって、私の考え方が変わっていきました。
TFTには、いろんな人がいて、それぞれがTFTを軸にして幅広い活動に打ち込んでいます。ひょっとすると、自分の価値観も変わっていくのでは?そう感じ始めたんです。TFTでできた人脈をつてに今までは行けなかった場所へも行くことができ、良き経験になっていますね。

 

――なるほど。TFTでの活動が澤木さんの人生を豊かにしているといってもいいですね。では、これまでの活動の中で印象に残っていることはありますか?

 

1年生の時に開催されたFOOTSAL FOR TWOですかね。

 

――FUTSAL FOR TWO? フットサルのイベントでしょうか?

 

は い。TABLE FOR TWOの理念をそのままに、フットサルを通じて社会貢献を行うというものです。趣味のフットサルを楽しみながらカロリーを消費し て健康になる、という点ではTABLE FOR TWOの、ヘルシーメニューで肥満解消に導くという理念に合致しています。参加した人たちの多くは大学生 です。1チームにつき参加費は11000円で、この参加費の中から、寄付金としてアフリカへ送ります。大会中に参加した試合数と入れたゴールの数に応じた 食数分が寄付金です。通常の大会の参加費に比べると安く、多くの人に参加してもらいたいという思いがありました。実は、私、この代表をやらせてもらったん です。

 

第 3回大会の時に兄の影響でFUTSAL FOR TWOのメンバー募集を見て、参加しました。実際にイベント運営に携わることでたくさんの人の笑顔を見る ことができ、すごいシステムであることを実感したんです。第4回大会では、前代表の方から指名を受け、不安ながらも他の運営メンバーからの後押しもあり、 代表を引き受けました。大会にはスポンサーも付き、横浜で開催されました。30チーム約270人の参加があり、結果、2100食の給食をアフリカに届ける ことができました。楽しみながら貢献でき、大成功を収めることができたと思います。

 

――運営メンバーの強い思いが成功へ導いたのでしょうね。

では、澤木さんご自身、TFTに入って価値観が変わったなと感じたのはどのような時だったのでしょうか。

 

TFT の4代目連合代表のゆうやさんの生き方に影響を受けました。西日本のTFTメンバーを求めて九州まで自転車の旅をしています。ゆうやさんの「1人の100 歩より100人の1歩」という言葉に感銘を受けました。一歩とも言えないようなちょっとした言動が周囲を巻き込み、世界の端っこを変え始める。一人ひとり のちょっとした心がけが全体の利益につながります。この言葉が強く印象に残っています。

 

――なるほど。これはTFTの理念でもあるように感じます。

それでは、今後の課題とメッセージをよろしくお願いします。

 

今後力を入れていきたいのは、TFTのメニューをCスクのみならずヒルトップの方でも導入することです。企業との掛け合いになるため、簡単には実現が難しいとは思いますが、粘り強く取り組んでいきたいと思います。

 

また、中大には一緒に悩めるよきメンバーがいます。

 


1年前と比べると、本当によき人たちとの出会いが増えたように思います。うまくいかないことがあっても、みんなあまり引きずりません。このメンバーでこれからもTFTの活動を多くの人たちに知ってもらうために、たくさんの人の笑顔を見るために挑戦し続けていきたいです。

 

[TFT]
Facebookページ

http://www.facebook.com/tftua
twitter

http://twitter.com/TFTjp


(編集 佐伯綾香)