世界を知る、という影響力。

 


名前:石田直也

大学:立教大学異文化コミュニケーション学部

HPhttp://ameblo.jp/booshi708/



「旅行」

皆さんは、この言葉を聞いて何を思い浮かべるだろうか。

最近は、様々な旅行会社が提示する海外格安旅行に乗じ、長期休暇を利用して海外の名所巡りをする大学生が多い。一方、自ら丹念に計画を練って、宿をとったり、そこでの人との触れ合いやその国独特の雰囲気や価値観を味わって過ごす人もいる。
前者は、つまり「観光」としての旅行であり、後者は「旅」としての旅行である。


これらは一重に“旅行”と言ってもニュアンスが全く違う。

海外旅行は、大学生にとって大学生活をより有意義にする為の経験の一つと言っても過言ではなくなりつつある。しかし、旅としての意味での旅行、つまり本質的な意味での旅を楽しんでいる大学生は意外にも少ないのではないだろうか。


そんな中、旅先で得た経験を吸収して自分の糧とし、それらをブログで発信するという活動を通して旅を楽しんでいる大学生がいる。


「この企画で良いなあと思うところは、みんな自分の国の良い所を考えているから、みんな笑顔になるところ。」


そう語るのは立教大学3年生の石田直也さん。

石田さんは世界各地を旅行し、そこで出会った人に「あなたの国の好きな所は?」という質問を書いたボードを見せて答えてもらうという興味深い活動を行っている。

そこで使ったスケッチブックの数は既に10冊、出会った数はなんと400人にも及ぶそう。


そんな石田さんに今回はインタビューさせていただきました。

「あなたの国の好きな所は?」を始めたきっかけは何ですか。


大学2年生の時、ラオスに行ったんです。

首都なのに何もなくて、人が優しくて、景色が綺麗で、居心地が良くて、

そんなラオスがめっちゃ好きになりました。

しかし一週間後、日本に帰ってみて、

日本では“ラオス”と言ってもあまり印象のない国だということを感じて、

それが何だか腑に落ちませんでした。


東南アジアの旅から帰ってきてから、

留学に行ってその後3ヶ月旅しようという事は既に決めていたのですが、

普通の人と同じ旅はしたくありませんでした。何をしようか決め兼ねていたんです。


そんな中、日光東照宮に一人で行った時、偶然台湾人に会いました。

「絵馬ってなに?」て聞かれて、一日観光案内しました。


そうしたら最後に、

「日本大好きだ!景気も綺麗、人も優しい。既に4巻も来ているけれど、まだまだ足りないよ」て言われて、それが凄く嬉しくて心に響きました。


その体験から暫くしたある日、ふと、

「あの人に日本の好きな所言われて凄く嬉しかったな。

僕も色んな国に良くのだし、そこでその国の好きな所を聞いたら、僕も笑顔だし、

聞いた人も笑顔になるな」と思いました。


また、

大学1年生のときにイスラーム教の勉強をしていた時、イスラエルはテロや9.11のイメージが強い印象の国でした。

僕はそう言うのが嫌で、ずっと、何とかして偏見のある国の人の印象を変えたいと思っていました。


そんなことから、「自分の活動によってその国に対する偏見を変えるきっかけになってくれれば嬉しい」

こういう思いをもって始めました。


具体的には何カ国ぐらい旅をしたのですか?


13カ国です。


はじめは日本。

京都、東京、その後東北でボランティアをしました。

次に、留学で4ヶ月間アメリカとカナダに行き、その後3ヶ月間旅をしました。

アメリカでは台湾や韓国の人にも聞きましたね。

質問する時など、会話はどうしていたのですか?


英語は観光地を離れると殆ど通じないので、主にジェスチャーを使いました。

言葉が通じない分、表情を明るくしてテンションを上げるなど工夫を凝らしましたね。

伝えようとすれば、伝わるもんだなあと思いました。


アラビア語の場合、

ボードに文字を書いてもらっても、アラビア語はgoogle翻訳がないんです。

その為、後で英語のできるアラビア人に教えてもらったりもしていました。

ここからは石田さんのブログについて聞かせて下さい。

よく色んな人と一緒に撮っている写真を見ますが、現地で知り合った人なのですか?


みんな現地で知り合った人です。

人見知りとかしていても仕方がないから、会ったら友達みたいな感覚でした。

 

↑パナマで少数民族の島に行った時の写真。

現地の人の心遣いで、具体的に嬉しかったエピソードを教えてください。


例えばトルコですね。

道を歩いている時に、偶然そこを通りすがったタクシーの運転手さんが声をかけてくださいました。


そこで、タクシーの運転手さんに、

「3ヶ月旅をしていて、あまりお金を持っていないんだ。」と言うと、


「これ、奥さんと自分に買ったんだけど、ビスケットやるよ。」と。

「何でくれるの?」と聞きました。
すると、

「日本人が、トルコで地震があった時に助けてくれたから。地震の時、助けてくれてありがとう。」


この言葉を聞いた時、泣きそうになりました。


【その時のトルコの運転手さん。意味:トルコ人が好き】

他にも、モロッコで僕が困っているとき、

言葉が通じない中一生懸命理解してくれようとして助けてくれた方もいました。

【モロッコの方:意味はホスピタリティ】

旅行している中で、悪い人も確かに中にはいたのですが、

それ以上に、本当にいい人が何百倍もいましたね。

旅から日本に帰ったとき、感じたことはありますか?

世界は素晴らしいなと思いました。

海外に行った人で日本に帰ってきて、やたらと日本を批判したり、反対に褒めたり、僕はそういうのがあまり好きではないんです。


僕は、其々の国に良い所があるし、良い所という価値観がその国々で違うと思います。

全部の国が素晴らしい。

日本も凄いけど、アメリカも凄い、トルコも凄い。


帰ってきて博愛主義者になりました。「楽しかった」の一言に尽きます。

これから世界に行きたい人に向けて一言お願いします。


何事でもやりたい!と思ったらやってみたら良いと思います。

大学生活4年間しかないし、3年生になったらやれる事は限られてきます。

1・2年生の内にやりたい事は後にせず、とにかくやってみること。

日々意識していることはありますか?


旅行中、様々な人に優しくしてもらったので、

僕も町で困っている人がいたら大丈夫ですかって聞くようにいています。

後は、常に楽しくいこうと思います。結局はなるようになるので。


中米に行ったとき、

明日バスに乗れるかな、とか、治安の悪い所で生きていけるかな、とか不安だらけでした。

でも、結局は不安の積み重ねで何もなかった。


【モロッコ、サハラ砂漠】


考えるのと不安に思うのって違うものだと思います。

明日の事を考えるのは大切だけれど、不安になっても明日は来る。

だから、過度に不安に思っても仕方ないな、明日を楽しもう!と思うようにしています。

今後の夢を教えてください。


将来的にはマスコミ関係の職に就きたいと思っています。


「ブログを見て、モロッコに行きたいと思いました」というご意見を頂きました。

この様な小さいブログでも人に興味を持ってもらえたんだと感じました。

もっと大きい規模でやるのがマスコミで、マスコミほど影響力のあるものはないなと思います。


僕の人生のテーマは「知る」。

誰かにきっかけを与えたいんです。


スペインに行った時、50年間教会を建て続けているというおじいさんに会いに行きました。

このおじいさんを知ったきっかけも雑誌でした。

僕自身、知ったことにより行動が変わったんです。


このように、少しでも自分以外の人に影響力を与えられたらなと思います。

また、大学在学中に自分の本を出版したいと言う夢ももっています。

最後に…「石田君の、日本の好きな所は?」


いい質問ですね。

これについては、ブログの最後に書こうと思っています。

旅は大学卒業するまでやるつもりなので、今後も楽しみにしてください。


【カッパドキアにて、気球】

【文・写真…生山絵美子】